Vistaのファイル圧縮/暗号化機能を活用するサクッとおいしいVistaチップス 31枚め(2/2 ページ)

» 2008年01月11日 11時15分 公開
[織田薫,ITmedia]
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ファイル圧縮/暗号化によるパフォーマンスの低下は?

 ファイルの圧縮や暗号化は便利な機能ではあるが、それにともなうパフォーマンスの低下が気になるところだ。ここでは実際に同一ドライブ上でコピーを行ったときに、どの程度の違いが出るのかを簡単にテストしてみた。

 テスト1は、容量の小さな1000のファイル(各ファイルの容量は1〜10Kバイト/合計103Mバイト)をコピーする場合、テスト2は大きなファイル(300Mバイトの単一ファイル)をコピーする場合だ。ファイル圧縮のテストは圧縮されたフォルダから圧縮された別フォルダへコピー、ファイル暗号化のテストは暗号化されたフォルダから暗号化された別フォルダへコピーするのに要する時間を計測している。

左がテスト1、右がテスト2の結果

 結果としては、どちらの場合もパフォーマンスが低下しているものの、ファイル圧縮の場合は気にならないレベルに収まっている。一方、ファイルの暗号化(EFS)では多数のファイルをコピーするときに大幅なパフォーマンスの低下が見られるので利用方法には注意が必要だろう。

 なお、冒頭で述べたようにファイルの圧縮と暗号化はVistaの新機能ではなく、Windows 2000/XP Professionalでもサポートされていた機能なので、Windows 2000/XP Professionalでもほとんど同じ手順で利用できる。次回は、Vistaの新機能となるドライブの暗号化について紹介しよう。

過去に紹介したVistaチップスと各エディションの対応状況
内容 Home Basic Home Premium Business Ultimate
30枚め:Vistaのファイル検索をカスタマイズする
29枚め:Vistaのファイル検索をマスターする
28枚め:Vistaの視覚効果を変更してスピードアップ
27枚め:VistaのWindowsサイドバーとガジェットを使いこなす
26枚め:Internet Explorer 7の同時ダウンロード数を増やす
25枚め:Vistaの電源ボタンを交換する
24枚め:Windows Media Player 11の共有機能を利用する
23枚め:Vistaの「プログラムと機能」をカスタマイズする
22枚め:VistaでDHCPサーバからIPアドレスを取得できない場合に対処する
21枚め:Vistaの「Windows転送ツール」を活用する
20枚め:VistaでHDDのパーティションを結合/分割する
19枚め:Vistaで接続できないNASに対処する
18枚め:VistaのWindows Updateを使いこなす
17枚め:VistaとWindows XP間の文字化けを解消する
16枚め:Internet Explorer 7のタブ機能をカスタマイズする
15枚め:Internet Explorer 7のユーザーインタフェースを改造する
14枚め:Vistaのジャンクションを理解する
13枚め:Vistaでユーザー用フォルダの参照先を変更する
12枚め:Vistaでファイルやプリンタを共有する
11枚め:Vistaの詳細ブートオプションを利用する
10枚め:Vistaの便利な機能を有効に、不要な機能を無効にする
9枚め:VistaにXP用ドライバを手動でインストールする
8枚め:ファイルとレジストリの仮想化を理解する
7枚め:「システムの復元」と「以前のバージョン」で使う領域を変更する
6枚め:WindowsメールにOutlook Expressの環境を取り込む
5枚め:非対応のWindowsヘルプを利用可能にする
4枚め:間違って削除したファイルを復元する
3枚め:「ファイル名を指定して実行」をスタートメニューに加える
2枚め:アプリケーションを管理者として実行する
1枚め:ユーザーアカウント制御を使いこなす

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