現金以外を利用する理由は「ポイントがたまるから」 楽天リサーチの調査

» 2018年06月30日 06時00分 公開

 楽天リサーチは、6月29日に「キャッシュレス決済に関する調査」の結果を発表した。対象は登録している約230万人のモニターのうち全国20代〜60代の男女1000人。

 日常の買い物や飲食(オンラインショッピングを除く)などで利用する手段は「現金」が90.0%で最も多く、次いで「クレジットカード」(82.5%)、「商業系カード型電子マネー(nanaco、WAON、楽天Edyなど)」(43.4%)。最も利用している手段も「現金」(47.8%)、「クレジットカード」(36.0%)、「商業系カード型電子マネー」(8.5%)と上位は変わらない。

 決済に利用する手段を性年代別に見ると「スマートフォンを利用した決済サービス(アプリを利用したもの)」は男性20代が25.3%、男性30代が26.8%と4人に1人が利用していることが分かった。

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 現金を利用する理由は「現金以外の決済手段だとお金を使いすぎてしまうから」(41.8%)、「現金以外の決済手段を使える場所が少ないから」(13.6%)、「現金以外の決済手段はセキュリティに不安があるから」(13.4%)。

 現金以外を選択した理由は「ポイントがたまるから」(86.2%)、「スムーズに支払いできるから」(70.1%)、「現金以外の決済手段を使える場所が増えたから」(32.6%)だった。「特に理由はない」と回答したのは、現金決済派が27.2%、現金以外派が3.1%だった。

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 1回あたりの平均的な支払額は、「カード型電子マネー」「スマートフォンを利用した決済サービス」は1000円未満の少額決済が多く、「クレジットカード」「デビットカード」「銀行・郵便振込」は他の決済手段と比べて支払額にばらつきがみられた。

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 現金以外の決済手段利用者へ、月にたまるポイントの平均額を聞いたところ「商業系カード型電子マネー」を除き「分からない」という回答が最も多い。「分からない」という回答を除くと「クレジットカード」が1185円、「スマートフォンを利用した決済サービス」が585円、「デビットカード」が539円だった。

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 決済に利用可能なカードの所持枚数は「クレジットカード」の場合、2枚が27.9%と最も多く、3枚が23.5%、1枚が20.0%と複数枚所持の割合が7割以上に。「スマートフォンを活用した決済サービス」の種類数は、「商業系カード型電子マネー」も複数枚所持の割合が5割を超え、平均所持枚数は2.0枚だった。一方で「デビットカード」「交通系カード型電子マネー」「ポストペイ式カード型電子マネー」「スマートフォンを利用した決済サービス」は1枚と回答したユーザーがそれぞれ6割以上だった。

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 利用しているカード型電子マネーは「楽天Edy」(41.1%)、「nanaco」(39.1%)、「WAON」(38.5%)、「Suica」(31.4%)の順で多い。オートチャージ機能を「使っている」のは33.9%、「使っていない」のは62.8%。オートチャージする際の残高は「1000円未満」(22.3%)が最も多く、次いで「2000円以上〜3000円未満」(21.3%)、「3000円以上〜5000円未満」(19.3%)で、チャージ残高が3000円未満でチャージするユーザーが全体の6割だった。

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 「スマートフォンを活用した決済サービス」の上位は「楽天ペイ」(48.0%)、「Apple Pay」(30.7%)、「LINE Pay」(20.0%)、「モバイルSuica」(19.3%)。出掛ける際に所持する現金を「現在」と「5年前」で聞いたところ「現在」と「5年前」ともに「8000円以上〜1万円未満」(現在:17.9%、5年前:18.2%)が最も多い。平均金額は「現在」は1万5115円、「5年前」は1万6266円だった。

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 「カード型電子マネー」または「スマートフォンを活用した決済サービス」を現在利用している場所は、「飲食店」(37.2%)、「家電量販店」(26.3%)、「自動販売機」(23.3%)だった。今後使用できたらいいと思う場所・サービスも上位は同様だった。

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