第1回 サイズ、スタミナ、通信速度の違いは?――基本性能を横並び比較モバイルWi-Fiルーター徹底比較(2/2 ページ)

» 2010年10月21日 08時30分 公開
[小林誠(ゴーズ),ITmedia]
前のページへ 1|2       

約100時間起動できる「Pocket WiFi」

photo Huawei製のPocket WiFi

 イー・モバイルのPocket WiFiはモバイルWi-Fiルーターの火付け役ともいえるモデル。上下の通信速度は他社に劣らないが、問題は「エリアが混雑しているのでは」という点。これは後の回で実際にテストをした際にも触れるが、確かに混雑が疑われた場面があったものの、BF-01Bとほぼ同じようにスムーズに使えた。時間とエリアに少し気をつかう程度だ。

 Pocket WiFiはディスプレイにステータスが表示されるが、操作していないときはすぐに消えて、省エネの工夫が施されていることが分かる。バッテリーが約100時間持つのも納得だ。

 申し込みが必要で従量制となるが、海外ローミングに対応している点も大きい。利用できる国は米国やアジアの各国、欧州など。1回の通信あたり25Kバイトまで50円で、超過分は1Kバイトごとに2円かかる。メール利用が現実的だろうが、使えないよりはよい。また、設定は必要だが海外のSIMを装着できるので、日本国外での利用はSIMを別途用意するのも手だ。

通信速度はナンバーワン――「URoad-7000」

photo シンセイコーポレーション製のURoad-7000

 URoad-7000はWiMAXで通信をするので、速度面ではほかの機器よりも有利だ。さすがに下り40Mbpsの最大速度を出すことはないものの、他社よりも毎回速く、大容量通信にはとても心強い。

 URoad-7000は最大10台の同時接続ができ、2つのSSIDで5台ずつが接続できる。チームで外出して作業をするといったときは、このルーターがあると便利だろう。端末の幅は広いものの、薄いので携帯しやすく、ドコモのBF-01Bほどかさばらない。

 連続通信時間の3.5時間はほかのルーターよりも短く、使用時間の後半はバッテリーが熱くなったのが気になった。

 今回は都内と横浜市中心部で利用したが、どのエリアでも特に問題なくつながった。ただし通信状況のランプを見ると、通信強度が「強」ではなく「中」の場合が多かった。部屋の中にいても、ほんの少しの移動でランプの色が変わる。首都圏はともかく、地方のユーザーはUQのサービスエリアを事前にチェックしておきたい。サービス開始当初と違って、WiMAXの利用可能な範囲は大きく広がっており、人口カバー率は90%に達している。各自治体の中心部ではつながると期待していいだろう。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2025年12月06日 更新
  1. 飲食店でのスマホ注文に物議、LINEの連携必須に批判も 「客のリソースにただ乗りしないでほしい」 (2025年12月04日)
  2. NHK受信料の“督促強化”に不満や疑問の声 「訪問時のマナーは担当者に指導」と広報 (2025年12月05日)
  3. 「スマホ新法」施行前にKDDIが“重要案内” 「Webブラウザ」と「検索」選択の具体手順を公開 (2025年12月04日)
  4. 三つ折りスマホ「Galaxy Z TriFold」の実機を触ってみた 開けば10型タブレット、価格は約38万円 (2025年12月04日)
  5. 「楽天ポイント」と「楽天キャッシュ」は何が違う? 使い分けのポイントを解説 (2025年12月03日)
  6. 楽天ペイと楽天ポイントのキャンペーンまとめ【12月3日最新版】 1万〜3万ポイント還元のお得な施策あり (2025年12月03日)
  7. 楽天の2年間データ使い放題「バラマキ端末」を入手――楽天モバイル、年内1000万契約達成は確実か (2025年11月30日)
  8. ドコモが「dアカウント」のパスワードレス認証を「パスキー」に統一 2026年5月めどに (2025年12月05日)
  9. NHK ONE、簡単には「閉じられないメッセージ」表示へ 目的は“NHK受信料”の徴収 なぜ強引な仕様に? (2025年11月12日)
  10. 鉛筆デザインのiPad用スタイラスペン「Nelna Pencil」発売 物理ボタンに9機能を設定可能 (2025年12月03日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー