何も考えずに「Windows Developer Preview」をインストールしてしまったNetbookにWindows 8を入れてもいいですか(2/2 ページ)

» 2011年09月22日 11時00分 公開
[林.佑樹,ITmedia]
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1024×600ドットのAtomマシンでMetroは動くのか

 ThinkPad X220 Tabletに導入したWindows Developer Previewは、快速快適で満足至極だが、さて、パフォーマンスも画面解像度も制限の多いNetbookではどうだろう。特にMetro UIは推奨解像度が1280×800ドット、または、1366×768ドットとなっているが、1024×600ドットで問題は生じないだろか。

 この確認のために、Netobook代表としてEee PC 1000H-Xにインストールしてみた。ただし、使っている過程で構成を変更しており、現状の構成はAtom N270(1.6GHz)にIntel 945GSE Express+ICH7Mチップセットを採用、システムメモリの容量は2Gバイトで、データストレージに容量32GバイトのSSD(コントローラはJMF602)を載せている。システムメモリを1Gバイトから2Gバイトに増設し、HDDからSSDに換装している点が製品と異なる。

 OSはWindows XP Home Editionを導入しており、アップグレードインストールも可能だが、システムドライブの容量を20Gバイトにしてあったため、空き容量(Windows Developer Previewのインストールには空き容量が16Gバイト必要)が足りなかったため、クリーンインストールすることになった。

長期間にわたって放置されていたEee PC 1000H-Xにインストールを開始する。Netbookとして活躍した後は、iPad登場にともなって簡易NAS(USB経由でHDDを大量増設)的な役目を果たしてくれたベテラン兵士だ(写真=左)。Eee PC 1000H-Xにインストールを開始する。ファイルの読み込みもWindows 7よりスムーズに進行する(写真=中央)。言語設定では日本語“レイアウト”にも対応している(写真=右)

味気なく「Install now」のボタンが登場した(写真=左)。そして、お約束のライセンス要項画面(写真=中央)。インストールするパーティションと物理ドライブの選択。Windows XPから変化していない(写真=右)

インストール開始。Atom N270搭載マシンで時間は30分程度を見ておくといい。搭載するCPUの性能からすれば速い(写真=左)。アップグレード・インストールとちょっと違う初期画面。PCネームを入れるところから始まる(写真=中央)。次は、アップグレード・インストールと同じくワイヤレスLANの設定が表示される(写真=右)

例によってWindows Live IDでログオン。なんとなく、プライベート用のIDでログオンしてみたところ、普通に日本語が表示された(写真=左)。クリーン・インストールで“Microsoft IME”を選んでおいたところ日本語の入力ができた。変換候補の初期状態からして、Windows 7と同様のものが導入されているのではないだろうか。なお、アップデート・インストールだったThinkPad X220 Tabletは、Settingsから追加してみたが、Microsoft IMEへの切え替えはできなかった(写真=右)

Netbookでホームスクリーンが表示できた。初見の感想は「思った以上に軽快に動く」だ。ちなみに、この状態ではグラフィックスドライバが導入されていなかった(写真=左)。グラフィックドライバを導入していない状態で測定したWindowsエクスペリエンスインデックスの値(写真=右)

グラフィックスドライバをインテルのWebページからダウンロードしてインストールする。ホームスクリーンの動作や画面切替がさらに軽快になった。その動きは、Windows XPと大差ない(写真=左)。AeroをOFFにすると、さらに軽快だ。Atomでもちょっとした作業なら問題ない(写真=中央)。グラフィックスドライバを適用させた状態でWindowsエクスペリエンスインデックスを確認する(写真=右)

試すなら、眠っているPCにインストールしよう

 とにもかくにも入れてみろ、という指示のもと、ThinkPad X220 TabletとEee PC 1000H-XにWindows Developer Previewをインストールした。その挙動は、かなり早期のβ版にもかかわらず、旧式となったAtom N270搭載、画面解像度1024×600ドットのNetbookでも軽快だ。もちろん、Windows Developer Previewは製品版ではないので、その動きが最終的にどのようになるのかは、これからの開発経過で変わってくるかもしれない。しかし、Webブラウジングだけでなく、ホームスクリーンやチャームといったWindows 8で採用されるMetro UIを試すことはこれからのPCを予想する上で興味深いだろう。

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