―― 他社に比べ、SIMカードのみの契約比率が多いというお話も伺いました。これはなぜでしょう。
嘉戸氏 これは私にも分からなくて……。最近思うのは、そういう売り方をしているからセットが多いのではないかということです。サービス自体に訴求力があれば、完全分離でも買ってくれるのかもしれない。また、(親などに)渡す場合、ご自身が使っているものにそのままSIMを入れて渡すこともあると思います。もちろん、そういう活動をIIJさんやmineoさんが地味にやってきたから、こういう数字になっているのかもしれない。
―― 量販店では基本SIMのみですが、端末も量販店で個別に買うという仕組みですよね。
嘉戸氏 そうですね。量販店さんがわれわれに期待していることの1つで、LINEモバイルがいれば自分たちの端末が売れるというものです。相互送客とでもいうんですかね。ですから、量販の場合はSIMのみになると思いますし、セット比率もWebと、Amazon経由で全然違う。LINEフリーとコミュニケーションフリーでも違ってきます。
―― 今、売れ筋は「nova lite」なんですよね。
嘉戸氏 今後、変わるかもしれないですけどね。ファーウェイさんも高い価格でいいものを出されているので、そういったものがあれば。
―― 端末にはあまりこだわりがなさそうですね。
嘉戸氏 そうですね。そこまではないです。お客さんの中には端末がないと不安という方もいるので、そういう方のために扱っています。ラインアップは絞り始めていますが、一方で、情報はレビューなども含め、しっかりやるようにしていて、欲しいものを選ぶときの情報がそろうようにはしています。そういうものもあれば、どこかで見られていいなと思った際に、うちで買ったりAmazonで買ったりできますからね。
嘉戸氏のインタビューで繰り返し出てきたのは、「ユーザーのため」という言葉で、これが最も印象的だった。確かに、料金プランをシンプルにしたのも、カウントフリーを導入したのも、ユーザーの利用動向を見てのこと。サービスインから現在まで、安定した速度も継続している。
とはいえ、契約者数の総数では、まだ大手MVNOとの差は大きい。今後は、このバランスを損なわないように、規模の拡大にアクセルを踏むことが求められる。その意味で、この3月は、LINEモバイルにとって「真のサービスイン」といえる月になりそうだ。販路が広がり、ユーザー数が加速度的に増えた際に、どうかじ取りしていくのかは引き続き注目しておきたい。
「のん」「カウントフリー」「通話定額」――LINEモバイル嘉戸社長と一問一答
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