MMD研究所が行った通信速度比較調査は、2013年3月21〜27日に行った。NTTドコモ、au、ソフトバンクモバイルごとに、Android導入スマートフォンとiOS導入デバイスを用意し、全国100カ所において通信スピードを測定した。測定時間は10時から19時で、3回計測してその平均値を記録している。また、4G/LTEの捕捉調査では、事前に機内モードでシャットダウンと起動を3回繰り返してから電波の捕捉状況を確認している。それぞれのキャリアごとに用意したスマートフォンと測定した通信速度の平均値は以下の通りだ。
キャリア | ドコモ | au | ソフトバンク | au | ソフトバンク |
---|---|---|---|---|---|
OS | Android | Android | Android | iOS | iOS |
測定デバイス | Xperia Z SO-02E | HTC J butterfly HTL21 | AQUOS PHONE Xx 203SH | iPhone 5 | iPhone 5 |
4G/LTE捕捉カ所 | 97/100 | 100/100 | 91/100 | 84/100 | 97/100 |
ダウンロード平均値 | 15.37Mbps | 20.27Mbps | 27.04Mbps | 7.93Mbps | 9.88Mbps |
アップロード平均値 | 4.6Mbps | 11.25Mbps | 3.99Mbps | 4.53Mbps | 4.93Mbps |
調査した全国100カ所でLTEを補足する割合が最も高かったのはauだった。また、Android導入デバイスでの比較では、ダウンロードの平均速度でソフトバンクのAQUOS PHONE Xx 203SHが、アップロードの平均速度でauのHTC J Butterfly HTL21がそれぞれ最も速い。iPhone5での比較では、ダウンロード平均速度、アップロード平均速度ともにソフトバンクがauを上回った。なお、Android導入デバイスとiPhone5での比較では、Android導入デバイスがiPhone5の通信平均速度を超えている。
調査箇所ごとのダウンロード速度測定結果でトップのデバイスを確認するとと、ドコモのXperia Z SO-02Eは13カ所でトップ時平均レートが33.84Mbps、auのHTC J butterfly HTL21は23カ所でトップ時平均レートが27.46Mbps、ソフトバンクのAQUOS PHONE Xx 203SHは64カ所でトップ時平均レートが32.34Mbpsとなった。
トップ時の転送速度測定値を確認すると、Xperia Z SO-02Eは、最高で71.65MbpsをJR仙台駅在来線中央改札で出したのをはじめとして、70Mbps台を2カ所、45Mbps以上を4カ所で出している。auは最高42.18Mbpsで45Mbps以上を出した場所はなく、ソフトバンクでは、最高が54.99Mbpsで、45Mbpsを出したのはドコモと同じ4カ所となっている。
同様に、iPhone5の比較では、auが34カ所でソフトバンクのiPhone5のダウンロード速度を上回り、トップ時の平均転送レートは11.29Mbps、ソフトバンクが上回ったのは66カ所でトップ時平均転送レートは11.88Mbpsだった。なお、10Mbps以上を出したのは、auが15カ所、ソフトバンクは27カ所となった。
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