韓Pantech&Curitel製の「SIRIUSα IS06」は、Android 2.2を搭載したスマートフォン。おサイフケータイやワンセグといった国内固有のサービスには対応しないグローバル仕様だが、その分コンパクトで、auのAndroid 2.2搭載機としては、いち早く投入される予定だ。
IS06は、「IS03」「REGZA Phone IS04」「IS05」と比較すると多機能ではないが、その分コンパクトかつ軽量なのが特徴だ。3.7インチのワイドVGA(480×800ピクセル)の液晶ディスプレイを搭載しつつ、59.4(幅)×115.95(高さ)×11.2(厚さ)ミリのサイズと109グラムの重さに収めている。高さと幅だけならIS05の方が小さいが、IS06の方が2.8ミリ薄くて28グラム軽い。
iPhone 4や3GSとほぼ同サイズだが、IS06の方が26〜28グラム軽いので、持ったときの重量感はかなり異なる。ディスプレイサイズが異なるが、軽量といわれている「GALAXY S」よりも9グラム軽い。
プロセッサには最大1GHz動作のSnapdragonを採用しており、ワークメモリは約400Mバイト、内蔵メモリは約500Mバイトの予定。無線機能はIEEE802.11g対応の無線LAN、Bluetooth(V2.1+EDR)を搭載する。3G通信機能は下り最大9.2Mbps、上り最大5.5Mbpsの「WIN HIGH SPEED」(CDMA1x EV-DO マルチキャリアRev.A)に対応している。このほか、6軸のジャイロセンサー、照度センサーなども搭載する。
3.7インチの液晶ディスプレイを備える前面には、唯一の物理キーであるホームボタンを配置。Androidスマートフォンではホームボタンは長押しでタスク切り替えができるので、物理キーの方が操作性は良いだろう。電源ボタンは上部にある。ボディカラーはチャコールブラックとピュアホワイトの2色で表面と裏面にカラーは統一され、前面外周部がメタリック加工されている。今時のスマートフォンとしてはおおむねスタンダードなデザインだ。
裏面にはオートフォーカス対応の500万画素CMOSカメラユニットとフォトライトを備えるのみで、極めてシンプル、左側面には上下ボタン(音量調節)と検索キーを備え、右側面のカバー付きのMicro USBコネクタは、充電とPC接続、イヤフォンマイク接続を兼ねる。充電専用端子などは備えておらず、充電対応の純正クレードルなどは準備されない。
デザインやスペックなどからベースになっているのは、韓国のSK Telecom向けに供給している「Sky Vega」(IM-A650S)と思われ、サイズや重さなども似通っている。ただし両モデルは通信方式とOSのバージョンが違うほか、Sky Vegaではディスプレイが有機ELと丸型イヤフォンジャックを装備しているのに対し、IS06のディスプレイはTFT液晶で、丸型イヤフォンジャックは備えていない。auのAndroidスマートフォンの中ではエントリーに位置づけられるので、Sky Vegaの基本性能や機能は維持しつつ、低コスト化を計った製品といえそうだ。
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