Xperia Z1は、写真や映像を鮮やかに表示する、新しい高画質エンジン「X-Reality for mobile」を搭載している。ソニーの超解像エンジン「X-Reality PRO」のモバイル版で、Xperia ZやXperia Aの「モバイルブラビアエンジン2」から進化している。Z1では画面設定の「X-Reality for mobile」を有効にしておこう。さらに、Z1は広色域が特徴の「トリルミナスディスプレイ for mobile」も搭載している。
高画質エンジンとディスプレイが変わったことで、従来の機種と見比べてみると、はっきりと違いを感じる。まず背景が細かくクッキリ描写される。これまでは、つぶれていた木の葉は一枚一枚分かるようになり、テーブルの上にあるモノなら、これまで気付かなかったシワや傷にも気付いてしまうほど。
画質も本来の色に近付いた印象で、特に黒や白で気付く。見比べるとXperia Zは紫っぽかったり、赤みがかっていたりすることが多い。青空を映しているとXperia Zが濃くキレイに見えたりもするが、これはむしろコントラストが強すぎるのだと気付かされる。また、Z1では見えない影の部分がZではハッキリ見えることがある。鮮明に見えた方がいいという意見もあるだろうが、Z1の方が、本来の色を表現できているといえる。
もう1つXperia Z1になって追加された機能が「フルセグ」だ。ワンセグと、ドコモのZ1ならNOTTVにも対応し、3つの機能とも同梱の「テレビ・モバキャスアンテナケーブル」を使う。アンテナが内蔵されていたXperia Aと比べると、ちょっと手間がかかる。
フルセグとワンセグは受信状況によって自動的に切り替わるが、どちらかに固定することもできる。当然ながらフルセグのほうが圧倒的にキレイだ。5インチのディスプレイではワンセグの粗さが目立ってしまう。
ただしフルセグはワンセグよりも受信しにくく、特に室内ではワンセグを全局受信できるのに、フルセグでは全然ダメ、かろうじて1局というケースが筆者の地域(横浜)では目立つ。また、Xperia Z1ではフルセグの録画には対応しておらず、ワンセグでしか録画できないので注意したい。
Xperia Z1は、Xperiaシリーズでおなじみの動画配信サービス「Video Unlimited」がプリインストールしている。Music Unlimitedと違って見放題のサービスではなく、作品ごとに課金があるものの、特典映像など一部には無料で楽しめる動画もある。Sony Entertainment Networkアカウントを持っている人は、無料動画を試して見てみるといいだろう。
また、作品には買い切りの「セル」と「レンタル」を選べる場合もある。「レンタル」の場合は視聴期間(購入後30日、再生開始後48時間)があるものの、料金が安いのでオススメだ。「セル」の場合は、動画をダウンロードして、いつでも好きなときに見ることができる。動画は「ムービー」アプリから再生する。
この「ムービー」アプリにはnasneなどネットワークレコーダーとも連携する。同じく「TV SideView」アプリでも簡単に周囲の家電と連携してリモコンとして使える。
映像関連のアプリとしては「Track ID TV」もある。楽曲を聴かせてどんな曲か判断する「TrackID」のテレビ版で、テレビ番組を聞かせると番組名か分かり、出演者などを表示する。
映像を再生する際に便利なのが、横向きに端末を固定できる卓上ホルダ。Xperia Z1にも、卓上ホルダが付属している。マグネット式の充電端子を採用したことで、Xperia Z、Aの卓上ホルダよりもコンパクトになった。卓上ホルダにはアタッチメントが2種類あり、ジャケット(カバー)を装着したXperia Z1を卓上ホルダにセットしたい場合は、アタッチメントを付け替えればよい。ただし「純正卓上ホルダ対応」マークのついたジャケットのみ、アタッチメントに対応している。
アタッチメントは卓上ホルダの横にくぼみがあり、そこを引っかけるようにして外す。しっかりはまっているようで、外すときはちょっと固い。
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