次にワンセグ機能をチェックする。ワンセグもDIGNO DUALの売りの機能の1つであり、初期設定時からホーム画面で使いやすい位置に配置されている。チャンネル設定などもほぼ自動で完了し、設定で迷うことは少ない。受信感度は平均的だ。ロッドアンテナが360度自由に動かせるので、映像が乱れない位置に調整しやすい。
録画機能もあり、予約録画をするなら設定から「視聴・録画予約」を選択し、チャンネルや録画の開始及び終了時間、録画データの名前などを設定する。録画開始時間を現在時よりも前に設定すると、設定を完了した時点で録画を開始することができる。
また視聴中の番組を録画するには、画面をタップするして録画開始・終了ボタンを表示して、このボタンを押すと即時に録画が始まる。また終了はもう1度タップするだけだ。
視聴もしくは予約録画を完了すると、DIGNO DUAL本体がスリープ状態になっていても自動的に起動して録画が開始される。
録画した番組を視聴するのも若干分かりづらい。テレビ視聴中の設定画面からは録画した番組を呼び出すことができず、一度ワンセグの最初の画面まで戻って設定を呼び出すか、ワンセグを一旦終了してDIGNO DUALの「ファイル管理」機能から「テレビ」を選択して視聴する。筆者は録画した番組をどうやって視聴すれば良いのか分からず、十数分端末と格闘した。このユーザーインタフェースの作りの悪さは今後に課題を残すところだ。
DIGNO DUALで通話用のヘッドセットや音楽聴取用のヘッドフォンを使用するには、microUSB⇔ステレオミニジャックの変換ケーブルを使用する必要があり、有線での利用は若干面倒がある。しかしBluetoothを用いたワイヤレス接続ならそのようなわずらわしさもなく非常に快適だ。
Bluetooth機器の接続設定は非常に簡単で、「設定」から「無線とネットワークの設定」→「Bluetooth設定」と選択し、Bluetooth機能をONにするとBluetooth機器を何も設定していなければ自動的にデバイスのスキャンが始まる。
DIGNO DUALで利用されているBluetoothはVer2.1+EDRで、利用できるプロファイルはSPP/A2DP/AVRCP/HFP/HSP/OPPとなっている。音楽聴取やそのリモコン操作、マイク付きヘッドセットによるハンズフリー通話などに対応しているが、HID/DUNのプロファイルに対応していないため、Bluetooth接続のキーボードを利用したり、ヘッドセット側からダイヤルアップ発信することはできない。
Bluetoothヘッドセットによる通話は、PHSと3Gともに可能だ。着信するとヘッドセット側で着信音が鳴り、ヘッドセットの通話ボタンで通話を開始したり終了することができる。
また、Bluetoothヘッドセットなどで音楽聴取をしている最中に着信があっても、音楽が自動停止し問題なく着信する。
DIGNO DUALには詳細な省エネ設定が行えるアプリケーション「省電力ナビ」がプリセットされている。ホーム画面でも下段の固定アイコンの場所に配置されているなど、省エネ設定を積極的に活用してもらいたいという開発側の姿勢が読み取れる。
省電力設定は全て自動の「省電力モード」と、任意で設定を変更できる「カスタム省電力モード」の2つがある。また省電力設定をオンにしていない場合でも、電池残量が少なくなった時に省電力モードに切り替えるか通知してくれる機能もある。
スマートフォンの省電力設定というと、設定画面から1つ1つ設定していかなければならず非常に面倒な場合が多いが、DIGNO DUALではその手間を全く必要としない。省電力の設定をした場合にどの程度効果があるのかも時間で表示してくれるため、設定ノウハウなども不要だ。スマートフォン初心者にも使いやすい素晴らしいアプリである。
DIGNO DUALを使っていてバッテリー消費が早いと感じた時は、ぜひ省電力ナビを使っていただきたい。カスタム省電力設定の項目を眺めてみるだけでも、普段使っていない機能などで省電力効果の高いものなどが見つかるかもしれない。
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