3キャリアのLTEをAndroidとiPhone5で比較、平均速度もつながりやすさもなんとあそこに軍配が調査地点も一気に倍以上

» 2013年04月09日 17時28分 公開
[長浜和也,ITmedia]

 MMD研究所が行った通信速度比較調査は、2013年3月21〜27日に行った。NTTドコモ、au、ソフトバンクモバイルごとに、Android導入スマートフォンとiOS導入デバイスを用意し、全国100カ所において通信スピードを測定した。測定時間は10時から19時で、3回計測してその平均値を記録している。また、4G/LTEの捕捉調査では、事前に機内モードでシャットダウンと起動を3回繰り返してから電波の捕捉状況を確認している。それぞれのキャリアごとに用意したスマートフォンと測定した通信速度の平均値は以下の通りだ。

キャリア ドコモ au ソフトバンク au ソフトバンク
OS Android Android Android iOS iOS
測定デバイス Xperia Z SO-02E HTC J butterfly HTL21 AQUOS PHONE Xx 203SH iPhone 5 iPhone 5
4G/LTE捕捉カ所 97/100 100/100 91/100 84/100 97/100
ダウンロード平均値 15.37Mbps 20.27Mbps 27.04Mbps 7.93Mbps 9.88Mbps
アップロード平均値 4.6Mbps 11.25Mbps 3.99Mbps 4.53Mbps 4.93Mbps

 調査した全国100カ所でLTEを補足する割合が最も高かったのはauだった。また、Android導入デバイスでの比較では、ダウンロードの平均速度でソフトバンクのAQUOS PHONE Xx 203SHが、アップロードの平均速度でauのHTC J Butterfly HTL21がそれぞれ最も速い。iPhone5での比較では、ダウンロード平均速度、アップロード平均速度ともにソフトバンクがauを上回った。なお、Android導入デバイスとiPhone5での比較では、Android導入デバイスがiPhone5の通信平均速度を超えている。

 調査箇所ごとのダウンロード速度測定結果でトップのデバイスを確認するとと、ドコモのXperia Z SO-02Eは13カ所でトップ時平均レートが33.84Mbps、auのHTC J butterfly HTL21は23カ所でトップ時平均レートが27.46Mbps、ソフトバンクのAQUOS PHONE Xx 203SHは64カ所でトップ時平均レートが32.34Mbpsとなった。

 トップ時の転送速度測定値を確認すると、Xperia Z SO-02Eは、最高で71.65MbpsをJR仙台駅在来線中央改札で出したのをはじめとして、70Mbps台を2カ所、45Mbps以上を4カ所で出している。auは最高42.18Mbpsで45Mbps以上を出した場所はなく、ソフトバンクでは、最高が54.99Mbpsで、45Mbpsを出したのはドコモと同じ4カ所となっている。

 同様に、iPhone5の比較では、auが34カ所でソフトバンクのiPhone5のダウンロード速度を上回り、トップ時の平均転送レートは11.29Mbps、ソフトバンクが上回ったのは66カ所でトップ時平均転送レートは11.88Mbpsだった。なお、10Mbps以上を出したのは、auが15カ所、ソフトバンクは27カ所となった。

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