iOS 5のアクセシビリティ機能を活用してiPhoneの通知をより便利にする

» 2011年11月17日 11時19分 公開
[園部修,ITmedia]

 iOS 5になって、通知センターという便利な機能が増えた半面、初期の設定のままではあまりに通知が多く届くため、結局通知はオフにしてしまった、という人も少なからずいるのではないだろうか。逆にメールの着信時に、差出人や本文がロック画面にまるまる表示されてしまうのが嫌で、通知をオフにした結果、着信に気付きにくくなった、という人もいるかもしれない。

 そこで今回は、知っておくとちょっと便利な、iPhoneで通知センターや着信音を使わずに着信を知る方法を紹介したい。iOS 5になって新たに用意された、アクセシビリティ機能の新しい機能、カスタムバイブ設定とLEDフラッシュ通知を活用する。

カスタムバイブ設定で個別のバイブレーションパターンを割り当てる

 アクセシビリティ機能は、設定メニューの「一般」の中に設定項目が用意されている。アクセシビリティ機能には、視覚をサポートするものと聴覚をサポートするものが用意されているが、今回活用するのは聴覚をサポートする機能だ。

PhotoPhotoPhoto iOS 5では、アクセシビリティ機能にいくつかの新機能が追加されている。アクセシビリティの設定は「設定」から「一般」を開くと下の方にある。視覚サポートの機能も活用次第ではいろいろ便利だが、今回はその下にある聴覚サポートの機能に着目する

 聴覚サポート機能の中には、「カスタムバイブ設定」という便利な機能がある。初期設定ではオフになっているが、これをオンにすると、「連絡先」で着信音に加えて「バイブレーション」が選べるようになる。バイブレーションは、デフォルト設定のほかに「S.O.S.」「ラピッド」「交響曲」「心臓の鼓動」「通知」が用意されており、特定の人からの着信だけ、通常と違うバイブレーションにすることで、すぐに取るべき電話かどうかを簡単に判別できるようになる。

PhotoPhoto 左がカスタムバイブ設定がオフの場合の「連絡先」の状態。編集画面を開いても、着信音しか選べない。右はカスタムバイブ設定をオンにした場合の連絡先の画面。着信音とメッセージ用着信音の設定の間に「バイブレー…」という項目が増える

 バイブレーションのパターンは自分で作ることもできる。「新規バイブレーションを作成」を選んで、画面をタップすると、そのリズム通りのバイブレーションが記録される仕組み。音階がないためあまり凝ったことはできないが、慣れ親しんだメロディなどを元にバイブレーションのパターンを作れる。

 自分で作成したバイブレーションパターンを、よく連絡が来る人に個別に割り当てておけば、端末の振動だけで誰からの連絡かを知ることも不可能ではない。

PhotoPhotoPhoto バイブレーション設定を開くと、プリセットされているバイブレーションパターンのほかに自作のバイブレーションパターンが選択できる。「新規バイブレーションを作成」を選ぶと、画面をタップしたリズムでバイブレーションパターンが作成可能。自作のパターンは名前を付けて保存しておける

フォトライトを光らせて通知を確認

Photo カメラ横のフォトライトが明るく点滅し、着信やプッシュ通知などを知らせてくれる

 もう1つ、アクセシビリティ機能で活用したいのが「LEDフラッシュ通知」だ。こちらも聴覚サポート機能の1つ。LEDフラッシュ通知をオンにしておけば、着信やプッシュ通知など、通知が発生するたびにカメラ横のLEDフラッシュ(フォトライト)が点滅する。日本メーカー製のケータイやAndroidスマートフォンには、LEDを使った通知用のランプが設けられていることが多いが、それがないiPhoneでも、似たような使い勝手が実現する。

 LEDフラッシュ通知は、かなりの輝度でカメラ横のフォトライトが光るので、端末を裏向きに(ディスプレイ面を下にして)置いていると、目立ちすぎるくらいとてもよく目に付く。さすがに表向きにして机の上などに置いておくとあまり役に立たないが、Dockなどに立てておけば周りのものが光を反射したりしてかなりの確率で視界に入ってくる。バイブレーションをサイレントに設定していても、このLEDフラッシュ通知を利用すれば、音が出しにくい状況で電話やメールの着信を確実に確認できるだろう。

 なお、LEDフラッシュ通知は通知が発生したそのタイミングでのみ光るため、着信があっがあとずっと点滅し続ける訳ではない。こうした点は、不在着信を知らせてくれるケータイや国産AndroidのLED並みのきめ細やかさとは言えないものの、デスクワークや会議が多い人は活用したい機能だ。

 いずれの機能も、通常の機能としてメニューに用意されていてもいいくらい便利なもの。ぜひ活用してみてほしい。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年