出版業界で起こった出来事をまとめてお届けする週刊連載。昨年最終週は何が起こっていたのか。ダイジェストでどうぞ。
アスキー・メディアワークスは12月26日、描き下ろしの無料電子コミック誌「web COMIC@LOID」を創刊した。コンセプトは「ボーカロイド(音声合成ソフト)×コミック」。「Vol.0」では、「VOCALOID Megpoid」のキャラクター・GUMIを特集している。
ニコニコ静画、BOOK☆WALKER、pixivコミックで配信する。Vol.1は来年3月に配信予定。以降、ニコニコ静画とBOOK☆WALKERは奇数月の10日ごろ、pixivコミックは同20日ごろに配信していく。
日本出版インフラセンターが経産省から委託された第2期「フューチャー・ブックストア・ファーラム」で、書店での電子書籍販売を検討することになった。
電子書籍を店頭で購入するメリット、書店が電子書籍を販売するためのビジネスモデルを探る。今年度中に方向性を見い出し、来年度に実証実験を行うという。
日本出版インフラセンター(JPO)はこのほど、経済産業省「コンテンツ緊急電子化事業」(緊デジ)の最終制作タイトル数が6万5000点規模になると発表した。当初の目標である「6万点の電子化」は実現する見通し。10億円の予算に対する達成率は85%程度。
出版社からのタイトル申請締切日である12月20日直前に「駆け込み申請」が2万点弱あったという。現在、申請タイトルのデータチェックや内容確認を進めており、確定数は2013年1月中旬に発表予定。
読者からの計3400件を超えるアンケートから決めた。各ジャンルの1位は、岩波文庫=『こころ』(夏目漱石)、岩波現代文庫=『ご冗談でしょう、ファインマンさん』(R.P.ファインマン/大貫昌子訳)、岩波新書=『万葉秀歌』(斎藤茂吉)、岩波ジュニア新書=『詩のこころを読む』(茨木のり子)、岩波少年文庫=『モモ』(M.エンデ/大島かおり訳)。詳細は同社ホームページおよびPR誌「図書」1月号(1月1日発行)に掲載。
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