第1回 オレンジも……いいよね──“Think”な私が、「Idea」も選んだ理由「IdeaPad Yoga 11S」ロードテスト(2/2 ページ)

» 2013年07月19日 13時20分 公開
[井上翔,ITmedia]
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4つのスタイルに「変形」することで得られる利便性の高さ──とは

 さておき、IdeaPad Yoga 11Sにおける機能・仕様の決め手は通常のノートPCスタイルはもちろん、使用状況に合わせて4つのスタイルに「変形」できること。

 “コンテンツを作成”する作業では、キーボードを使う通常のノートPCモード。出先や机上で写真・動画を再生したり、ながらWebチェックするといった“コンテンツを見る・読む”ときはテントモードかスタンドモード。そして手にして立ったまま使う、あるいは人に見せながら説明するときはタブレットモードに変形して。作業内容、使用場所、利用シーンに応じてディスプレイを“グニッ”と回転させるだけでそれに適した形で使用できる。また、そんな多機能な面を持ちながら重量も実測1.36キロで、T430sよりもかなり軽量。バッグへの収まりもけっこう良好なのである。

photophotophoto Yoga 11Sはディスプレイが360度“ぐにっ”と回転するのが大きな特長。普通の「ノートPC(ラップトップ)モード」(左)から、さらに“さば折”って「スタンドモード」(中央)、それを立てて「テントモード」(右)、パタンと閉じて「タブレットモード」と4つの形状に変化させながら使用できる

 ThinkPadユーザーとして非常に気になる、キーボードの打ち心地はどうか。筆者がThinkPadを選び続けている最大の理由は、キーボードの打鍵感と省略・縮小されているキーの少なさにある。配列は2013年7月現在のThinkPadシリーズで採用される6列プレシジション・キーボードに極めて近く、日本語JIS配列は右端のキーが若干縮小されているものの、戸惑うことはほぼない。薄型化が著しいUltrabookの中には打ち心地がペラペラ、あるいは剛性が低くキー入力でボディやキーボードユニットがたわんでしまうような“残念キーボード”となったモデルもいくつかあるが、Yoga 11Sは底面がカッチリ堅く、剛性感も上々だ。一方、ポインティングデバイスはいわゆる普通のクリックパッドのみで、ThinkPadではなくIdeaPadのため、トラックポイントは残念ながら実装しない。また、Home/EndキーがFnキーとのコンビネーションになっていることや、キーストロークもちょっと浅めなのだが、これは“最高クラス”と名高いT430sのそれと比べてのこと。逆に、想像より打ちやすかったのに驚いた。これなら常用できる範囲だ。

photophotophoto キーボードは6列仕様で、近年のThinkPadに採用されるものとかなり近い(トラックポイントはないが)。現ThinkPadユーザーの筆者想像より打ちやすく、これなら大丈夫そうだ。タブレットモードにもでき、当然だが傾きセンサーにより自動画面回転などもサポートする

レノボ製PCは「ドライバ類がサポートサイトで公開されている」ところも○

photo テントモードにしたYoga 11S。特急/新幹線/航空機の座席、自席での“ながら見用途”にちょうどよい

 さて、OSの入れ替えはクリーンインストールすることが多い筆者としては、デバイスドライバやユーティリティーソフトウェアがサポートサイトでしっかり公開されているのも、これまでThinkPadシリーズを選び続けていた理由であった。この点IdeaPadであるYoga 11Sも、ThinkPadシリーズと同様にレノボ・ジャパンのサポートサイトにデバイスドライバが公開されている。こういう体制であれば、例えばWindows 8.1がリリースされた時のクリーンインストールも(おそらく)安心である。

 CPUはやはり予算が許す限りハイスペックに、ということでCore i7-3689Y構成を選択。CPUはやはり高速なほど個人的な満足度も高いというものである。

 オレンジ、いいかも♪ こんなところをポイントにしたのはさておき、軽量サブマシンとして早速Yoga 11Sは出先で予想外に活躍している。仕事での打ち合わせ/プレゼンテーションやデジカメ画像整理をはじめとして、どんな処理もキビキビこなしてくれるのも好印象である。とてもよい相棒になりそうだ。

photophoto 出張先でのプレゼンでも(写真=左)、移動中の飛行機の中でも(写真=右)活躍中

 (続く)

 次回より「では、どこがどのように便利なの?」の点について今後数回に分けて展開する予定です。






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