12月19日、カフェソラーレ リナックスカフェ秋葉原店でAMDのユーザーイベント「赤いRubyと緑のエコロン」が開かれた。会場には、Phenom II X4やRadeon HD 5000ファミリーを組み込んだマシンや、品薄状態が続くRadeon HD 5800/5900搭載カード、協賛メーカーが用意したデュアルディスプレイノートや自作マシンなどが並んでおり、開場の12時から多数のユーザーが詰めかけていた。
パーツの展示品で注目度が高かったのは、登場から1カ月以上経過した現在も品薄状態が続くRadeon HD 5970カードだ。AMDのスタッフは「あるショップで在庫品を見かけました。まだまだ潤沢には供給できていないですが、少しずつ買いやすい状況に近づいていると思います。Radeon HD 5800シリーズも比較的多く出回るようになってきたのは救いです」と、供給ペースが上がっていることを喜んでいた。今後については「2月くらいにもっと潤沢になっているといいですね。来年もヒットを続けるようにして、ライバル社さんをぶっちぎりたいと思っています」と意気込む。
デモ機では、1366×768ドットの10.1型ワイド液晶を2枚備えたオンキヨーのノートPC「DX1007A5」と、1024×600ドット2枚のデュアル液晶ノート「KOHJINSHA DZ」シリーズに触れるユーザーが目立ったほか、その隣に展示されていたMSI・石岡氏による自作の「エコたつ」の注目度が高かった。エコたつは、一般的なコタツにAMD 785GMマシンを組み込んだもので、机部分には2枚の液晶も埋め込んでいる。CPUはAthlon X2 605eで、同社製のRadeon HD 5750カードを搭載する。
石岡氏がなかば徹夜して作り上げたとのことで、同社スタッフ「ウチのマザーボードは発熱が少ないので、暖がとれないくらいなんですよ。それをアピールするアイデアが沸いて、こういうことになったと。もちろん、売りませんよ」と話していた。
そのMSIはフェイス秋葉原本店でも独自の店内イベントを実施しており、エコたつでアピールしていたマザーボードの独自技術「Dr.MOS」について、「省電力なうえにオーバークロック耐性も高いのが魅力です。他社さんと比較して、『もっと冷却に強い機能はないの?』と聞かれることがありますが、弊社ではその必要がないくらい発熱量を抑えています」とアピールしていた。
なお、年末に向けては「マザーボードに力を入れていきたいですね。もちろん、グラフィックスカードもバンバン売っていきたいですが、まだ潤沢とはいえない状況です。それでも、年末までにレアGPUを搭載したストックを大量に出していきますよ」と語る。少しずつ状況が上向いているものの、ユーザーやベンダーが望む供給量はもっと上のようだ。
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