iPhone 6/6 Plusは格安SIMがお得? 2年利用での総額比較SIM通

» 2014年11月05日 10時58分 公開
[SIM通]
SIM通

 2014年9月19日より販売開始したiPhone 6とiPhone 6 Plus。NTTドコモやKDDI(au)といった大手キャリアと同時に、格安SIMの利用できるSIMフリー版も販売開始されたことで話題となりました。

photo

 各キャリアのiPhone 6とiPhone 6 Plusの実質価格はMNPで0円から(iPhone 6の場合)となっていますが、実際には月額料金がやや高めな設定となるようです。逆にSIMフリー版では月々の料金がおトクな格安SIMが利用できるかわりに、本体代金は割引なしとなります。

 そこで、2年間(24ヵ月)使った場合の料金を比較してみましょう。いったいどちらがおトクなのでしょうか。

 まずは、各キャリア版iPhone 6、iPhone 6 Plusの料金です。

photo

 まず、iPhone 6もiPhone 6 Plusも各キャリアとも同じ価格となっています。iPhone 6が2年契約で実質負担額0円、iPhone 6 Plusが2年契約で実質負担額12,960円(月々540円)です。

 それらに料金プラン、ISP(インターネット接続サービス)、データ定額制プラン(2GB)を加えると、iPhone 6は2年間で約17万円、iPhone 6 Plusは2年間で約18万円の負担となります。

 対して、格安SIM運用のSIMフリーiPhoneはどうでしょう。今回は格安SIM大手の「OCN モバイル ONE」と「IIJ mio(みおふぉん)」で検証してみましょう。

photo

 キャリア版も格安SIM版も、条件としては2Gバイト利用できるデータ通信プランに加え、通話できる料金プランという組み合わせです。

 格安SIMも同様の条件で比較していますが、音声通話(070/080/090番号)を提供していない「OCN モバイル ONE」は、050番号で通話できる「050 Plus」を加えています。

ちなみに、「050 Plus」は通常月額324円ですが、「OCN モバイル ONE」とセットにすることで月額162円にて利用することができます。

 結果としては、最初に本体料金がかかってしまうものの、SIMフリー版iPhoneと格安SIM運用のほうが安いという結果となりました。「OCN モバイル ONE」では価格差6万円以上あります。これはスゴイですね!

 また、「通話はLINEなどの無料通話アプリを使うから電話番号いらないかな」という人も居ると思いますし、自宅でインターネット契約しているから、2Gバイトも使わないよという人も居るかもしれません。

 そこで、格安SIM契約で最も手頃な料金プランにて24ヵ月使った際の料金も参考として計算してみましょう。

photo

 するとどうでしょう。

 iPhone 6では、どちらも2年間利用で10万円を割り込みました。iPhone 6 Plusでも10万円台〜11万円台前半で利用することができ、キャリア版との差額はますます広がって7万円ほどとなっています。そう、iPhone 6をもう1台購入できそうな差ですね。

 しかしながら、通話ができない、プランによってはモバイルデータ量をいっそう気にする必要があるという条件がありますので、やや上級者向けなのかなと思います。

 続いて、「もし通話をしたら?」という比較をしてみましょう。

 キャリア版iPhoneでは各社とも通話し放題の契約が入っています。原則どこに通話しても国内通話は無料になるというもの。

 格安SIM契約でも、通話はできますがさすがに「通話無料」というわけにはいきません。一般的に070/080/090番号契約での通話は30秒あたり21.6円という料金設定がありますし、050番号を利用する「OCN モバイル ONE+050 Plus」では3分あたり8.64円(固定電話向けの場合)となります。

 そこで今回、「もし固定電話へ毎月30分通話したらどうなるのか」ということで計算してみました。

photo

 「OCN モバイル ONE + 050 Plus」方が安いという結果がでました。キャリアの話し放題プランは定額話し放題ですが、30分程度の利用しかないのであれば、2年間総額でも6万円もの差があります。これは3分あたり8.64円という激安な通話料金のためと言えるでしょう。

 今回、ケータイキャリア3社と格安SIM2社でiPhone 6とiPhone 6 Plusを購入したとして24ヶ月間の料金比較をしてみましたが、ほぼ全ての面で格安SIMのほうが安いという結果となりました。

 最後に、キャリアと格安SIMのメリット・デメリットを検証してみましょう。

キャリア版iPhone

■メリット

  • 実質的に本体代金がかからない(iPhone 6 16GB 新規・MNP時)
  • キャリア独自の補償サービス(有料)がある
  • 国内通話無料プランを契約できる
  • 契約しているキャリアショップにて操作相談を受けられる
  • キャリアメールが使える
  • SMSの基本料金が無料(1通あたりの送信料は別途かかる)
  • 海外向けの定額プランも用意されている

■デメリット

  • トータルでは割高となる
  • 2年契約が必要となる

SIMフリー版iPhone

■メリット

  • トータルで割安
  • 毎月30分通話してもキャリア版と比較しても割安
  • 契約縛り期間が無い、または短い※

(※)IIJの音声通話付きSIMの場合、利用開始の翌月から12ヶ月間

■デメリット

  • 通話料金が別途かかる
  • 万が一のときの保証がApple ストア(またはオンライン)のみ
  • 本体購入費の割引がなく、実費でかかる

 手頃な料金でiPhoneを持ちたい場合にはSIMフリー版に格安SIMを入れて使うのが結果として最もおトクと言えそうです。ぜひ参考にしてみてくださいね。

※文中料金は全て税込

>>関連リンク

iPhone 6/6 Plusでdocomoの格安MVNO SIMを使う!

SIMフリースマホ入手でおさえておきたい「OCN モバイルONE」とは?

Copyright:(C) NTT Resonant Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月26日 更新
  1. 楽天モバイルのスマホが乗っ取られる事案 同社が回線停止や楽天ID/パスワード変更などを呼びかけ (2024年04月23日)
  2. シャープ、5月8日にスマートフォンAQUOSの新製品を発表 (2024年04月24日)
  3. スマホを携帯キャリアで買うのは損? 本体のみをお得に買う方法を解説 (2024年04月24日)
  4. Vポイントの疑問に回答 Tポイントが使えなくなる? ID連携をしないとどうなる? (2024年04月23日)
  5. 貼り付ければOK、配線不要の小型ドライブレコーダー発売 スマート感知センサーで自動録画 (2024年04月25日)
  6. 通信品質で楽天モバイルの評価が急上昇 Opensignalのネットワーク体感調査で最多タイの1位 (2024年04月25日)
  7. 中古スマホが突然使えなくなる事象を解消できる? 総務省が「ネットワーク利用制限」を原則禁止する方向で調整 (2024年04月25日)
  8. ドコモ、「Xperia 10 V」を5万8850円に値下げ 「iPhone 15(128GB)」の4.4万円割引が復活 (2024年04月25日)
  9. 「iPhone 15」シリーズの価格まとめ【2024年4月最新版】 ソフトバンクのiPhone 15(128GB)が“実質12円”、一括は楽天モバイルが最安 (2024年04月05日)
  10. スマートグラス「Rokid Max 2」発表 補正レンズなくても視度調節可能 タッチ操作のリモコン「Rokid Station 2」も (2024年04月25日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年