UQ WiMAX、商用サービス開始──独自料金プランのMVNOも登場

» 2009年07月01日 17時16分 公開
[園部修,ITmedia]

 UQコミュニケーションズは7月1日、2.5GHz帯を利用するワイヤレスブロードバンドサービス「UQ WiMAX」の商用サービスを開始した。すでに同社は2月26日から試験サービスを開始しており、約8000のモニターユーザーに対して、東京23区と川崎市、横浜市エリアで無料でサービスを提供してきたが、7月1日からは月額4480円の有料サービス「UQ Flat」を提供する。

 本サービス開始にあたり、サービスエリアは東京、横浜、川崎のほか、名古屋地区や京都・大阪・神戸地区にも広がっており、今後も順次拡大していく。7月1日時点での基地局数は全国でおよそ1500だという。

 料金体系は、月額4480円、初期費用2835円のUQ Flat 1種類のみ。課金開始日から30日以内の解約には契約解除料2100円が必要になるが、そのほかは利用期間の拘束はない。端末は割賦販売などは行わず、無線LAN対応機器のように、量販店などで、一括払いで購入することになる。

 対応機器を持っているユーザーには、24時間UQ WiMAXが利用可能な「UQ 1 Day」や、公衆無線LANサービス「UQ Wi-Fi」も提供する。また「WiMAX機器追加オプション」として、月額200円(2010年1月31日までは無料)の追加料金で、同一契約に最大2台の機器が追加登録できるサービスも提供。2つの機器を同時に接続することはできないが、最大3台までの機器を1契約で使える。

 なお、購入前にUQ WiMAXのパフォーマンスやエリアを確認できる「Try WiMAX」サービスも提供しており、本人名義のクレジットカードを登録すればデータ通信端末を15日間無料で借りられる。

機器を購入してからキャリアを選択できるモデルも

 WiMAXサービスに対応した機器は、すでにアイ・オー・データ機器やNECアクセステクニカ、沖電気、シンセイコーポレーションなどから、USBタイプやPCカードタイプ、ExpressCard/34タイプなど、複数の形状のものが販売されており、量販店などで購入できる。

 端末はキャリアがあらかじめ決まっているものと、購入後にユーザーが自由に選べるものがある。自由に選べるモデルの場合は、端末を購入後に専用サイト「WiMAX総合ポータル」にアクセスして契約を行う。そこではMVNOを含め、さまざまな通信事業者が選択可能だ。

 MVNOとしてサービス提供を発表しているのは、ニフティの「@nifty WiMAX」、NECビッグローブの「BIGLOBE高速モバイルWiMAX」、ダイワボウ情報システムの「DIS mobile WiMAX」、ヤマダ電機の「YAMADA AIR MOBILE」、ビックカメラの「BIC WiMAX Service」、トリプレットゲート(ヨドバシカメラ)の「ワイヤレスゲート Wi-Fi+WiMAX」、ワイコムの「WICOM WiMAX」など。

 MVNOによるサービスは、料金はほぼ横並びだが、ニフティやNECビッグローブのサービスは既存の会員だと追加料金が少なくてすむなど、若干の違いがある。ワイコムなど、月額料金を若干抑えた事業者も出てきた。

サービス名 初期費用 料金 備考
UQ WiMAX 2835円 月額4480円
@nifty WiMAX 2835円 月額4200円(@niftyの接続サービスを利用中の場合)
4462.5円(@niftyの接続サービスを利用していない場合)
利用初月は月額料無料。8月31日までに利用登録をし、8カ月以上継続利用すると1万円キャッシュバック
BIGLOBE高速モバイルWiMAX 2835円 月額4263円(BIGLOBE接続サービスを利用中の場合)
4473円(BIGLOBE接続サービスを利用していない場合)
8月31日までに申し込み、12カ月継続して利用すると1万円キャッシュバック
DIS mobile WiMAX 2835円 月額4480円/年額4万9800円
YAMADA AIR MOBILE 2835円 月額4480円
BIC WiMAX Service 2835円 月額4480円 7月中は月額料無料
ワイヤレスゲート Wi-Fi+WiMAX 2835円 月額4480円 1万2800円の端末を7800円で販売する代わりに月額4680円とする「にねんプラン」も提供。公衆無線LANも利用可能
WICOM WiMAX 3150円 月額3990円 7月31日までの申し込みに限り初期費用無料

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