驚くほどシンプルで画質もいい感じ――「ARROWS NX F-05F」のカメラを試す荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(1/2 ページ)

» 2014年06月26日 00時00分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

 何気にカメラ機能に力をいれてるARROWS。縁がなくてなかなか使う機会がなかったのだけど、やっと使うことができました。ドコモ夏モデルの「ARROWS NX F-05F」です。

photophoto 富士通製の「ARROWS NX F-05F」

 すごいATOKを積んでるとか、バッテリーが3日持つとかウリはあるけれども、何気に2070万画素のカメラを積んでて、これで画質がよければけっこうイケるんじゃないかと思うわけ。

 で、使ってみた。主なポイントは3点。

  • 画質はけっこういい!
  • 撮影機能は超シンプル
  • カメラからフリックでさっと再生に移動できるのは素晴らしい

 というところで本文へどうぞ。

2070万画素の画質はどのくらいか

photo 有効約2070万画素CMOSカメラを搭載

 ロック画面からカメラボタンをタップするとさっとカメラが起動する。

 撮影画像サイズは最高画素の20M(5248×3936ピクセル)、さらに13M、8Mワイド(16:9)、SNS(3Mサイズ)、画面ぴったり(フルHDサイズ)の5種類が用意されている。

 当然20Mモードにする。20M仲間のソニーのXperia Z2とスペック的には同等のイメージセンサーを採用していると思うが、Xperiaは基本は8Mで使う設計になっているのに対し、F-05Fはそんなややこしいことをせず、20Mにセットすれば普通に20Mピクセルで撮れる。

 まず20Mであじさいを撮ってみた。タッチAFが使えるので撮りたいポイントをタッチして、ピントが合ったのを確認してから撮る。

photophoto 撮影中。レンズは中央に付いているので、不用意な持ち方をして指で隠したりしにくい(写真=左)。撮影中の画面。画面は非常にシンプルで、MENUと撮影ボタンしかないのがいい(写真=右)
photo 雨上がりのあじさいを狙ってみた

 これを等倍に拡大したのがこちら。

photo 小さなカマキリにピントを合わせて撮ったわけだが、等倍表示したら思ったよりしっかり撮れていてびっくり

 けっこうよく撮れております。

 ではいつもの黄色い滑り台とあずまやを。レンズはけっこう広角気味。ぱっと風景を撮るのによさそうだ。

photophoto

 全体にコントラストが高めでシャドウ部がくっと締まった感じだ。

photo すり抜けた陽射しがちょうどあじさいに当たっていたのでそこを狙って
photo 天神様の牛をアップで。きりっとしたいい感じの写りだ

 陰影がはっきりした場所ではその通り、シャドウ部をことさら持ち上げることなく、くっきり撮れる。基本的に、すごくナチュラルでシャープな写りである。

 普通に撮影すると、撮影ボタン(画面上のボタン、あるいは音量アップキーで撮影される)を押してから中央でピントを合わせて撮影、となる。あらかじめタッチAFを使って被写体を指定してピントを固定しておくと、撮影ボタンをタップしたらすぐシャッターが切れる。慣れればこちらの方が撮影タイミングを逃さなくていい。

photo タッチAFが上手くいくと緑色の枠が表示される。ピントが合わなかったときは赤い枠になる
photophoto 猫の顔にピントを合わせて撮影(写真=左)。こちらは猫の目にピントを……といいたいところだがアクロバティックな姿勢で撮ったのでカメラ任せ(写真=右)

 いずれもディテールがけっこうきりっとしていて写りはいい。

暗い場所でもきれいに撮れる?

 もうちょっと暗い場所へ行ってみる。

photophoto 見ての通り、とんこつラーメン(写真=左)。見ての通り、うどん(写真=右)

 さらに暗い場所へ。

photophoto フォトライトが自動的に光った(写真=左)。フォトライトを発光禁止にして撮影(写真=右)

 暗い場所だとフォトライトが自動的に発光するが、特に青白さもなく、光量もほどよく、悪くない。暗所で撮影すると、撮影ボタンを押してから少し待たされる。恐らくその間にノイズ低減処理を行っているのだろう。

photophoto 65センチの屈折望遠鏡。ISO1195(写真=左)。夜。特に夜景モードはないが、暗所だと判断すると、それに合った処理をしてくれる。ISO833(写真=右)

 とこんな感じ。

 今回、残念ながら人物作例はないけれども、顔検出機能はちゃんとあるし、顔を見つけると自動的に+0.3の補正をかけて少し明るめに撮ってくれる。

 なんともシンプルな作例集になってしまったが、何しろこのカメラ機能、撮影機能が「ほぼオートのみ」なのである。けっこう賢くいろいろ判断してくれる、いわゆる「シーン自動認識」系のオートだが、いざ自分で細かく調整して撮ろうと思うと、できることはとても少ない。

 どのくらいシンプルか。詳しくは次ページで。

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