第2回 USIMカードなしで何ができる?――「HTC Desire」「HTC Desire」の“ここ”が知りたい

» 2010年04月28日 20時28分 公開
[田中聡,ITmedia]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
photophoto HTC製の「HTC Desire」。ボディカラーはブラウン

質問:USIMカードなしでも操作できるのか

photophoto USIMカードを抜いて起動すると、まずこの画面が出る(写真=左)。操作できるのは緊急通報のみだが、日本では発信できない(写真=右)

 ソフトバンク端末は、基本的にUSIMカードがないと利用できないが、「HTC Desire」はどうか。試しにUSIMカードを抜いて電源を入れたところ、緊急通報の画面が出るのみで、ホーム画面にはアクセスできず、ほかの機能も利用できなかった。日本ではSIMカードがないと緊急通報はできないので、いっさいの操作ができないことになる。

 USIMカードなしで3G通信以外の機能が利用できれば、HTC Desireでは無線LAN経由でインターネットを利用し、3G通信はほかのソフトバンク端末で利用するといった使い分けができただけに、少し残念に思われる。

質問:機種変更前のソフトバンク端末とUSIMを使い回せる?

photo HTC DesireのUSIMカードスロット

 HTC Desireに機種変更をした後も、以前使っていたソフトバンク端末にUSIMカードを入れ替えて利用できる。現在、HTC Desireではソフトバンク同士でやり取りするSMSは利用できるが、S!メール(MMS)は利用できない。S!メールを送受信するには、USIMカードを以前のソフトバンク端末に入れ替えて使う必要がある。HTC DesireのS!メールの対応時期は未定。

 また、iPhoneは専用のUSIMカードを使っているため、ほかのソフトバンク端末に差し替えての利用はできず、Yahoo!ケータイの有料サイトはiPhoneを契約した時点で解約扱いになる。一方、(HTC Desireをはじめとする)Xシリーズに機種変更をしても、USIMカードをもとのソフトバンク端末に入れ替えれば、有料サイトは継続して利用できる。

質問:「HTC Sense」で何ができるのか

photophoto 7つの画面にさまざまなウィジェットやショートカットを配置できる

 HTC Desireのホーム画面には「HTC Sense」という独自のユーザーインタフェースが採用されており、7つの画面にウィジェットやショートカットを設置できる。ドコモの「HT-03A」と「Xperia」のホーム画面は3つしかないので、HTC Desireの方がカスタマイズできる幅が広い。

 さらに、仕事やプライベートなどの用途別に、複数のHTC Sense(以下、シーン)を使い分けることも可能。ホーム画面でmenuキーを押して「シーン」を選ぶと、「マイシーン」「HTCシーン」という2つのジャンルが表示される。前者には自分が編集したシーン、後者には「ソーシャル」「ビジネス」「オフタイム」など、プリセットされたシーンが並んでいる。

 例えばソーシャルには、(TwitterとFacebookの更新情報を表示する)「Friend Stream」ウィジェットや、アドレス帳のお気に入り、SMSとEメールのウィジェットなどがあらかじめ設定されている。編集したシーンは、ほかのシーンに変更する前に保存でき(保存しなくてもよい)、マイシーンから呼び出せる。シーンを作りすぎると逆に複雑になりそうだが、2〜3種類ほど作成して使い分けてもよさそうだ。

 また、ホーム画面上で(2本指でつまむ)ピンチイン操作をすると、7つの画面がサムネイルで表示され、目当ての画面にワンタッチでアクセスできる。

photophotophotophoto ホーム画面でmenuキー→「シーン」からシーンの設定ができる(写真=左端、左中)。「ソーシャル」のシーンでは、コミュニケーション関連のウィジェットが設置されている(写真=右中、写真=右端)
photophoto ほかのシーンに替える前に、現在のシーンを別途保存できる(写真=左)。ピンチイン操作をすると、ホーム画面がサムネイルで表示される(写真=右)

質問:ホーム画面の操作性はどうか

photophoto Xperia(写真=左)では下のバーをスライド、HTC Desire(写真=右)では左下の[▲]アイコンをタップするとプログラム一覧が現れる

 HT-03AやXperiaのホーム画面では、画面下部のバーをスライドすると、プログラム一覧が現れるが、HTC Desireに同様のバーはない。HTC Desireのホーム画面下部には[▲][電話][+]のアイコンがあり、[▲]からすべてのプログラム、[電話]から電話機能を呼び出せ、[+]からホーム画面の設定ができる。

 ホーム画面の何もないところをロングタッチしてウィジェットやショートカットの設定ができ、画面上部のバーを下にスライドして新着情報が表示される仕様は、ほかのAndroid端末と同じだ。

photophotophoto [▲]アイコンからプログラム一覧、[電話]アイコンから電話機能、[+]アイコンからホーム画面の設定ができる

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年07月27日 更新
  1. 小型スマホを使っている理由は? 選択肢のなさを嘆く声も:読者アンケート結果発表 (2024年07月26日)
  2. 「ハンディファン」「ネッククーラー」の選び方とやってはいけないこと 炎天下での利用は要注意 (2024年07月23日)
  3. IIJ×OPPO、Xiaomi、モトローラが語るスマホ戦術 おサイフケータイは「永遠の悩み」、IIJmioは「モバイル業界の宝石箱」 (2024年07月26日)
  4. 貼らない保護フィルムケース「スマハラ」、iPhone 15シリーズ向けに発売 丸洗いもOK (2024年07月26日)
  5. スマホの充電でやってはいけないこと 夏に気を付けたいNG行為は? (2024年07月26日)
  6. 約2万円の折りたたみケータイ「Orbic JOURNEY Pro 4G」を試す シンプルで使いやすいがローカライズに課題も (2024年07月27日)
  7. OPPOがFindシリーズを2024年内に国内発売へ 競合メーカー担当者の前でサプライズ告知 (2024年07月26日)
  8. 外出先から自宅のエアコンを遠隔操作、部屋を先に涼しくして“真夏の天国”を作っておく方法 (2024年07月25日)
  9. KDDIは通信障害をどのように検知してインフラを守っているのか ネットワークセンターに潜入 (2024年07月24日)
  10. 中国の“音楽特化スマホ”「MOONDROP MIAD01」を試す 重厚なサウンドに驚き、作り手のエゴを存分に感じた (2024年07月25日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー