第1回 iPhoneとは似て非なる?――「GALAXY S」のホーム/メニュー画面を試す「GALAXY S」ロードテスト

» 2010年12月28日 09時30分 公開
[田中聡,ITmedia]

 約4.0インチのスーパー有機ELや、厚さ9.9ミリ、重さ約118グラムの薄型軽量ボディなど、ハードウェアに注目が集まりがちな「GALAXY S」だが、UI(ユーザーインタフェース)にはどんな工夫が施されているのだろうか。今回は全機能の入り口ともいえる「ホーム画面」と「メニュー画面(アプリ一覧)」をチェックした。

photophoto Samsung電子製の「GALAXY S」
photophoto GALAXY Sのパッケージと付属品。1GバイトのmicroSD、マイク付きステレオヘッドセット、PC接続用USBケーブルが付属する

素早くページ移動できるホーム画面

 アプリのショートカットやウィジェットなどを設置できるホーム画面では。左右にフリックするとページが切り替わるほか、指をつまむピンチインをするか、MENUキーから「編集」を選ぶと、ホーム画面の全ページがサムネイルで表示される。サムネイル表示は目当てのページに素早く移動したいときに便利だ。このサムネイル表示画面で「+」をタップすると、ページを追加できる。利用できるのは最大7ページ。

photophotophoto ショートカットやウィジェットなどを設置できるホーム画面。下部4つのアイコンはホーム画面とメニュー画面で常時表示される
photophotophotophoto ステータスバーからWi-Fi、Bluetooth、GPS、マナーモード、画面回転を設定できる(写真=左端)。サムネイル表示も可能(写真=左中)。画面を長押しすると、サブメニューが現れる(写真=右中)。MENUボタンからページの追加や壁紙の変更などが可能(写真=右端)

 もう1つ、2ページ以上先に素早く移動できる便利な操作もある。画面上部のページ数を示す点(アイコン)に触れると、瞬時にそのページへジャンプする。例えば、7ページ目を表示しているときに左端の点に触れると、1ページに目に切り替わる。1ページ目や7ページ目などに素早く移動したいときに役に立ちそうだ。「DELL Streak 001DL」のように、各ページのアイコンに触れながら指をスライドさせるとページが移動する、または「GALAPAGOS 003SH」のように、触れたアイコンのページがサムネイル表示されるといった仕様があれば、もっと便利に使えたかなと思う。

photo 画面上部のページを示すアイコンをタップすると、各ページへ素早くジャンプする

iPhoneにはない工夫も――メニュー画面

 メニュー画面(アプリ一覧)は、ホーム画面で「アプリ」アイコンをタップすると表示される。アプリはダウンロードした順に追加されていくので、ダウンロードしたばかりのアプリは最後方のページからアクセスできる。このページを見て「iPhoneに似ている」と思った人は多いだろう。4×4のアイコンと、下段の4アイコン(固定)の画面構成はiPhoneとまったく同じだ。

photophotophotophoto プリセットされているアプリ。右端はiPhoneのホーム画面
photo メニュー画面もサムネイル表示が可能

 では操作性もまったく同じなのかというと、そうではない。左右にフリックしてページを切り替えるのはiPhoneと同じだが、GALAXY Sではホーム画面と同じく、ピンチイン操作をすると、メニュー画面もサムネイル表示される。また、こちらもホーム画面と同様に、画面上部の点(アイコン)に触れると、そのページへ瞬時にジャンプする。iPhoneの場合、ホームボタンを押すと1ページ目に戻るが、例えば1ページ目から8ページ目に飛ぶには、7回フリックする必要があるので、この点はGALAXY Sの方が便利だ。もちろん、フリックしただけなのに誤ってアプリが起動する、といった誤操作も起きない。

 メニュー画面でアプリのアイコンを長押しするとホーム画面に切り替わり、好きな場所にショートカットを設置できる。メニュー画面の中でアプリの並び順を変えたいときは、MENUキーから「編集」を選び、アプリをドラッグ&ドロップすればよい。ページをまたいでの移動も可能だ。この「編集」から、下部4つの固定アプリも変更できるので、よく使う機能やアプリを設置しておくといいだろう。なお、メニュー画面内で並び替えをした場合、もう1度MENUキーを押して「保存」を選ばないと設定が反映されない。ここは並び替えをした時点で設定完了にした方が、手間を減らせてよかったと思う。

photophoto メニュー画面で任意のアプリアイコンを長押しすると、ホーム画面に切り替わる(写真=左)。ホーム画面のアイコンを長押ししてゴミ箱にドラッグ&ドロップすると、ショートカットが消える(写真=右)
photophotophotophoto MENUボタンからサブメニューを起動して「編集」を選ぶと、アイコンの周りに白い枠が現れ、メニュー内で移動ができる。4つの固定アイコンを入れ替えることも可能だ。最後に「保存」を選ぶと設定が完了する

 メニュー画面でMENUキーを押して「一覧表示」を選ぶと、4つの固定アプリを除き、ほかのアプリは縦スクロールの一覧表示に変更され、上下にフリックするとスクロールする。1画面に表示されるアプリは6個程度なので、16個が表示される通常の画面よりも閲覧性は低いが、スクロールは一覧表示の方が高速なので、こちらの方が目当てのアプリを探しやすいという人もいるだろう。個人的には、ホーム画面と同じく横スクロールでアプリが表示される方が違和感なく使える。このあたりは、横スクロールのみのUIを採用したiPhoneの方がシンプルで使いやすいとも思う。

photophotophoto 「一覧表示」から上下スクロールの一覧表示も可能。サブメニューの「グリッド表示」からもとの4×4の表示に戻る

 ここまで説明してきた操作法は、タブレット端末の「GALAXY Tab」も基本的には同じ。ただしGALAXY Tabはホーム画面とメニュー画面の横表示に対応しているが、GALAXY Sでは縦表示のみ可能。本体を横に傾けても画面の向きは変わらない。また、GALAXY Tabのメニュー画面ではアプリの(上下スクロールによる)一覧表示には対応していない。GALAXY Sのホーム画面とメニュー画面の操作感については、こちらの動画記事も参照してほしい。

photophotophotophoto GALAXY Tabも、ホーム画面とメニュー画面のサムネイル表示と、画面上部のページアイコンからの移動ができる
photophoto GALAXY Tabは横画面表示も可能

photo 「GALAPAGOS 003SH」のメニュー画面

 GALAXY Sのメニュー画面はiPhoneと似ているが、iPhoneにはない工夫を施しているし、細かい部分で使い勝手は異なる。iPhoneとまったく同じメニュー構成にしたのはある意味潔いとも思うが、もう少し“見た目の工夫”もほしかった。例えば、003SHのメニュー画面も4×4のアイコンを採用しているが、下部の固定メニューは3つで、その左右にはホーム画面に戻るボタンと、起動中アプリを表示するボタン、そしてほかのページに簡単にジャンプできるバーがある。ただしその分、各アイコンはiPhoneやGALAXY Sよりは小さく、逆にiPhoneやGALAXY Sのアイコンは、余計な要素がない分大きくて見やすい。

 利便性を考えれば、やはり大きいアイコンの方が望ましい。Samsung電子の開発者にとって、iPhoneと同じ構成のメニュー画面を採用することは苦渋の決断だったのかもしれない。とはいえ、あの4×4+4個のメニュー画面を見ると「これは……」と思ってしまう。アイコンの数は4×4のほかに5×5、6×6も選べるなど、もう少し設定を用意してもよかったのではと思う。

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