「Xperia Z2 SO-03F」を使っていて感じる“そこはかとない不満”「Xperia Z2 SO-03F」ロードテスト 第5回

» 2014年09月03日 00時04分 公開
[田中聡,ITmedia]

 ディスプレイの発色が良くなり、カメラの画質も向上、音楽はデジタルノイズキャンセリングにも対応して音質もアップ、インサートモールディングで持ちやすさと高級感のバランスが絶妙に……などなど、個人的に2014年に発売されたスマートフォンの中でも「名機」と言っても差し支えない「Xperia Z2 SO-03F」。しかし、長く使うほどに不満に感じる部分も出てきたりする。今回は、そこはかとなく感じている不満点を挙げたい。

photophoto 「Xperia Z2 SO-03F」

本体がよく熱くなる

 Xperia Z2で数分間ブラウジングしたり、フルセグでテレビ番組を視聴したりすると、ほどなくして背面上部(カメラレンズの周り)が熱を帯びてくる。電源管理アプリ「Battery Mix」の温度を見ると40度を超えることが多く、実際に触れると明らかに熱い。「暖かい」ではなく「熱い」のだ。これはZ2に限ったことでなく、Xperia ZやZ1でも背面がよく熱くなっていた。

 Xperia Z2はZ1の8.5ミリから8.2ミリに薄くなっている。これで防水にも対応しているのだから、熱がこもりやすくなるのは致し方ないが、やはり改善してほしいと思う。

photo しばらく使い続けていると、カメラ周りがけっこう熱くなってくる

ワンセグ/フルセグの視聴に外部アンテナが必要

 ワンセグ/フルセグに対応しているだけでも良しとしたいが、やはり他メーカーのテレビアンテナ内蔵スマホを見ると、うらやましくなってしまう。イヤフォンを挿入すれば、これがアンテナ代わりになるので、外出先では不都合は感じないが、家族とのチャンネル争いに負けたときなど、自宅で使うときは、アンテナをスッと伸ばしてスマートにテレビを見たいものだ。

photo フルセグの対応はもちろんうれしいが、願わくば、アンテナ内蔵にしてほしい……

フルセグの録画ができない

 これも他メーカーのフルセグ搭載機で、フルセグの録画ができるモデル(AQUOS ZETA SH-04FやARROWS NX F-05Fなど)があることを考えると、地味に残念。いざというときにスマホでテレビ番組を録画できるのは、何かと心強いものがある。

 Xperia Z2では、フルセグ視聴中に録画をしようとすると、ワンセグに切り替わってしまう。また、テレビ番組を録画するにはmicroSDが必要になる。

Micro USB端子にキャップがある

 これは防水とのトレードオフの部分もあるが、キャップレス防水スマホは増えているので、Xperiaもキャッチアップしてほしい。自宅では付属の卓上ホルダを使っているので問題ないが、オフィスや旅行先などで充電をするときや、PCとケーブルで接続する際はMicro USB端子のカバーを開閉する必要があるので、少々不便だ。

photo 左側面のカバーを開けるとMicro USB端子が顔を出す

片手操作に適したUIが用意されていない

photo 5.2型で幅73ミリなので、片手操作は指をめいっぱい伸ばさないと厳しい

 5.2型ディスプレイを搭載するXperia Z2の幅は約73ミリ。手の大きさにもよるだろうが、片手で操作をするにはちょっとつらいサイズだ。5型前後のディスプレイが主流になりつつある最近は、UI(ユーザーインタフェース)を片手用に最適化するよう工夫しているメーカーも多いが、Xperiaではそうした工夫が乏しい。

 例えば画面全体を左右に寄せるのも1つの方法だが、Xperiaではそのような設定がない。画面全体の世界観を損なわせたくない……という考えが大きいのかもしれないが、であれば、(パナソニック モバイルのELUGAが採用していた)画面の真ん中あたりを上から下へスワイプしても、通知バーを下ろせるなど、見た目に影響のない範囲で操作性を改善させる工夫が欲しい。

ロック解除画面に任意のショートカットを設置できない

 ロック画面のショートカット設定は、Androidでは多くの機種が採用していて、ロック解除とアプリの起動が同時にできるので重宝する。しかし、なぜかXperia Z2ではロック画面にアプリのショートカットを置けない。実はXperiaでもXperia NXなどかつてのモデルはロック画面のショートカットを設置できたが、Xperia Zシリーズをはじめ、最近のXperiaはそれができない。Android共通の仕様としてウィジェットの設定はできるほか、アプリのショートカットはカメラのみ用意されている。

 もちろんこの手の設定はホームアプリを変えればカスタマイズできるが、Xperiaホームは対応していない。Xperiaホームを常用している人にはちょっと不便だ。

photophoto ロック画面で設定されているショートカットはカメラのみ(写真=左)。Android 4.4共通の機能として、ウィジェットは設定できるが、アプリは設置できない(写真=右)

Xperiaホームに設置できるアプリの数が少ない

 Xperia独自のホーム画面は以前から愛用しているが、1画面に設置できるアプリのショートカット数が少ないのが気になっている。Xperia Z2では画面下部に固定されるドックを除けば、縦と横にいずれも4つずつしかショートカットを設置できない。Xperia Z2よりも画面サイズの小さいiPhone 5sでさえ、ドック以外で4×5個のアプリを置ける。

 先日公開された「Google Nowランチャー」を使ってから、なおさら「少ないな〜」と感じた。Google Nowランチャーも、ドック以外で設置できるショートカット数は4×4だが、画面上部にはGoogleの検索バーが固定されている。XperiaホームでGoogleの検索ウィジェットを設置すると、それで1行分を消費してしまうので、設置できるショートカットの数は3×4に減ってしまう。Xperia Z2はアプリアイコンも小さく余白が空いている。この余白がデザイン性を際立たせているのだとは思うが、やはり実用面を考えると不満に感じてしまう。

photophotophoto Xperiaホームではドックを除くと4×4のアプリしか置けない(写真=左)。Google検索ウィジェットが1行を占拠してしまう(写真=中)。Google Nowランチャーでは、Google検索バーを除いても4×4個を置ける。アプリのアイコンも大きくて見やすい。このあたりは好みが分かれそうだが……(写真=右)

天気予報のグラフィックが物足りない

 筆者がiPhoneやHTCスマホも使っているというのもあるだろうが、Xperiaでは以前から、オリジナルの天気アプリやグラフィックが採用されていないのが不満だった。Xperia Z2では「AccuWeather.com」の天気ウィジェットを採用しているが、iPhoneやHTCスマホほど凝ったアニメーションは見られない。専用の天気アプリも用意されておらず、もう少し天気を楽しませてほしいと思った。

photophoto Xperia Z2の「天気」ウィジェット。もう少しグラフィックに凝ってほしい!

 まもなく次期Xperiaが発表される見込みだが、ここに挙げた中で改善されているものはあるのだろうか。Xperiaの世界観に関わる部分は簡単には変更できないだろうが、世界観と使いやすさのバランスをうまく取ってほしいと思う。

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