写真好きのiPadユーザーは必携!――「iPad Camera Connection Kit」荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(番外編)(2/2 ページ)

» 2010年06月17日 00時00分 公開
[荻窪圭,ITmedia]
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具体的にはどんな製品で、iPadはどんな振る舞いをするのか

 使い方に続いて、具体的な動作などもチェックしておこう。

 SDカードリーダーをiPadのDockコネクタに装着し、SDメモリーカードを挿入すると、iPadがそれを自動的に認識して、写真アプリが起動し、カード内画像のサムネイルを表示する。USBでカメラやiPhoneをつないだときも同様だ。

PhotoPhoto ドックコネクタにつなぎSDカードをいれるだけでよい。USBでつなぐときは右の写真のような感じになる
Photo iPhoneをつなぐと、iPhoneのカメラロールにある写真をiPadに転送できる

 Dockコネクタは本体下部にあるので、そこにCCKが付くのだが、この形はちょいと不安で出っ張りが邪魔だ。そんなときは上下をひっくり返すか、横向きにすれば問題ない。

Photo 横向きにするとアダプタが作業の邪魔にならなくてよい。上を向けてもいい。好きな方を向けるのがiPadのよさ

 この時点でできるのはデータの読み込みだけ。すべての写真を読み込みたいときはそのまま右上のボタンをタップすればいいし、特定の写真だけを読み込む場合はサムネイルをタップして写真を選んでから読み込みボタンをタップする。読み込み済みの写真は緑のチェックが付く。以前読み込んだ写真をスキップして新しい写真だけを読み込むこともできる。

Photo 緑のチェックはすでに読み込み済みの写真、青のチェックは読み込もうと思ってチェックした写真。何もチェックしないと全部読み込みになる

 読み込んだらCCKを外す。CCKの仕事はここで終了。あとはなくさないよう気をつけるだけだ。

  • 読み込めるデータ形式
Photo 読み込んだ後の様子。iPadが未対応のRAWデータ(中身はシグマ DP-1のRAW)、PDF、Motion JPEG以外の動画(MOV)はこのようにアイコンのみになる。対応している動画はサムネイルの下に動画アイコンと動画の長さが表示される

 CCKが対応するのは写真と映像だ。

 写真はJPEGと主要なRAWデータをサポートする。ニコン、ソニー、パナソニックのRAWデータは大丈夫だった。シグマのDP-1のRAWデータは読み込めるが表示は不可。未対応の形式でも、読み込むだけは読み込んでくれる(後からPCに転送することを考えるとありがたい)。そのほか、MacOS Xがサポートする形式は大丈夫だと思うが、すべてのファイル形式を調べたわけではないので、なんともいえない。

 動画はAVIでもMOVでもMP4でも読み込むが、H.264で圧縮されたものは再生不可だった。AVCHD系は読み込みも再生もできない。iPadに読み込んでそのまま再生できる動画は、Motion JPEG形式のもののみとなるようだ。これはちょっと残念。

 続いて、デジカメ以外の画像データも読み込めるか試してみた。

 例えば、USBメモリに入れた画像をiPadに転送したいケースが該当するだろう。あれこれ試してみた結果は以下の通り。

 iPadの写真アプリは「デジカメ」をターゲットにしてるので、まず接続されたデバイスのDCIMフォルダを探す。よって、読み込みたいファイルはDCIMフォルダ内に置いておけば、高い確率で見つけてくれるようだ。例えば、ソニーのCyber-shotやNEXで撮影したMP4形式の動画は、DCIMとは別のフォルダに記録されるので、iPadは見つけられない。

 USBメモリなどでiPadにデータを持って行きたいときは、まずDCIMフォルダを作り、そこに適当なフォルダを作ってデータを入れること。DCIMフォルダ内に作るフォルダ名は適当に。この方法でiPadに転送できたのは、JPEGはもちろん、PNG、GIF、BMP、TIFFなどの画像ファイル。PDFファイルはiPadに読み込めるものの表示はできなかった。PSD(Photoshop)形式やPICT形式のデータは無視された。

 このあたり、iPad側のOSアップデートで対応する形式が増える可能性はある。

読み込んだら写真アプリで閲覧する

 iPadに写真を転送したあとで「アルバム」を見ると、こうなる。

Photo 「保存された写真」はiPad上で保存したりスクリーンショットを撮ったもの。iPhoneでいうカメラロール。「最後の読み込み」は直前のセッションで読み込まれた写真。「すべて読み込み済み」はCCKで読み込んだすべての写真が入っている。それ以外はiTunesを通してMacから転送された写真だ

 最初の3つがiPad上で作ったり読み込んだりしたアルバム。それ以外はiTunesを通してMacから転送したアルバムだ。さらに細かく見たいときは「イベント」を選ぶ。

Photo イベントを開くと、CCKで読み込んだ写真がイベントごと(1回の読み込みごとに撮影日で分類される)に保存されている。中に入っている写真の枚数でサムネイル表示が変わる点は何とも芸が細かい。イベント名は変更できない

 すると、読み込んだ写真が撮影日ごとに分類されているのが分かる。

 3番目に「地図」。もし写真にジオタグ(位置情報)が埋め込まれていたら、地図上にピンが立って撮影場所で写真を探せる。これは面白い。

 ちなみに現行モデルではソニーの「Cyber-shot DSC-HX5V」、パナソニックの「LUMIX DMC-TZ10」などがジオタグの埋め込みに対応している。またiPhone 3G/3GSもジオタグを埋め込む機能を持つ。ニコンのデジタル一眼レフ(D300S、D3S、D3X、D3、D700、D5000、D90、D2XS、D2X、D2HS、D300、D200)なら、別売のGPSユニット「GP-1」を利用して写真に位置情報を埋め込むこともできる。

Photo ジオタグのついた写真があると地図上にピンが立ち、ピンをタップするとサムネイルがぴょこっと現れる。このサムネイルをタップするとその場所で撮った写真の一覧に

 iPadに読み込んだ写真は、各種アプリから呼び出すことができるので、そのまま写真に対応したアプリを使って編集したりプリントしたりスライドショーで表示したりと、さまざまな楽しみ方が可能だ。

 CCKが普及するにつれ、アプリもどんどん増えていき、秋にはiOSが4になり、iPadならではの使い道が増えていくだろう。それは楽しいのみならず、予想以上に実用的で役に立つモバイルなデジタルフォトマシンとなるのである。

 本格的にデジカメとのカップリングをはじめると、128Gバイトや256GバイトのiPadが欲しくなるし(いつかは出てくるでしょう)、iPadがSDカードスロットを内蔵してくれないかな(こちらはどうかな)、とも思う。でも当面は今のiPad 64Gバイト版+CCKで十分実用になる。16Gバイト版のiPadを買ってしまった人は……、きっとCCKを買ったら64Gバイト版がすぐ欲しくなるに違いない。

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