第1回 「Xperia」から何が変わった? 外観の特徴は?――「Xperia arc」「Xperia arc」(グローバルモデル)レビュー(1/2 ページ)

» 2011年02月01日 18時16分 公開
[田中聡,ITmedia]

 Sony Ericssonが1月に発表したAndroidスマートフォン「Xperia arc」は、日本を含む世界市場で、2011年第1四半期(1月〜3月)からの発売を予定している。日本での発売時期やキャリアなどの詳細については現時点では明らかにされていないが、前モデルの「Xperia(SO-01B)」がNTTドコモから発売されていることもあり、Xperia arcもドコモ端末として登場する可能性が高い。ドコモのスマートフォン普及をけん引したXperiaの後継機とあって、ユーザーからの期待も大きい。

 Xperia arcは何が新しいのか。同端末のグローバルモデルに触れる機会を得たので、見どころをレビューしていきたい。今回はXperia(海外では「Xperia X10」)との違いや外観の特徴について触れる。発売前のモデルのため、実際の製品とは外観や仕様が異なる場合があることをご了承いただきたい。

photophoto 4.2インチのディスプレイを搭載(写真=左)。裏側にはカメラ、フォトライト、スピーカーがある(写真=右)
photophoto 上端部にMicro HDMI端子と電源がある(写真=左)。下端部にストラップホール、カバー取り外し用の窪み、通話用マイクがある(写真=右)
photophoto 左側面に3.5ミリのイヤフォンジャック、右側面にカメラキー、音量調節キー、Micro USB端子がある(写真=右)

国内最薄レベルの薄さを実現

 外観で目を引くのが薄さだ。Xperia arcの厚さは約8.7ミリで、Xperia(約13.1ミリ)から約4.4ミリの薄型化を実現している。「GALAXY S」(約9.9ミリ)や「iPhone 4」(約9.3ミリ)よりも薄く、今日本で発売されれば、現時点では国内最薄のスマートフォンとなる。

photo 左からGALAXY S、Xperia arc、iPhone 3GS。4.2インチディスプレイを備えていることもあり、高さはXperia arcが最もある。
photo 左からGALAXY S、Xperia arc、iPhone 3GS。Xperia arcの方がGALAXY Sよりも1.2ミリ、iPhone 3GSより3.6ミリ薄い
photophoto 左がXperia、右がXperia arc。厚さ13.1ミリのXperiaと8.7ミリのXperia arcを比べると、その差は歴然だ

 電源キー、音量調節キー、カメラキーなどはXperiaと同じ位置にあるが、Xperia arcではMicro HDMI端子が本体上端部(電源キーの横)に搭載されたことに伴い、Xperiaでは上端部にあったMicro USB端子が右側面に変更されている。Micro USB端子にはカバーが付けられておらず、手軽にケーブル接続できるようになった。ディスプレイ下にホーム/クリア/MENUキーを備えているのはXperiaと同じだが、クリアキーとMENUキーがXperiaとは逆になっており、Xperiaユーザーは慣れるのに時間がかかるかもしれない。

photophoto 左がXperia、右がXperia arc。画面サイズが増した分、Xperia arcの方が長い。ホーム画面のUIも変更されている(別途レビューする予定)(写真=左)。上がXperia、下がXperia arc。Xperiaはマットな塗装が施されているが、Xperia arcは光沢があり、やや指紋が目立つ。Xperia arcはグラデーションがかかっているのも特徴的だ(写真=右)
photophoto 上がXperia、下がXperia arc。それぞれ上端部(写真=左)と下端部(写真=右)
photophoto 上がXperia、下がXperia arc。それぞれ左側面(写真=左)と右側面(写真=右)
photo 左がXperia、右がXperia arc。中央のホームキーがあるのは共通だが、クリアキーとMENUキーの位置が逆になっている。キーイルミが点灯するのは2機種とも同じ

 「arc(弧)」という製品名のとおり、裏面は弧を描く独特のフォルムとなっており、ソニー・エリクソンがデザインのテーマに掲げる「Human Curvature(ヒューマンカーバチャー:人間的な曲線)」が、より色濃く反映されている。といっても極端に曲がっているわけではなく、正面から見ると気づかないほど自然にカーブがかけられている。このフォルムに合わせ、側面のフレームとバッテリーカバーの境目(ライン)も弧を描いている。Xperia arcの表面はスクエアな形状だが、裏側は丸みを帯びており、手にしっかりとなじむ。

photophoto 裏面にわずかなカーブがかかっている(写真=左)。ラウンドフォルムなので手にフィットする(写真=右)
photophoto ソニー製の裏面照射型CMOSセンサー「Exmor R for mobile」とF値2.4のレンズを採用した810万画素CMOSカメラを搭載。720pのHD動画を撮影できることから「HD」マークがある(写真=左)。おなじみのソニー・エリクソンロゴ(写真=右)
photophoto バッテリーとカバーを外したところ。バッテリーは「BA750」を採用。容量は1500mAh(写真=左)。microSDスロットの右側にSIMスロットがある。microSDはバッテリーを外さないと着脱できない(写真=右)
photophotophoto キー全体にもややカーブがかけられている(写真=左)。Xperia arcはTELECの認証を受けており、バッテリーの下に技適マークが付けられている(写真=中)。スマートフォンでは珍しく、側面にイヤフォンジャックがある(写真=右)
photophoto 通知ランプは右側面にある。電話機能は試せなかったが、着信時にもここが光ると思われる(写真=左)。充電時には緑色に点灯する(写真=右)

基本スペックをXperiaと比較

 スペック面ではXperiaからどこが進化したのだろうか。まずはOSについて。Xperiaの現時点でのOSはAndroid 2.1だが、Xperia arcは2.3を採用しており、メニューやUIが改善されている。ただし、2.3の大きな特徴の1つである近距離無線通信規格「NFC」については、Xperia arcは対応していない。

 チップセットはどちらもQualcommのSnapdragon(1GHz)だが、Xperiaの第1世代Snapdragon「QSD8250」に対し、Xperia arcは第2世代の「MSM8255」を採用しており、より高いパフォーマンスを実現している。ちなみに、MSM8255はソフトバンクの「GALAPAGOS 003SH」と「HTC Desire HD 001HT」も搭載している。バッテリー容量はXperiaと同じく1500mAh。

photo 初期状態の内蔵ストレージは約321Mバイト

 カメラ機能も大きく進化している。810万画素CMOSは同スペックだが、Xperia arcにはソニー製の裏面照射型CMOSセンサー「Exmor R for mobile」とF値2.4のレンズを採用し、薄暗い場所などでも明るく撮影できる。画像や動画をHDMI出力できるのも新しいポイントだ。

 サイズが薄くなっているのは先述のとおりだが、スペック向上を果たしながら、Xperiaの約139グラムから約117グラムへと、22グラム軽くなっているのも特筆すべき点だ。アプリの保存に使う内蔵ストレージは(確認した端末では)約321Mバイトで、約444MバイトのXperiaからやや減っている。一部のアプリはmicroSDに移動できるとはいえ、ストレージ容量は1Gバイト程度は欲しいところだ。

 Twitter、Facebook、メールなどの最新情報を一元管理できる「Timescape」は継承しているが、「Mediascape」はXperia arcでは省かれており、画像と動画を管理できる「ギャラリー」と、音楽再生ができる「ミュージック」がプリセットされている。

Xperia(SO-01B)とXperia arcのスペック
Xperia(SO-01B) Xperia arc
OS Android 2.1 Android 2.3
チップセット QSD8250(1GHz) MSM8255(1GHz)
サイズ(幅×高さ×厚さ) 約63×119×13.1ミリ 約63×125×8.7ミリ
重さ 約139グラム 約117グラム
バッテリー容量 1500mAh 1500mAh
ディスプレイ 約4.0インチフルワイドVGA(480×854ピクセル)TFT液晶(6万5536色) 約4.2インチフルワイドVGA(480×854ピクセル)TFT液晶(1677万7216色)
カメラ 約810万画素CMOS 約810万画素CMOS(Exmor R for mobile搭載)
内蔵ストレージ 約444Mバイト 約321Mバイト
外部メモリ microSDHC(16Gバイト同梱/最大32Gバイト) microSDHC(8Gバイト同梱/最大32Gバイト)
無線LAN
Bluetooth
DLNA
HDMI出力
※Xperia arcはグローバルモデルのスペックを掲載しているので、日本向けモデルとは仕様が異なる可能性があります。
※初出時にXperiaのmicroSDHCの最大容量を16Gバイトと明記していましたが、正しくは32Gバイトです。お詫びして訂正いたします。(2/7 23:11)

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