オンラインで手続きかんたん! ドコモ2015年夏モデルの「SIMロック」を解除してみたあまりにもあっけなかった(2/2 ページ)

» 2015年08月12日 10時00分 公開
[井上翔ITmedia]
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いざ、SIMロック解除!

 SIMロック解除コードが発行されたら、対象の端末で、ロック解除操作をする。今回解除するARROWS NX F-04Gを含め、Android端末のロック解除手順はほぼ共通で、以下の通りとなる。

  1. 端末の電源を切る
  2. 本体に他社のSIMカードを入れる
  3. 電源を入れる
  4. 「SIMネットワークのロック解除PIN」画面が出たら、SIMロック解除コードを入力
  5. 「ロック解除」をタップする
  6. 成功すると、ホーム画面(または端末ロック画面)に戻る

 上記手順において、注意したいことが2つある。1つは、用意すべき「他社のSIMカード」である。ここでいう「他社」は「ドコモ以外のSIM発行者」のことで、KDDI(au)、ソフトバンク、Y!mobile、あるいは海外の携帯電話事業者を指す。ドコモ回線を使うMVNO(仮想移動体通信事業者)のSIMカードは、ドコモが発行者となるため、SIMロック解除には利用できない。SIMロック解除をするときは、「ドコモと全く関係のないSIMカード」を用意しておくようにしたい。

SIMロック解除に使える「他社のSIMカード」
事業者 発行主体 利用可否
au(au ICカード) au
ソフトバンク(USIMカード) ソフトバンク
Y!mobile(USIMカード) ソフトバンク
海外事業者のSIMカード 海外事業者
ドコモ回線を使う
MVNOのSIMカード
NTTドコモ ×
au回線を使う
MVNOのSIMカード
au
ソフトバンク回線を使う
MVNOのSIMカード
ソフトバンク
photo ロック解除には、ドコモ“以外”のオペレーター(キャリア)のSIMカードが必要。今回はau Nano ICカード Ver.4を利用した

 もう1つは、「『SIMネットワークのロック解除PIN』の入力画面」だ。ここで入力すべきなのは、手続き完了メールまたは手続き完了画面に出ている「SIMロック解除コード」なのだが、「PIN」という文字につられて、SIMカードに設定されたPINコードやPINロック解除コード(PUKコード)などを入力してしまうことのないようにしたい。3回連続して間違えると、簡易ロックがかかる。この場合、本体を再起動すれば、再度入力できるようになるが、10回連続して間違えると全ての通信機能にロックをかけられてしまう。設定方法を熟読していれば、ここまで連続して間違えることはないと思うが、気を付けておきたい。

photo 起動後に出る「SIMネットワークのロック解除PIN」画面に入れるべきは、「SIMロック解除コード」。SIMカードのPINやPUKを入れないようにしよう

ロック解除できているか確認!

 SIMロック解除に成功すると、まず、挿したSIMカードのオペレーター(事業者)が表示される。APN(アクセスポイント名 : データ通信をする際の接続先情報)を設定し、データ通信できるようになると、ネットワークオペレーターも表示される。ARROWS NX F-04Gでは、端末設定内にある「端末情報」でもSIMロック解除状況を確認することができるようになっている。

photophoto auのVoLTE契約のSIMカードを入れて、「LTE DATA for NET」のAPNを設定したところ、通信に成功。テザリングやVoLTEによる音声通話にも成功した
photophoto Y!mobileのスマホプランのSIMカードを入れて、APN設定をしたところ、通信に成功した。テザリングも可能だが、VoLTEによる音声通話には対応せず、3Gにフォールバックした
photo ARROWS NX F-04Gでは、端末情報でSIMロック解除済みかどうか判別できる

 ドコモでは、2015年5月以前の端末でも、iPhone・iPad以外はSIMロック解除に応じている。ただし、ロック解除のためにドコモショップに出向く必要がある上、3000円の手数料もかかる。

 それに対して、2015年5月以降の端末では、機種購入(あるいは前回のSIMロック解除手続き)から6カ月待てば、無料でSIMロック解除ができる。今まで、ショップ店員がロック解除操作をする様を指をくわえて見ていた筆者としては、店員と同じことを自分の手でできる喜びもあり、ロック解除に成功した瞬間、執務室で「やったー!!」と叫んでしまったのは公然の秘密である。

 ともあれ、SIMロック解除をすることのメリットの1つとして、海外旅行・出張中に、より安価な海外のプリペイドSIMカードを使えることがある。もしも、頻繁に海外に行くことがあるなら、SIMロック解除手続きを積極的に使うと良いだろう。積極的に使おうとすると、期間の壁があるのは難点だが……。

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