「iOS 8」をさっそく使ってみた――進化/変化したポイントを速攻レビューiOS 7からココが変わった(4/4 ページ)

» 2014年09月18日 17時46分 公開
[田中聡,ITmedia]
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iPadで通話OK、テザリングが簡単になる「Handoff」

 iPhone、iPad、Macで作業や引き継いだり、機能を連携させたりできる「Handoff」も、iOS 8の見どころだ。今回は着信の転送と「Instant Hotspot」を、iPhone 5sとiPad Airで試してみた。

 iPhoneとiPadが同じWi-Fiネットワークに接続しているときにiPhoneに電話がかかってくると、iPadも(ややタイムラグがあるが)ほぼ同時に着信し、iPadで「応答」を選ぶと、そのまま電話に出られる。自宅ではiPhoneではなくiPadを使っている人も多いだろうから、着信を逃すことが減りそうだ。iPadで応答した場合は、必然的にスピーカーフォンとなる。

 ちなみに、以前使っていて同じくiOS 8にアップデートしたiPhone 5(SIMなし)でも、この機能は利用できた。

photo iPhoneの電話がiPadに転送され、iPadで通話ができる
photophoto iPadではスピーカーフォンで通話ができる(写真=左)。iPhone側で「タッチして通話に戻る」をタップすると、iPadでの通話は終了し、iPhoneでの通話に切り替わる(写真=右)

 Instant Hotspotは、iPhone側でテザリングの開始設定をすることなく、iPadやMacからiPhoneに接続できる機能。iPadの場合、「設定」から「Wi-Fi」を選ぶと、「インターネット共有」という項目にiPhoneの名前(○○のiPhone)が表示される。これをタップすると、iPhoneのテザリングが自動でオンになり、iPadでインターネット接続ができる。外出先でより手軽にiPadでネットを使えるようになるので便利だ。こちらも、以前使っていて同じくiOS 8にアップデートしたiPhone 5(SIMなし)でも「設定」→「Wi-Fi」にiPhoneの名前が表示され、接続できた。

photophoto 「設定」の「Wi-Fi」にiPhoneの名前が表示されるので、タップすると接続できる

Spotlight、設定、Siri、メール、App Store……その他の変更点

  • 画面を上から下にスワイプすることで、端末に保存されているさまざまなデータを検索できる「Spotlight」も拡張された。入力した単語に関連するWikipediaの要約記事が検索画面に表示される。
  • ニュース、iTunes Store、App Store、iBooks Store、おすすめのWebサイトの表示も可能になった。
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  • Safariと連携し、Spotlightの検索候補をSafariの検索窓で表示することも可能になった。例えばApp Storeで配信されているアプリに関連するキーワードを入力すると、該当アプリのApp Storeページを案内してくれる。
photophoto SafariからApp Storeのアプリを検索できる(写真=左)。「設定」→「Safari」→「Spotlightの検索候補」をオフにすれば、SafariとSpotlightの連携は解除される(写真=右)
  • iOS 7と異なり、壁紙と明るさの設定が分かれている。「画面表示と明るさ」からは、明るさと、(iOS 7では「アクセシビリティ」にあった)文字サイズの変更と文字を太くすることが可能だ。
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  • 「使用状況」→「バッテリーの使用状況」から、1時間以内にどのアプリがどれだけバッテリーを消費させたかを確認できる。
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  • iOS 7とのプリインストール壁紙の違いは以下のとおり。動きのある「ダイナミック」の壁紙は変更されていない。
photophotophotophotophoto iOS 8のアップデート後に変更された壁紙。iOS 7で使えたものも一部含まれる
photophotophotophotophoto iOS 7のiPhone 5sにプリインストールされていた壁紙。左端の「ダイナミック」はiOS 8と共通だ
  • 充電中に「Hey Siri」と話しかけると、ホームボタンを長押しせずに音声だけでSiriが起動する。利用するには「設定」→「一般」→「Siri」から「"Hey Siri"を許可」をオンにする必要がある。
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  • Siriが「ストリーミング音声認識」を新たに備え、音楽の再生中に「この曲は何?」「流れている曲は何?」などと尋ねると、「Shazam」アプリを利用して曲名を答えてくれる。さらに、その曲を購入できるiTunes Storeへ誘導してくれる。Siriのコメントも何パターンかあって面白い。
photophoto 楽曲によってはヒットしないが、試したところ、何曲か答えてくれた
  • 「メール」アプリの操作性も拡張され、受信メール一覧でスワイプして開封済みにしたり、フラグを付けたりできる。
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  • Eメールの本文に予約、フライト確認書、電話番号の記述を認識すると、通知が表れ、これをタップすると、カレンダーに予定を追加したり、連絡先に電話番号を追加したりできる。
  • 「iCloud」から「ファミリー共有」の設定が可能になる。
  • App Storeで新たに「コンテンツ」タブを設け、カテゴリーごとに人気アプリを簡単に探せるようになった。
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  • FaceTimeオーディオで割り込み通話が可能に。

 このほかにも、サードパーティー製の文字入力アプリが使えること、ファミリー共有、iCloud Drive、ヘルスケアアプリなど、まだまだiOS 8の新機能は語り尽くせないほどある。引き続き、気になったポイントはレビューしていきたい。

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