これまでドコモ、auのスマホユーザ向け格安スマホの使い方について説明してきました。今回はソフトバンク編です。
ソフトバンクはドコモと同じ通信方式を使っているので、市販されている数多くの端末が格安SIMを挿せると思いきや、SIMロックが解除できる機種に限りがあります。公式サイトによると、対応しているのは「ARROWS A 301F」「STREAM 201HW」「STAR 7 009Z」「シンプルスマートフォン 008Z」の4機種のみ(2014年2月現在)。
現時点では他キャリアに比べて制限を設けているソフトバンクですが、2015年度SIMロック解除の義務づけが行われれば、他の機種でも格安SIMを挿せるようになると思われます。
SIMロック解除前に確認しよう
では、この4機種のいずれかを持っていたとして(中古での購入は割愛します)、SIMロック解除前に確認しておきたいポイントが3つあります。
1.端末代の残債
これがあると、残りを一括で支払うことになります。分割払いをしている人は忘れず確認を。
2.料金プランの契約期間
契約途中の場合、解約金10,260円がかかります。
3.キャリア独自サービス(S!メール、スマホとくするパック等)終了
例えば、キャリアメールのような機能は格安SIMに備わっていないので、それ以外のメールアドレスを用意する必要があります。
これらはSIMロック解除に限らず、キャリア乗り換え時にも必要なので覚えておきましょう。
格安SIM購入前におさえておこう
では、格安SIMを選ぶ際、どんなことに気をつければいいのでしょうか?
まず外せないのは、「電話番号を維持するかどうか」。格安SIMはデータ通信に特化しているプランが基本なので、音声通話付きプランを選ばないと、これまで使っていた電話番号での通話ができなくなります。
音声通話付きプランを選んだ場合、MNP(電話番号を他社間で引き継ぐ)の手続きを行う必要があります。以下のいずれかの方法でソフトバンクに連絡し、予約番号をもらいましょう。
予約番号を取得したら、7日以内に格安SIMにMNPすればOKです(基本的に各社ネット上からの申し込みになります)。また、MNP転出時、手数料2,160円がかかります。
※本体購入を伴っていない契約、みまもりケータイなど、一部の契約の場合は5,400円発生。
次に、「SIMカードのサイズ」が重要です。機種によって異なるからです。サイズは小さい順にナノSIM・マイクロSIM・通常SIMの3種類あります。
そして、最後はデータ容量。メールやLINEのやり取りが主であれば、月1GB〜2GBのプランから様子を見るといいと思います。Twitterやネットを1日に何度も使うようであれば、月3GBぐらいは必要かもしれません。
いずれにしても、後からカンタンに容量を追加できたり、コースの変更が容易だったり等調べておくことが失敗しないポイントといえます。
いよいよSIMロック解除
これらすべての確認が終わったら、ソフトバンクでSIMロックを解除し、格安SIMを購入しましょう。APNの設定を行えば、乗り換えの完了です!
ソフトバンクユーザは他キャリアに比べ、今使っているスマホをそのまま運用できる人はそう多くはないですが、もし手に入れたら検討してみる価値はあると思います。
※文章内の料金表記は、税込みです。
※SIMロックの解除手続き自体に3,240円掛かります。
※MNPの転出には手数料が2,160円がかかります。
(本体購入を伴っていない契約、みまもりケータイなどの契約の場合は5,400円)。
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