米Appleは1月27日(現地時間)、米国サンフランシスコで開催した新製品発表イベントで、かねてからウワサとなっていたタブレット端末を発表した。名称は「iPad」。価格は499ドルから。
iPadは9.7型IPS液晶ディスプレイ(1024×768ドット表示、光沢パネル、LEDバックライト、視野角は上下/左右各178度)を搭載し、マルチタッチ入力に対応したタブレット型デバイス。CPUに1GHzで駆動する自社製のApple A4チップを採用し、メモリ容量別に16Gバイト/32Gバイト/64Gバイトの3モデルを用意する。ネットワーク機能は、IEEE802.11a/b/g/n対応の無線LANに加えて、Bluetooth 2.1+EDRを備えるほか、3G対応モデルもラインアップされる。iPhone 3GS同様に加速度センサーやデジタルコンパスも搭載。インタフェースは、ドック用30ピンコネクタ、ヘッドフォン、マイク、スピーカーなどで、3GモデルにはSIMスロットがある。本体サイズは189.7(幅)×242.8(高さ)×13.4(厚さ)ミリで、重量はWi-Fiモデルが約680グラム、Wi-Fi+3Gモデルが730グラム。内蔵型リチウムポリマーバッテリーで約10時間のバッテリー動作が行える。
ソフトウェア面では、標準で12個のiPad用アプリを搭載し、入力にフルサイズのソフトウェアキーボードを利用できるほか、YouTube HDも視聴できる。また、App Storeから入手可能な14万のiPhone/iPod touch用アプリはすべて動作し、フルスクリーンで拡大表示が可能。このほか、オフィススイートとしてマルチタッチに対応したiPad版iWorkも発表された。Pages、Keynote、Numbersの各アプリケーションをApp Storeからそれぞれ9.99ドルで購入できる。一方、発表前に話題にのぼっていた電子書籍機能は、iBooksアプリを用意した。対応する電子書籍は、新設されるオンラインストアのiBookstoreから購入する仕組みで、iBookstoreには米国の主要な出版社が複数パートナー企業に名乗りをあげている。
なお、PCやMacとはiPhoneやiPodと同じようにUSB接続で連携する仕様だ。また、iPad用SDKは同日公開されている。
価格は16Gバイトメモリを搭載する標準のWi-Fiモデルが499ドル、32Gバイト版が599ドル、64Gバイト版が699ドル。Wi-Fi+3Gモデルは、各容量に130ドルを加えた629ドル(16Gバイト版)/729ドル(32Gバイト版)/829ドル(64Gバイト版)となっている。出荷時期はWi-Fiモデルが60日以内、Wi-Fi+3Gモデルが90日以内を予定している。このほか、ドック付きキーボードやケースのオプションも提供される予定だ。
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