KDDI、auスマートフォン向け「LISMO Player」をバージョンアップ2つのレコメンドアプリも提供

» 2011年09月14日 14時28分 公開
[田中聡,ITmedia]

 KDDIは9月14日、auスマートフォン向け音楽プレーヤー「LISMO Player」のバージョンアップ(ver.2.0)を9月下旬から実施することを発表した。主なバージョンアップ内容は以下のとおり。

  • auケータイからmicroSD経由で楽曲の移行が可能に
  • UIとパフォーマンスを改善
  • アーティスト/楽曲、歌詞の表示が可能に
  • ソーシャルサービスとの連携を強化
  • 「ジュークボックス」が使いやすく
  • 「検索&音楽情報ボタン」を新設
  • LISMO Portからの楽曲転送の簡略化と高速化(Xperia acro IS11Sのみ)

 新しいLISMO Playerでは、auケータイで購入した着うたフル、ビデオクリップ、着うたフルプラスをmicroSD経由で引き継げるようになった。これまで着うたフルを引き継ぐにはPC(LISMO Port)を経由する必要があったので、利便性が向上した。なお、「着うた」の引き継ぎはできないほか、引き継いだ着うたフル、着うたフルプラス、ビデオクリップの着信設定はできない。操作性も改善し、プレイリストの作成、ウィジェット、ランダム・リピート再生など、LISMO Playerの操作画面を刷新する。新しいウィジェットでは再生中楽曲のジャケット写真も表示される。LISMO Playerの初回起動時の読み込みは約15倍速くなり(端末や環境によって異なる場合がある)、バックグラウンド再生時の安定性も向上した。

 ダウンロードした楽曲だけでなく、CDから取り込んだ楽曲の歌詞表示も可能になり、再生画面を左にフリックすると、歌詞が表示される。これはLISMOポータルの歌詞データーベースと連携しており、対応している楽曲をLISMO Playerで再生すると歌詞情報を取得する。歌詞表示に対応しているのは約22万曲で、邦楽と洋楽が含まれる。さらに、再生画面左上のインフォメーションボタンをタップすると、アーティストの関連情報をチェックできるほか、楽曲を再生している旨をTwitterやFacebookに投稿することも可能。

 次に再生したい曲を予約する操作も簡単になった。これまではライブラリ画面で楽曲を右下の「ジュークボックス」アイコンにドラッグ&ドロップしないと楽曲の再生順を変更できなかったが、新しいLISMO Playerでは、ジュークボックスを使わなくてもライブラリ内で再生順を変更できる。また、新たに用意された「検索&音楽情報ボタン」からは、LISMO unlimitedやLISMO WAVEなどの関連アプリを素早く切り替えられる。

 これまでLISMO Portから楽曲を転送する場合、機種ごとにUSBドライバをダウンロードする必要があったが、「Xperia acro IS11S」ではドライバのダウンロードは不要。さらに楽曲転送のスピードも高速化している。なお、IS11Sに対応したLISMO Port(Ver.4.4)は、10月中旬からauのWebサイトでダウンロード提供される。

photophotophotophoto LISMO Playerの新しいウィジェットにはジャケット写真も表示され、操作ボタンも大きくなった(写真=左端)。LISMO Playerの再生画面。左上の「!」をタップすると、再生曲の関連情報の確認やTwitter、Facebookへの投稿などが可能(写真=左中)。再生中に左へフリックすると、歌詞が表示される(写真=右中)。ライブラリ(写真=右端)

 新しいLISMO Playerは、9月下旬にソフトウェアアップデートをするタイミングでIS11Sから対応する。IS03(Android 2.2のみ)、REGZA Phone IS04(Android 2.2のみ)、IS05(Android 2.3のみ)、AQUOS PHONE IS11SH、AQUOS PHONE IS12SH、G'zOne IS11CA、INFOBAR A01、REGZA Phone IS11Tには11月以降に提供される予定。LISMO Playerのダウンロードは「au one Market」→「カテゴリ」→「エンターテイメント」→「音楽」から。利用料金は無料(パケット通信料を除く)。

「LISMO CONNEXION」と「LISMO! クイズ」も提供

 あわせて、auスマートフォン向けに2つの楽曲レコメンドアプリ「LISMO CONNEXION」と「LISMO! クイズ」を新たに提供する。

 LISMO CONNEXIONは、お気に入りのアーティストとつながりのある情報を直感的に調べられるのが特徴。アプリ上では1つのキーワードを含む円が表示され、中心にアーティスト、その周囲にアーティストに関連する情報が表示される。アーティストの情報は、メンバー/所属、イベント、TV/映画、共演などのカテゴリーから調べられる。例えば「嵐」を検索すると、中心に「嵐」、その周囲に「二宮和也」「大野智」などメンバーの名前が出る。周囲に表示された項目を中心のアーティスト名に向けてドロップすると、関連情報やアーティスト間のつながりなどが分かる(嵐の場合、二宮和也や大野智の情報を確認できるという具合)。

 さらに、「うたとも」や「検索&音楽情報」からLISMO CONNEXIONへ移動したり、LISMO CONNEXIONから楽曲の購入ページへジャンプしたりできる。同アプリではT.C.FACTORY社のデータベース(400万の人名と2000万の作品)が利用されており、KDDIによると、情報は定期的に更新しているので、常に新しい情報が得られるとのこと。「電子書籍や映像関連にも応用できる」とのことで、ジャンルの拡大も期待される。

photophotophotophoto 「LISMO CONNEXION」で「クラムボン」を表示。周囲にバンドのメンバーなど関連するキーワードが現れる(写真=左端)。さまざまな角度からアーティストの情報を得られる(写真=左中)。関連ワードを中心のアーティスト名にドロップすると、その情報が分かる(写真=右中、右端)
photophoto 世界を旅しながらクイズに挑戦できる「LISMO! クイズ」

 LISMO! クイズは、リスモくんと一緒に世界を旅しながら音楽に関するクイズを楽しめるアプリ。世界地図から行きたい場所を決め、各都市にちなんだクイズに解答していく。正解数に応じて(アプリ内で使える)マイルがたまり、全問正解すると、その都市のスタンプがもらえる。クイズで紹介された楽曲を購入できるリンクも用意され、購入するとボーナスマイルが付与される。このアプリにもT.C.FACTORY社のデーターベースを採用し、クイズの問題を自動生成する仕組みが使われているという。

 いずれのアプリも9月下旬(IS11Sのアップデートと同時)からau one Marketで公開される予定。利用料金は無料(パケット通信料を除く)。対応機種はIS03、REGZA Phone IS04、IS05、AQUOS PHONE IS11SH、AQUOS PHONE IS12SH、G'zOne IS11CA、INFOBAR A01、REGZA Phone IS11T、Xperia acro IS11Sで、順次拡大予定。ダウンロードはLISMO CONNEXIONがau one Market→「カテゴリ」→「エンターテイメント」→「音楽」から、LISMO! クイズがau one Market→「カテゴリ」→「ゲーム」→「パズル・脳トレ」→「脳トレ」から。

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