混雑時にYouTubeを快適に視聴できる格安SIMは? 12サービスを比較(4月編)通信速度定点観測(1/2 ページ)

» 2017年04月23日 06時00分 公開
[田中聡ITmedia]

 MVNOが提供する「格安SIM」サービスを選ぶにあたって気になる通信の「実効速度」。ITmedia Mobileでは、毎月、スピードテストアプリを使って速度を計測する「通信速度定点観測」を掲載しているが、スピードテストアプリの結果はあくまで1つの指標であり、全ての実力を示すものではない。「スピードテストの結果が良くても、実際には快適に通信できなかった」という声も聞かれる。

 そこで、スピードテストとは違う手法で通信の実力を検証する。今回は、YouTubeの動画をどれだけ快適に再生できるかをテストしてみた。

YouTube YouTubeの動画再生テストを実施

 今回、テストを行ったのは以下の12サービス。

  • IIJmio(タイプD)
  • OCN モバイル ONE
  • BIGLOBE SIM
  • LINEモバイル
  • 楽天モバイル
  • NifMo
  • FREETEL SIM
  • DMM mobile
  • U-mobile PREMIUM
  • イオンモバイル
  • mineo(Aプラン)
  • UQ mobile

 本来なら、通信速度定点観測で取り上げている全てのサービスを検証したいところだが、同時に計測できる端末が2台しかなく、12時台を中心に混雑するランチタイムの時間内に計測できないため、利用者が多い、または注目度の高いと判断した12サービスに絞らせてもらった。

YouTube動画を3分間にわたり再生

 調査条件は以下の通り。

  • 計測端末:ZenFone 3×2台
  • 計測内容:YouTubeの動画(720p)を3分ずつ再生する
  • 計測日時:4月17日(月)12時20分〜、4月14日(金)18時34分〜
  • 計測場所:アイティメディア社内(東京都千代田区紀尾井町)
  • 速度計測アプリ:通信速度モニター

 特に通信が混雑しやすいランチタイムと、退勤する人が多い夕方という、2つの時間帯で計測した。重視したのは「動画の再生時間」。通信が混み合っていると動画が再生できず止まることがあるため、より長く再生できれば、このテストでは「優秀」となる。そこで、3分で動画をどれだけ再生できたかによって、以下の通り5段階で評価する。

  • 15秒未満……×
  • 15秒以上1分未満……△
  • 1分以上2分未満……▲
  • 2分以上2分半未満……○
  • 2分半以上……◎

 動画の再生開始と同時にストップウォッチで計測し、3分ちょうどのタイミングで動画を一時停止。手作業なので1〜2秒誤差の可能性があることをご了承いただきたい。

 YouTubeで再生した動画は、カメラ(iPhone 7 Plus)を固定して、静止したぬいぐるみや小物を録画したもの。データは動画だが、再生する絵が変わらないため、どの地点から再生しても極力同じデータ量が流れるようにした。

 また、YouTubeの動画再生中の実効速度を確認すべく、参考データとして「通信速度モニター」アプリが表示した数字も記録した。このアプリを立ち上げて「モニター」にチェックを入れると、通信中の速度(下りと上り)が、画面上部にリアルタイムに表示される。

 YouTubeの動画を再生してから、「30秒」「1分」「3分」が経過するタイミングで、カメラで再生画面を3回連続で撮影し、3回の中で最も高い数値を記録した。ただし30秒、1分、3分のタイミングは精密ではなく(1〜2秒のずれがある)、通信速度モニターの速度も激しく変化するため、あくまで参考値として見てほしい。

YouTube 通信中の速度がリアルタイムに分かる「通信速度モニター」

 そして「スピードテストの結果とどれだけ違うのか?」を把握するため、RBB SPEEDTESTで計測した下りの速度もあわせて記録する。ただし時間内にテストを終わらせるために、RBB SPEEDTESTでは1回しか計測していない。

 測定に利用した端末が2台しかないため、サービスによって計測時間にズレがあることもご理解いただきたい。

平日昼:FREETELがスピードテストと懸け離れた結果に

 まずは4月17日(月)12時20分から計測した結果を見ていこう。この時間帯は特に通信が混雑し、普段計測しているスピードテストアプリでは、下り1Mbps台か1Mbps未満になるサービスが多い。そんな中で3分間ほぼ途切れなく再生できたのは、「LINEモバイル」「楽天モバイル」「NifMo」「UQ mobile」。スピードテストではUQ mobileのみ10Mbps超えの12.87Mbpsで、他の3サービスは3〜4Mbps台だったが、YouTubeの再生では大きな差は出なかった。

YouTube

 通信速度モニターの結果は、UQ mobileはたまたま通信の発生しなかったタイミングだったのか、30秒と1分時点では0Mbpsが続いたが、3分で2.4Mbpsに上昇した。LINEモバイル、楽天モバイル、NifMoは1〜5Mbps台が出ていた。

 ちなみにNifMoは、4月14日の12時47分に計測したときは、スピードテストの結果は0.28Mbpsで、YouTube動画は何度も途切れてしまった(初めての測定で再生時間を記録していなかったので、17日に再計測した)。17日の計測時刻は13時を回っていたため、若干有利になってしまった可能性がある(次回は12時台に何とか終われるように頑張ります……)。UQ mobileは、同じく14日の12時47分に再生したときも、全く問題なく3分間再生できた。

 「mineo(Aプラン)」も2分30秒再生と、まずまずの結果。「IIJmio(タイプD)」「OCN モバイル ONE」「BIGLOBE SIM」は約1分の再生だったが、スピードテストの結果が1Mbps未満だったことを考えると、健闘した方か。

 一方、「FREETEL SIM」はスピードテストでは2.7Mbpsで速い方だが、動画は40秒ほどしか再生できず、通信速度モニターでも0.2〜0.3Mbps台しか出なかった。スピードテストの結果と実際の快適さが乖離(かいり)した例といえる。

 「U-mobile PREMIUM」は約10秒しか再生できず、スピードテストと通信速度モニターでも1Mbpsを割っており、厳しい結果となった。

平日昼の結果
計測開始時刻 30秒(Mbps) 1分(Mbps) 3分(Mbps) 再生時間 スピードテスト
(Mbps)
評価
IIJmio(タイプD) 12:21 1.6 1.4 0.582 約1分 0.75
OCN モバイル ONE 12:28 0.527 484.1 472.7 約1分 0.51
BIGLOBE SIM 12:42 0.549 0.57 0.527 約1分 0.7
LINEモバイル 12:50 3.9 1.5 5.1 約3分 3.25
楽天モバイル 12:58 1.2 1 1.3 約3分 3.03
NifMo 13:05 4.9 5.6 2.4 約3分 4.04
FREETEL SIM 12:21 0.352 0.351 0.281 約40秒 2.7
DMM mobile 12:28 0.407 0.387 0.419 約40秒 0.72
U-mobile PREMIUM 12:42 0.301 0.291 0.495 約10秒 0.5 ×
イオンモバイル 12:50 0.71 0.657 0.592 約1分10秒 0.95
mineo(Aプラン) 12:58 2.2 1.5 5.5 約2分30秒 2.66
UQ mobile 13:05 0.04 0 2.4 約3分 12.87

基本情報から価格比較まで――格安SIMの情報はここでチェック!→「SIM LABO

格安SIM、SIMロックフリースマホのすべてが分かる

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年03月13日 更新
  1. 庵野秀明、GACKT、ひろゆき、ドワンゴ川上らが集結 “カメラのいらないテレビ電話”をうたう新サービス「POPOPO」18日に発表へ (2026年03月11日)
  2. 「iPhone 17e」と「iPhone 17」は何が違う? 3万円の価格差をスペックから検証する (2026年03月10日)
  3. どこでもウユニ塩湖? 3COINSで550円の「スマホ用反射ミラークリップ」を試す (2026年03月12日)
  4. 「Galaxy S26」シリーズはどこが安い? 一括価格と2年間の実質負担額を比較、お得なキャリアはココだ (2026年03月11日)
  5. 「iPad Air(M4)」実機レビュー 「もうProじゃなくてもいい」と思えた性能、だからこそ欲しかったFace ID (2026年03月09日)
  6. ドコモ「ガラケー取扱説明書の掲載を終了します」 3G終了に伴い、事前保存を呼びかけ (2026年03月11日)
  7. Xiaomiからも“デカバ”モデルが登場! 1万mAhバッテリー時代が到来 (2026年03月12日)
  8. 100W出力で急速充電対応「UGREEN USB Type-Cケーブル」が43%オフの743円に (2026年03月12日)
  9. キーボード付きスマホ「Titan 2 Elite」がUnihertzから登場 実機に触れて分かった“絶妙なサイズ感” (2026年03月09日)
  10. サムスンに聞く「Galaxy S26」シリーズ開発秘話 AI機能はさらに賢く、商用化まで5年を要した「プライバシーディスプレイ」 (2026年03月12日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年