NTTドコモは11月4日、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製のスマートフォン「Xperia」について、11月10日からAndroid 2.1へのアップデートが可能になることを発表した。
Android 2.1へのアップデートはPC接続からのみ可能で、Xperia本体からは行えない。アップデートに必要なものは、ADSL以上のブロードバンド環境、Xperia本体、同梱のUSBケーブル、Windows PC。詳細はNTTドコモのWebサイト(外部リンク)で案内されている。バージョンアップの所要時間は約10〜20分(ブロードバンド環境が約2Mbpsの場合)。
なお、アップデートに利用できるPCを持っていない場合、ドコモショップへ来店し、店頭でバージョンアップをしてもらう必要がある。
バージョンアップをするには、Xperia本体のメモリ容量が10%(約47Mバイト)以上確保されている必要がある。本体メモリは「設定」→「SDカード&端末容量」→「空き容量」から確認できる。Xperiaのデータはバージョンアップ後も基本的には引き継げるが、端末の状態(故障、破損、水濡れ)によってはデータの保護ができない場合があるので、「バックアップと復元」アプリなどでバックアップをしておきたい。バージョンアップに失敗し、いっさいの操作ができなくなった場合、故障修理対応扱いになる。
Android 2.1では進化する主なポイントは以下のとおり。
ホーム画面は、これまでは3ページの表示だったが、バージョンアップ後は5ページに拡張されるほか、1ページあたりに設置できるショートカットが4×4から4×5に増える。これにより、より多くのアプリやウィジェットを設置できるようになる。各ホーム画面をサムネイル表示させ、素早くアクセスすることも可能だ。
アプリ一覧は、これまでは画面下部をスライドさせて呼び出す仕様だったが、バージョンアップ後は、ホーム画面下部のアイコンをタップすると現れる。このほか、動きのある「ライブ壁紙」も利用できるようになる。
カメラ機能ではHDサイズ(720×1280ピクセル、30fps)の動画を撮影できるようになったことが大きな進化点だ。また、ワイドVGAの動画撮影サイズは、フルワイドVGAに変更される。撮影時に自動でピントを合わせ続けるコンティニュアスオートフォーカスにも対応する。
ブラウザは、これまでは「+」「−」の虫眼鏡アイコンをタップして拡大、縮小する必要があったが、アップデート後は、ダブルタップをすると拡大、縮小が可能になるので、片手での操作時に重宝する。また、HTML5にも対応する。
なお、XperiaはAndroid 2.1へのバージョンアップ後もマルチタッチには対応しないので、ブラウザで2本指をつまんで拡大、縮小するピンチイン/アウトの操作は行えない。またFlashの表示にも対応しない。
SNSやメールなどの最新情報を表示するTimescapeの使い勝手も向上する。Timescapeの各タイルに表示されるテキストが自動でスクロールし、長いテキストもTimescape上で確認できる。また、Timescapeのテーマを5色から変更することも可能になった。Mediascapeでは、左右にフリックしたときのサムネイル写真の表示スピードが向上した。
通話画面の表示も改善し、通話中の画面に「連絡先」「スピーカー」「ミュート」などのアイコンを配置し、ワンタッチで各種機能を利用できる。Bluetoothは2.0から2.1にバージョンアップし、ペアリングの手間を軽減するほか、省電力化も実現する。
キーロック画面は従来の円弧をなぞるタイプから、画面下部を横にスライドさせるタイプに変更される。新しい日本語フォント「モトヤフォント」を採用したことも変更点の1つだ。
Eメールは、複数のアカウントを登録した場合でも、1つのリストで一括で管理することが可能になる。
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