ディスプレイはXperiaの4.0インチよりも大きい、4.2インチのフルワイドVGA(480×854ピクセル)液晶を搭載した。Sony Ericssonが「Reality display(リアリティディスプレイ)」と呼ぶXperia arcのディスプレイには「クリアブラックパネル」を採用。液晶とガラスの空気層をなくすことで、光の乱反射と拡散を低減し、より鮮明にコンテンツを表示できる。8.7ミリの薄型ボディにも貢献している。さらに、ソニーの液晶テレビ「BRAVIA」に使われている映像技術をモバイル機器向けにアレンジした「Mobile BRAVIA Engine」も搭載し、高コントラストでメリハリのある表現も可能になった。
ディスプレイの空気層がなく、高コントラストな画質……といえば、スーパー有機EL(Super AMOLED)を搭載したGALAXY Sがおなじみだが、Xperia arcと比べるとどうか。Xperia、Xperia arc、GALAXY Sに同じ画像を表示して並べてみた。Xperiaは他の2機種に比べると、もやっとした印象で鮮やかさに欠けるが、Xperia arcとGALAXY Sは鮮やかに表示できており、果物の瑞々しさが伝わってくる。これら2機種を比べると、GALAXY Sの方がコントラストが強すぎる感もあり、Xperia arcの方が自然な発色と感じた。このあたりは好みの分かれるところなので、発売後に実際に見た方がいいだろう。
なお、Mobile BRAVIA Engineは初期状態ではオンになっているが、「設定」→「画面設定」からオフにすることも可能。バッテリーの持ちを優先するのなら、オフにした方がいいだろう。

左からXperia、Xperia arc、GALAXY S。ディスプレイの輝度を最大にして同じ画像を表示した(写真=左)。斜めから見ると、XperiaとXperia arcは白飛びしたような表示に。視野角ではGALAXY Sに分がある(写真=右)
「画面設定」から「Mobile BRAVIA Engine」をオフにできる(写真=左)。左がMobile BRAVIA Engineをオン、右がオフにして表示したもの。一見すると違いが分かりにくいが、見比べると左の画像の方が彩度が高い(写真=右)
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