ワイヤレスジャパン2009、今年の見どころは7月22日〜24日

» 2009年07月16日 09時30分 公開
[ITmedia]

 ワイヤレス通信に関する国内最大級の展示会「ワイヤレスジャパン2009」が、今年も7月22日から24日までの3日間、東京ビッグサイトで開催される。開場時間は10時から17時半(最終日は17時)まで。入場料は3日間共通で3000円だが、事前登録をすれば無料になるので、事前登録を済ませてから会場へ向かいたい。

 2009年の通信業界は、端末総販売台数の大幅な減少や世界的な経済状況の悪化など、ネガティブな話題も多く、販売店や端末メーカーには苦しい年となっている。一方でモバイルWiMAXやWILLCOM CORE XGPといった、2.5GHz帯の周波数を利用するワイヤレスブロードバンドサービスの試験サービスが始まり、MVNOが多数登場するなど、新たな展開も出てきた。2010年にはLTE(スーパー3G)のサービス開始も控えており、新たな飛躍のための仕込みを行っている時期、と考えることもできるだろう。

 こうした事情もあり、ワイヤレスジャパン2009は、コンシューマー向けの新製品展示会というよりも、通信キャリアが最新の技術開発動向や、今後成長が見込まれている法人向けソリューションなどを大きくアピールする場になりそうだ。

近未来の技術を多数展示するドコモ

 国内の携帯電話事業者として最大のシェアを誇り、次世代技術の研究開発も自ら積極的に手がけるNTTドコモは、毎年ワイヤレスジャパンの会場でさまざまな技術デモやコンセプトモデルを展示している。2009年は「変革とチャレンジ」をコンセプトに、新サービスや先進技術、研究開発の成果を体験型デモ展示やステージで紹介する。

 詳細はドコモのワイヤレスジャパン2009特設サイトで確認できるが、「しゃべってチケット予約」「メールエージェント」「触力覚メディア」「直感検索・ナビ」などを披露する予定。また、2009年秋から運用を開始する「高性能フェムトセル基地局装置」なども展示する。

 これらの展示の一部は、近未来のサービスや最新技術を発信する「みんなのドコモ研究室」と連動しており、直感検索・直感ナビや「しゃべってグルメ検索」機能はユーザーが携帯電話にダウンロードして実際に試せるようにする予定。

 また7月22日の基調講演では同社代表取締役社長の山田隆持氏が「ドコモの変革の取り組みと新たな成長に向けたチャレンジ」と題した講演を行うほか、コンシューマサービス部 コンテンツ担当部長 原田由佳氏の「〜パーソナルツールを目指して〜 iモードの取組み」、執行役員 研究開発推進部長 尾上誠蔵氏の「実現が近づくLTEとその後の発展シナリオ」、プロダクト部技術企画担当部長の渡邊信之氏による「ドコモの携帯電話プラットフォームの取組み」など、多数の講演が予定されている。

ブース内無料セミナーも開催するKDDI

 コンテンツサービスやFMBCサービスを積極的に展開しているKDDIは、auの2009年夏モデルや「EZブック」「Wi-Fi WIN」「au Smart Sports」の最新サービス、じぶん銀行などの紹介に加えて、法人向けモバイルソリューションを大々的に展示する。

 大規模なものから中小企業向けのコストパフォーマンスに優れたものまで、総合的なソリューションをワンストップで提供できることをウリにするKDDIは、ビジネスケータイの活用を通して利用者や管理者の業務を効率化できる多数のサービスを紹介予定だ。

 主な展示は、新たにリリースした専用端末「E05SH」「E06SH」やスマートフォン「E30HT」をはじめ、「KDDIインターネット Business WiMAX」「リモートアクセス型シンクライアント サービス(仮称)」、「Business Port」などのSaaS(Software as a Service)型業務アプリケーションサービス、低コスト・短期間での業務用アプリ開発が可能な「.net by au」などの利用者向けソリューション。またFMCケータイ内線ソリューション「KDDIビジネスコールダイレクト」、PCの管理を強化できる「KDDI PCリモート管理サービス」、「スマートフォンリモートデータ削除サービス」などの管理者向けソリューションも用意する。

 このほか、研究開発の成果として、ケータイの向こう側を透視できる直感的ヒューマンインタフェース「実空間透視ケータイ」、「1Gbit/s高速赤外線通信」、microSDカードスロットで無線LAN機能を追加できる「携帯電話向けmicroSD無線LANカード」なども披露する。

 基調講演は代表取締役社長の小野寺正氏の「KDDIの描くICTの役割」。取締役執行役員常務 コンシューマ商品統括本部長の高橋誠氏による「KDDIのコンテンツビジネスの状況とオープン化への取り組み」、コンシューマ技術統括本部 au商品開発部長 内藤幹徳氏による「auの携帯プラットフォームへの取り組み」といった講演も行う。

高速通信を現在と未来を展示するウィルコム、UQコミュニケーションズ

 2009年に本格的にサービスが始まる、2.5GHz帯の周波数を利用したワイヤレスブロードバンド接続サービスを提供するウィルコムとUQコミュニケーションズもそろって出展する。

 ウィルコムは、さまざまなテクノロジーを組み合わせ、ユーザーに最適な環境を提供する「WILLCOM CORE」を中心にビジネスソリューションなどを展示する。ドコモのMVNOとしてサービスを提供する「WILLCOM CORE 3G」、ウィルコムの最新技術をつぎ込んだワイヤレスブロードバンドサービス「WILLCOM CORE XGP」、そして公衆無線LANなど、用途や環境に合わせて接続方法が選べるWILLCOM COREを活用したサービスなどが実際に体験できる。またウィルコム代表取締役社長の喜久川政樹氏が7月22日に「ウィルコムが目指す、もうひとつの未来」と題した基調講演を行う予定。

 UQコミュニケーションズは、下り最大40Mbpsの高速データ通信が可能な「UQ WiMAX」サービスの体験コーナーを用意するほか、今後発売されるWiMAX搭載PCやデータ通信カード、WiMAXを利用した各種サービスを紹介。7月22日には、同社代表取締役社長の田中孝司氏が基調講演に登壇する。タイトルは「いよいよ本格スタート UQ WiMAX 〜真のモバイルインターネット時代の幕開け〜」。

国内端末メーカーはシャープ、京セラが出展

 業績が厳しい端末メーカーが多い中、今年はシャープと京セラが大きなブースを構える。

 シャープはソーラーパネルを搭載した「SOLAR PHONE SH002」や、夏以降に発売予定の「SOLAR HYBRID 936SH」「SOLAR HYBRID SH-08A」などを展示するほか、1000万画素CCDカメラを搭載した「AQUOS SHOT」など、過去最大の16機種50モデルの国内向け携帯電話を一堂に展示する。また中国向けの高機能端末や北米向けのワイヤレスPDAなども展示予定だ。また世界初の光センサー液晶を搭載したメビウスを展示し、手書き入力による新しいコミュニケーションを提案するほか、光センサー液晶を活用したアプリケーションも披露するという。

 京セラは、au向けに提供している「K002」「K003」やウィルコム向けの「HONEY BEE」や「LIZLIZAモデル」「BAUM」「WX340K」の展示のほか、海外で販売している「G2G0M2000」「MeloS1300」「SCP-2700」「SCP-3800」なども並べる。さらに、iBurstの特長や性能を紹介する展示の中で、展開中の各種端末も披露する。開発を進めているWiMAX対応の各種レピータや小型屋内基地局、XGP対応基地局、開発中のLTEマクロ基地局などの紹介もある。

 また、中国のHuaweiやZTEが出展する点は見逃せない。国内ではデータ通信端末くらいしか一般ユーザーとの接点はないが、ワールドワイドでは大規模に端末を供給するメーカーだ。特にHuaweiは世界各地の携帯電話事業者向けにインフラも提供しており、注目すべき企業といえるだろう。

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