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» 2009年04月13日 12時00分 UPDATE

古田雄介のアキバPickUp!:「もうすぐ夏だしね」――“GTX 275とHD 4890の対決”より注目を集めているアレとは? (1/4)

NVIDIAとAMDの新GPU対決で盛り上がると思いきや、どこのショップも「ぼちぼち」という状況。そうしたグラフィックスカード市場で、思わぬ伏兵が脚光を浴びていた。

[古田雄介&ITmedia アキバ取材班,ITmedia]

GeForce GTX 275搭載カードは少数登場も反応薄――エコな9600GTカードが人気

og_akiba_001.jpg SAPPHIREのRADEON HD 4890カード「HD 4890 1GB GDDR5 PCIE」。クレバリー1号店には並行輸入品がバルク扱いで安く入荷していた。価格は2万7268円

 4月上旬に登場したRADEON HD 4890カードと対抗するように、NVIDIAの新GPU「GeForce GTX 275」搭載カードが少しずつ出回りはじめた。先陣を切ったPalit製に続き、いくつかのショップにInnoVISION製カードも入荷している。オーバークロックモデル「Inno3D N275-1DDD-H3IYX」が3万1500円前後で、通常モデル「Inno3D N275-1DDD-H3IY」は2万9000円前後だ。在庫はどちらも少数。

 3万円前後の価格帯ながらパフォーマンスが高く、発売前から注目を集めていたが、まだ売れ行きには結びついていない様子だ。ドスパラ秋葉原本店は「ハイエンド志向の方はシングルコア最上位のGTX 285を選びますし、まだラインアップが少ないこともあって様子見する人が多いようです」と語る。

 また、対RADEON HD 4890カードとの勝敗については「どちらもぼちぼち売れている感じで、引き分け」との声が多かったが、一部ではRADEON HD 4890カードが若干リードしているとのコメントもあった。

 パソコンショップ・アークは「GTX 275は発熱量が最大219ワットと高いのがネックです。これから夏になるのに熱さが問題になるカードは敬遠する人が多いんじゃないでしょうか。これが冬ならまだヒットしていた可能性はあるんですけどね。一方のRADEON HD 4890カードはハイエンドとしては消費電力が低いので、待っていた人が抵抗なく購入されている印象です」と話していた。

og_akiba_002.jpgog_akiba_003.jpgog_akiba_004.jpg InnoVISION「Inno3D N275-1DDD-H3IYX」(写真=左)。InnoVISION「Inno3D N275-1DDD-H3IY」(写真=中央)。Palit「GeForce GTX 275」(写真=右)

 発熱に厳しい季節柄か、上記の3万円GPUカード対決以上に注目を集めているのがダウンクロックしたGeForce 9600 GT搭載カードだ。3月末から出回りはじめたGALAXYの「GF P96GT-LP/512D3/LOW POWER」に続き、ZOTACからも「GeForce 9600 GT Eco」が登場。価格は1万円弱で、在庫は潤沢だ。

 GF P96GT-LP/512D3/LOW POWERは電力を最大40%低下させることで補助電源を省き、ロープロファイルサイズまで基板をコンパクトにしている。一方のGeForce 9600 GT Ecoも補助電源が省かれているのが特徴だ。

 BLESS秋葉原本店は「補助電源不要でそこそこハイスペックなカードが挿せると好評です。電源ユニットを替えずに増設しやすい点が受けているようですね」と語る。ただ、「単にダウンクロックしたバリエーションを出しただけという気もします。エコや省電力といった言葉に踊らされている感も多少はありますが……とにかく、売れていることは確かです」(某ショップ)といった見方もあった。

og_akiba_005.jpgog_akiba_006.jpgog_akiba_007.jpg 左がGALAXY「GF P96GT-LP/512D3/LOW POWER」、右がZOTAC「GeForce 9600 GT Eco」(写真=左)。GeForce 9600 GT Ecoの基板(写真=中央)。補助電源用と思われるスペースがブランクのまま残されている(写真=右)

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