ピクチャーエフェクトはリアルタイムでデジタルフィルタをかけてくれる機能。全部で9種類のフィルタが用意されている。リアルタイムでサムネイルが出て、そこから選ぶだけというシンプルさはよい。
部分的にカラーを残すパートカラーや古いカメラ風のノスタルジック、イラスト風のスケッチなどが用意されている。なお、ピクチャーエフェクト時はフルHDのサイズ(1920×1080)になるので注意。フィルタによっては画面をタップすることで効果のパターンを変えることもできる。いくつか紹介。
お次はスイングパノラマ。もはやおなじみのヤツですな。画面の指示に従ってカメラを動かす(腰を中心に身体を回す感じで撮るといい)と、短辺が1080ピクセルのパノラマ写真を簡単に撮れる。短辺がもうちょっと長いとうれしいのだけど。
お次はシーンモード。シーンには、美肌、HDR、手持ち夜景、料理、ペットなど全部で17種類が用意されている。以前のモデルより増えてます。代表的なところを2つばかり。
まずは美肌。肌が滑らかに処理されている。
次は手持ち夜景。差が分かりやすいように、通常撮影モード(暗いところではISO感度がぐっと上がる)と手持ち夜景で撮り比べてみた。
手持ち夜景モードの方が圧倒的にきれいなのが分かるかと。ついでにスノーモードを。せっかく雪があるところにいたので。
オートで撮るより明るさや色が調整されて雪国らしくきれいに仕上がってくれた。パノラマ写真の雪景色と比べるとけっこう明るく撮れているのが分かると思う。これはなかなか。
最後にビデオモード。基本的に静止画用の撮影モードでも動画撮影ボタンを押せばフルHDの動画撮影が始まるのだが、ビデオモードだと、動画用のシーン設定やHDR撮影が可能になるのだ。HDRをオンにするとダイナミックレンジが広い動画を撮れる。陽射しが強いときにいいし、カメラを動かしながら撮ると、明るいところと暗いところが混在しやすいので、HDRをオンにすると白飛びや黒つぶれを減らせるし、そうじゃなくても映像がちょっと柔らかい感じになる。これは画期的といっていい。
総じていえば、2012年の各Xperiaより表現力が上がっているし、よりサクサクと快適に撮れるし、静止画と動画がシームレスになったのがいい。
感じるのは、画質がどうとか機能がどうとかより、カメラとしての完成度の高さ。スマホのカメラで一番大事なのは画素数や機能じゃなくて、撮りたいときにストレスなくリズミカルに安定して撮れることで、それが実現されてきたのだなあと思う。
ガラスボディに5インチフルHD液晶搭載の「Xperia Z SO-02E」、2月9日発売
「Xperia Z SO-02E」の“ここ”が知りたい:第1回 持ちやすさはどう? 片手で操作しやすい?――「Xperia Z SO-02E」
「Xperia Z SO-02E」の“ここ”が知りたい:第2回 強制再起動の方法は? 指紋は目立つ?――「Xperia Z SO-02E」
写真で解説する「Xperia Z SO-02E」(外観編)
写真と動画で解説する「Xperia Z SO-02E」(ソフトウェア編)
NEXTシリーズ:最先端のスペックを厚さ7.9ミリのガラスボディに凝縮――「Xperia Z SO-02E」
荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ:サイバーショットに近づいて従来機の不満点が解消――「Xperia VL SOL21」
荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ:“速くてシンプル”なXperia GX/SXのカメラ機能――操作性と画質を比較する
荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ:日常用途なら画質は十二分、「クイック起動」で実用性がぐんと上がった――「Xperia NX SO-02D」Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.