ドコモの「Xperia Z1 SO-01F」とauの「Xperia Z1 SOL23」は、ほぼ同時期に発売されたが、本体価格と料金プランはどれだけ差があるのだろうか。また、型落ちの旧機種も併売されているが、どの程度の価格差があるのか。今回は料金をチェックしてみた。
Xperia Z1はドコモからSO-01F、auからSOL23として発売されている。さらにドコモでは夏モデルのツートップで絶大な人気を博した「Xperia A SO-04E」が現在も発売されている。auでもドコモのXperia Zとほぼ同じスペックの「Xperia UL SOL22」が発売中だ(Xperia Z SO-02Eはすでに生産終了となっている)。
今回はこれら4機種の24カ月のトータルコストを調べてみた。本体代についてはドコモとauのオンラインショップの価格を参考にし、キャッシュバックについては含んでいない。
まずはXperia Z1から。詳細は以下の通り。
新規契約 | MNP | 機種変更(Xiから) | 機種変更(FOMAから) | |
---|---|---|---|---|
端末価格 | 8万9040円 | 8万9040円 | 8万9040円 | 8万9040円 |
月々サポート | −2310円 | −3710円 | −1890円 | −1890円 |
月々サポート×24カ月 | −5万5440円 | −8万9040円 | −4万5360円 | −4万5360円 |
実質価格 | 3万3600円 | 0円 | 4万3680円 | 4万3680円 |
基本料×24カ月 | 1万8720円 | 1万8720円 | 1万8720円 | 1万8720円 |
ISP代×24カ月 | 7560円 | 7560円 | 7560円 | 7560円 |
パケット定額(Xiパケ・ホーダイ ライト)×24カ月 | 11万8440円 | 11万8440円 | 11万8440円 | 11万8440円 |
はじめてスマホ割 | − | − | − | −1万80円 |
ドコモへスイッチ割/ドコモへスイッチ学割(24カ月分) | − | −1万140円/−4万3920円 | − | − |
ありがとう10年スマホ割 | − | − | − | − |
24カ月トータルコスト | 17万8320円 | 13万4580円/10万800円 | 18万8400円 | 17万8320円 |
新規契約 | MNP | 機種変更 | |
---|---|---|---|
端末価格 | 7万560円 | 7万560円 | 7万560円 |
毎月割 | −1680円 | −1680円 | −1680円 |
毎月割×24カ月 | −4万320円 | −4万320円 | −4万320円 |
実質価格 | 3万240円 | 3万240円 | 3万240円 |
基本料×24カ月 | 2万3520円 | 2万3520円 | 2万3520円 |
ISP代×24カ月 | 7560円 | 7560円 | 7560円 |
パケット定額(LTEフラット)×24カ月 | 14万3640円 | 14万3640円 | 14万3640円 |
U22 auスマホ機種変更キャンペーン | − | − | (−1万500円) |
誰でも割適用 | − | −2万1000円 | − |
auにかえる割/U22 auにかえる割(24カ月分) | − | −2万3520円 | − |
24カ月トータルコスト | 20万4960円 | 16万440円 | 20万4960円(19万4460円) |
auスマートバリュー×24カ月 | −3万5520円 | −3万5520円 | −3万5520円 |
24カ月トータルコスト(2) | 16万9440円 | 12万4920円 | 16万9440円(15万8940円) |
新規契約、MNP、機種変更、それぞれの本体代に、ドコモの「月々サポート」とauの「毎月割」を反映させた実質価格を掲載した。さらに基本使用料(ドコモは「タイプXiにねん」、auは「LTEプラン」)と、インターネット接続料、パケット定額(ドコモは「Xiパケ・ホーダイ ライト」、auは「LTEフラット」)を24カ月分加算した。最後に各種キャンペーンなどの割引を引いた金額を求めた。手数料やユニバーサルサービス料は反映していない。
auのみ、固定通信サービスとのセットで最大2年間毎月1480円割り引く「auスマートバリュー」があるので、トータルコストは、auスマートバリューを適用した場合と適用しない場合の2種類で計算している。
2年間のトータルコストは、学生の場合を除き、auスマートバリューを適用すればSOL23の方が安く、auスマートバリューを適用しなければSO-01Fの方が安い。
auにMNPした22歳以下の人には、月額基本料が3年間0円、パケット定額料が3年間1050円割り引かれる「U22 auにかえる割」が適用されるが、パケット定額料の割引と、auスマートバリューの割引は重複して受けることはできない。契約が重複した場合は、割引額の大きい方が適用される(詳細はauのWebサイトを参照)。今回のケースではauスマートバリューの方が安いので、パケット定額料の割引は除外している。したがって2年間の使用では、「auにかえる割」と割引額は変わらない。
なお、auの基本料は2年契約が前提で割引をする「誰でも割」適用の場合を掲載している。SOL23の場合、MNPで誰でも割を適用すると、端末代から2万1000円が割り引かれる。
学生の場合は、ドコモへMNPしてSO-01Fを購入するケースが安く、2年使って10万800円となる。ドコモにMNPすると実質価格が0円になるうえ、基本使用料が最大37カ月間0円、パケット定額料が最大37カ月にわたって1050円が割り引かれる「ドコモへスイッチ学割」の金額が大きい。今回は24カ月分までの割引分を計算している。「タイプXiにねん」も月額780円で、データ量が3Gバイトまでの「Xiパケ・ホーダイ ライト」は月4935円であり、auよりもともと安い料金プランとパケット定額サービスを提供していることも大きい。
では「学生以外」「23歳以上」「auスマートバリューを適用しない」という、恐らく読者で最も多いパターンはどうだろうか。この場合もドコモへMNPをする方が安く、13万4580円になる。「ドコモへスイッチ割」は基本使用料が最大13カ月無料となる。ただしドコモへスイッチ割とスイッチ学割は、毎月「1日」に契約した場合が最もお得だ。2日以降に契約すると割引額が日割りとなるので注意したい。
というわけで、最安は「学生がドコモへMNPした場合」だ。
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