フェンリルが8月24日、同社が提供するWindows、Mac OS、Android、iOS向けのWebブラウザ「Sleipnir」間でデータを共有・同期できるクラウドサービス「Fenrir Pass」の提供を開始した。Fenrir Passによるブックマーク同期サービスは無料で利用できる。
合わせて対応ブラウザとして「Sleipnir 3 for Windows RC3」「Sleipnir for Mac β版」「Sleipnir Mobile for Android β版」「Sleipnir Mobile for iPhone / iPad 1.4」をリリース。各ブラウザの最新バージョンを導入することで、PCやMac、Androidスマートフォン、iOSデバイスのすべてで同じブックマークデータが自動同期できるようになる。
またFenrir Passは、今後フェンリルのWebサービスへのログインや、他のアプリケーションとのデータ・コンテンツの共有/同期なども利用できる総合的アカウントサービスに発展させる計画。Fenrir Passを利用した決済サービスや、各サービスの海外対応なども順次手がける。
Sleipnir Mobile for iPhone / iPad 1.4は、無料のWebブラウザとして日本国内でも高い人気を誇る。新バージョンではFenrir Passに対応したほか、新たにドイツ語、フランス語、スペイン語、イタリア語、中国語(繁体字、簡体字)をサポートし、日本語と英語を合わせて計7言語に対応。また一度に同期できるブックマークの件数が1000件から3000件に増えている。FenrirFSブックマークをラベル付けする際に自動でアーカイブする機能なども用意した。
Sleipnir Mobile for Android β版は、Sleipnir Mobile for iPhone / iPadで評価の高い機能を取り入れつつAndroidならではの操作感を実現したWebブラウザ。7月末に公開し、1万人以上のユーザーに利用されているα版をブラッシュアップしたもので、正式版に向けてさらなる改良点を見いだすべくβ版を公開した。Fenrir Passを利用したブックマーク同期機能が利用できるほか、指先だけでタブ間を移動したり更新したりできるジェスチャー機能、スマートフォン向けブックマークレット集「Tapmarklets」からブックマークレットをワンタップで登録できる機能などを搭載した。
Sleipnir for Mac β版は、Sleipnir Mobile for iPhone / iPadをベースに、Mac OS Xに特化したデザインを採用。トラックパッドでのマルチタッチジェスチャなどにも対応しており、ピンチすると開いているタブを一覧表示したり、一覧画面でスワイプするとタブグループを切り替えたりといった操作が可能。ブックマークにラベル付けして管理する機能などもユニークだ。Sleipnir 3 for Windows RC2もRC3にバージョンアップし、Fenrir Passをサポートした。
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