スマートフォンは、Googleが無料で提供するWebメールサービス「Gmail」との親和性が高い。Gmailはアカウントを作成するだけで、10Gバイトの保存容量を無料で利用できるのが最大の利点。また、PCだけでなく、ケータイやスマホでもメールの送受信や閲覧ができるので、外出先でも手軽に使える便利なサービスといえるだろう。Gmailはキャリアに関係なく利用できるので、ケータイメール感覚で使うのも1つの手。キャリアを乗り換えた場合も、新しいメールアドレスを知らせる必要がなくなるので、プライベートでも活用するといいだろう。
Androidスマートフォンは、Googleが開発したOSを搭載していることもあり、すべての端末に「Gmail」アプリがあらかじめインストールされている。Gmailを利用するには、アプリを起動し、Googleアカウントを追加するだけでいい。Android端末を使うには基本的にGoogleアカウントが必要なので、GmailでもログインしたGoogleアカウントを使うことになる。
なお、PCでGoogleアカウントを作成していなくても、スマホから新規アカウントを作成できるのもAndroidならではだ。
一方、iPhoneでは「設定」アプリ内からGoogleアカウントを新規作成することはできない。新規作成する場合は「Safari」などのブラウザを使ってGmailのWebページを開き、アカウントを作成する必要がある。
あらかじめGmailアカウントを持っている場合は、そのアカウントを「メール」アプリに登録すると、Androidのスマートフォンと同様に、Gmailの送受信ができる。
メールの作成方法はAndroid、iPhoneともに大きな違いはないものの、写真などファイルの添付方法は少々異なる。
Androidの場合はケータイメールと同様、メールの作成画面から添付するデータを選択できるが、iPhoneでは「写真」アプリなどを起動し、添付したいデータを選択してからメールアプリを起動する。
iPhoneで複数枚の写真を添付したいときは写真の一覧画面で「編集」をタップし、添付したい写真をすべて選択してから「送信」→「メールで送信」の順にタップする。また、iOS 6ではメール本文のエリアを長押しして現れるメニューから、写真や動画を添付できるようになった。
Gmailにはケータイメールと同様、メールが届いたらすぐ通知してくれる機能がある。Androidの場合は常に同期されるので、バッテリーが消費しやすくなる。Gmailの同期をオフにすれば、新着メールは通知されず、Gmailアプリを開いたときに手動で確認する必要がある。
iPhoneの場合、Gmailアカウントはリアルタイムでの自動受信に対応していない。リアルタイムで受信したい場合は、「Microsoft Exchange」を利用する必要がある。アカウントの追加画面で「Microsoft Exchange」を選択し、「メール」にGmailのアドレスを、「パスワード」にGmailのパスワードを入力する。次の画面に進んだら、「サーバ」欄に「m.google.com」を、「ユーザ名」にGmailのアドレスを入力し、メールの同期をオンにする。これでGmailにメールが届くたびに通知されるようになる。また、その際には通知センターへの表示もオンにしておこう。
Exchangeを利用してプッシュ受信をする場合は、「設定」→「メール/連絡先/カレンダー」→「データの取得方法」で「プッシュ」をオンにする。また、「データの取得方法」→「詳細」→「Exchange」が「プッシュ」になっているかも確認しておこう。
Gmailをリアルタイムで受信しなくてもいいという場合は、通常どおり(簡易設定の)Gmailにアカウントを登録しよう。「データの取得方法」→「フェッチ」から、メールをチェックする間隔を任意で設定できるので、バッテリー消費を気にするなら「手動」にしておいた方がいいだろう。なお、(簡易設定した)Gmailアカウントはプッシュ受信に対応していないので、「プッシュ」をオンにしても、プッシュでの受信はできない。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.