ケータイにはアドレス帳の呼び出しボタンが用意されていたが、スマートフォンにはそれがない。アドレス帳を呼び出すには、通話同様、アプリを起動する必要がある。今回はスマホのアドレス帳の使い方を紹介しよう。また、標準搭載されているアドレス帳よりも使い勝手に優れたオススメのアプリについても触れたいと思う。
ドコモのスマホには2種類のアドレス帳アプリが用意されていることが多い。メーカーが開発したアドレス帳アプリと、NTTドコモが開発した「電話帳」というアプリだ。後者のアプリはほぼ共通仕様なので、スマホからスマホへ機種変更したときにも使用感の違いにとまどうことがない。まずはこのアプリの使い勝手に慣れておくといいだろう。
電話帳アプリを起動すると、登録済みの連絡先一覧が表示される。フリガナを入力しておけば、ケータイ同様、五十音順に連絡先が並ぶ。
新規登録するには「登録」をタップし、登録するアカウントを選択する。本体の連絡先、docomo、Googleアカウントの3つから登録先を選択できる仕様で、Googleアカウントに登録すれば、PCからも連絡先を管理できる。「Xperia acro HD SO-03D」で確認したところ、電話帳アプリはグループ分けに対応していなかった。しかし、今夏モデルの「GALAXY S III SC-06D」ではGoogleアカウントでのグループ分けに対応している。また、docomoアカウントに登録する場合も、難なくグループ分けできる。
電話番号やメールアドレスだけでなく、住所、所属、チャットID、ウェブサイトなど、プラスアルファの情報を登録することもできる。これは機種依存のアドレス帳とドコモの電話帳アプリに共通した機能だが、登録できる項目に違いがある。
登録したデータを検索するには「検索」をタップし、フリガナなどを入力して探す。検索範囲を指定することも可能だ。
また、ケータイを使っていたときに、着信音を人やグループによって分けていた人もいると思う。残念ながら、電話帳アプリではGoogleアカウントに登録すると着信音の設定ができないので注意しよう。
メーカーが独自で開発するアドレス帳アプリは「電話帳」や「連絡先」など名称もさまざまで、使い勝手も異なる。
GALAXY S II LTE SC-03Dの場合、どのアカウントに登録した連絡先かがひと目で分かるほか、グループ分けにも対応している。さらには、名前の部分を左右にフリックするだけで、電話発信やSMSの作成が行える。
Xperia acro HD SO-03Dの場合はさらにシンプルだが、着信音の変更に加え、常に留守番電話に自動転送する機能もある。会議中や商談中にあらかじめ連絡の来ることが分かっているときなどに設定しておくと良さそうだ。
iPhoneには「連絡先」というアプリが用意されている。初期状態では「便利ツール」フォルダのなかにあり、「電話」アプリから呼び出すこともできる。
アプリのインタフェースはいたってシンプルだが、登録できる項目は多い。SNSのアカウントはもちろん、着信音の設定にも対応する。また、自分がアドレス帳に登録している他の人物との関係性なども入力できるので、相関図を把握するのにも便利だ。
ただし、グループを設定することはできない。その点だけは、ケータイからの乗り換え時にやや不便だと感じるかもしれない。
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