前回はスマートフォンでのGmail利用についての基本を解説した。Gmailでは、スマホで設定した内容がPC版にも反映されるので、いずれかで削除したメールがもう一方のデバイスでも削除されるなど、利便性に優れている。そこで、今回はその特性を生かし、一歩進んだスマホでの使い方を紹介しよう。また、Android OSとiOSでは仕様の異なる部分があるので、各OSでできることをきちんと確認しておきたい。
今回、Android端末ではAndroid 4.0に標準搭載される「Gmail」アプリを、iOS端末ではiOS 6に標準搭載される「メール」アプリを使用した。
PC版のGmailでは、スレッドやメッセージに「スター」を付けられる。これは重要なメールを区別したり、後からチェックしたりするのに用いる機能だ。スター表示は自分だけが分かる目印なので、メールの送信者には通知されない。
スター機能は、AndroidとiPhoneともに利用できるが、名称や設定方法が少し異なる。Androidの場合、スレッドもしくはメッセージ内に表示された星印をタップする。iPhoneではスターは「フラグ」と呼ばれ、フラグを設定するにはメールを開き、フラグアイコンをタップすればいい。また、複数のメールにフラグをまとめて付けることもできる。
いずれの場合もフラグのついたメールだけを閲覧できるので、重要なメールを後から読み返すのに活用しよう。ただし、iPhoneではGmailを「Microsoft Exchange」で利用しているとフラグ付きフォルダが表示されない。
OutlookなどPCのメーラーでは、メールをフォルダ分けできるが、Gmailの場合はフォルダではなく「ラベル」を用いてメールを分類する。この「ラベル」はAndroidの場合、PCでのみ新規作成でき、スマホから設定することはできないが、PCで設定したラベルはスマホ側でも適用される。
iPhoneでは新規フォルダを作成できるので、スマホからもメールを整理できる。
なお、メールの自動振り分け設定はAndroid、iPhoneともにPCからしかできないので注意しよう。
「署名」では、送信者の名前や連絡先などを、送信するメールの末尾に挿入できる機能のこと。ビジネスメールを扱う際に使うユーザーが多いと思うが、スマホのGmailでも署名機能が使える。
Android端末ではアカウントごとに署名を設定でき、メールの「設定」から署名の編集ができる。ビジネス用、プライベート用と、使い分けやすいのが特長だ。
また、iPhoneでもiOS 6からはアカウント別に署名を管理できるようになった。「設定」アプリ→「メール/連絡先/カレンダー」→「署名」で署名の編集が行える。
個人的には、出先から返信していることが先方に伝わるように「iPhoneから送信」や「Androidから送信」といったような記載をするのがオススメ。多少雑な返信になってしまっても、「出先なら仕方ない」と思ってもらえるだろう。
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