「F-06B」は、NTTドコモが導入を進めている「オペレーターパック」を富士通製端末としては初めて採用している。その影響で、従来モデルと比較してユーザーインタフェースに違いが見られる。文字入力システムも、ジャストシステムの「ATOK」からオムロンソフトウェアの「iWnn」に変更されている。今回は、従来機(F-01B)との比較を中心に、文字入力環境について見ていこう。
入力画面の見た目は大きな変化はないように見えるが、F-06Bには「ワイルドカード」機能が追加されている。この機能では、文字入力中に右方向キーを押すと、後ろに続く文字数に応じた変換候補が表示される。


F-06Bでは、入力した文字数に応じた変換候補を出す「ワイルドカード」を採用している。文字を入力して、残りの文字数分だけ右方向キーを押せばよい(写真=左)。単語変換のインタフェースは大きく変わっていないが、1ページに表示できる候補数が10から7に減っているが、「2タッチ操作モード」にすると、従来モデルと同じ候補数になる(写真=中、右)英字入力モードでは、英語の予測変換に対応したので、すべてのアルファベットを入力する手間が省ける。連携予測にも対応しており、英単語を変換すると、接続詞や前置詞などが候補に現れる。
文字種の切り替え操作は左下ソフトキーからで変更はないが、全角と半角の切り替え方法が変更されている。F-01Bでは、上下キーを使って英字と数字の全角/半角を切り替える仕様だったが、F-06Bでは左右キーで該当する全角文字種に移動する必要がある。
タッチパネルを使った入力については、F-01Bから引き続き、手書き入力が可能なほか、かな入力とQWERTYキー入力に対応した。さらに、タッチパネルでのかな入力と英字入力時には、フリック入力が可能になった。iPhoneやXperia(POBox Touch)とは異なる方式ではあるが、慣れると画面を何度も押さずに入力できるはずだ。ただ筆者の場合、iPhoneやXperiaの上下左右フリックに慣れていること、筆者の指が太いためか、逆にストレスを感じてしまった。

タッチパネルを利用した手書き入力機能は健在だ(写真左がF-01B、写真右がF-06B)。エンジンそのものはF-01Bと同等のものを採用しており、誤認識されても、後に認識された文字から自動訂正する機能もある。ただ、微妙に機能キーが変わっている
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