ニコ生、ツイキャスに脅威? LINEがライブ配信に本格参入一般開放は2016年

» 2015年12月10日 15時06分 公開
[村上万純ITmedia]

 LINEは12月10日、映像配信サービス「LINE LIVE」をリリースした。iPhone/Android向けアプリ(ダウンロード無料)の他、Webブラウザ版も提供する。

AKB48 映像配信サービス「LINE LIVE」でライブ配信するAKB48グループ。左から柏木由紀さん、渡辺麻友さん、横山由依さん、加藤玲奈さん
LINE LIVEのアプリ画面 LINE LIVEのアプリ画面(視聴用)
Webブラウザの画面 Webブラウザの画面
スマホアプリの配信用画面 スマホアプリの配信用画面

 同社はこれまでタレント・アーティストなど著名人や企業の公式アカウントでライブ映像を配信する機能「LINE LIVE CAST」を展開。1つの番組で230万以上のコメント、510万以上の視聴者を記録するなどユーザーからの反響が大きく、今回LINE LIVEをスタートするに至った。現時点でAKB48グループやEXILE TRIBE、flumpool、超特急など若者に人気のあるアーティストの他、とにかく明るい安村さん、ピスタチオなどのお笑い芸人、五郎丸歩さんのようなアスリートなど、100人以上が参加する予定。ライブ前や試合以外でのプライベートな映像などを生配信していく。

著名人100人以上が参加する 現時点で100人以上の著名人が参加する予定だ

 その他、イベント、劇場、テレビ・ラジオ番組、スポーツなどさまざまなジャンルで各コンテンツプロパイダーと提携し、公式番組を含む多種多様な番組を提供するという。LIVEアプリではその日配信する番組表を確認でき、視聴中に他のユーザーが投稿したメッセージを見ることもできる。配信した番組はアーカイブで後から視聴可能だ。

ライブライブ!の映像なども配信 人気アニメ「ラブライブ!」のライブ映像も配信する
LINE取締役 舛田 淳CSMO LINE取締役 舛田 淳CSMO

 ビジネスモデルは広告ベースだが、ユーザーからライブ配信者に投げ銭をしたり、プレゼントを送ったりもでき、配信者が紹介した商品を視聴者がすぐに購入できるような仕組みも実装するという。LINEは広告配信や投げ銭などから手数料を得る。ニコニコ生放送やツイキャス、YouTubeなど類似動画サービスとの違いを尋ねられたLINE取締役 舛田 淳CSMOは、「LINEの強みはプッシュ通知。他のアプリでも同じ機能はあるが、LINEから来る通知は他のサービスより効果が高いことが分かっており、それが最大の違いだ」と自信を見せる。

 来年早々には一般ユーザーの生配信にも対応するという。生主、キャス主、YouTuberの次は……? 新たな“○○主”が生まれそうな予感だ。


LINE LIVEと既存サービスの連携 LINEの既存サービスと連携して相乗効果を狙う

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2025年12月06日 更新
  1. NHK受信料の“督促強化”に不満や疑問の声 「訪問時のマナーは担当者に指導」と広報 (2025年12月05日)
  2. 飲食店でのスマホ注文に物議、LINEの連携必須に批判も 「客のリソースにただ乗りしないでほしい」 (2025年12月04日)
  3. 「スマホ新法」施行前にKDDIが“重要案内” 「Webブラウザ」と「検索」選択の具体手順を公開 (2025年12月04日)
  4. 「健康保険証で良いじゃないですか」──政治家ポストにマイナ保険証派が“猛反論”した理由 (2025年12月06日)
  5. 楽天の2年間データ使い放題「バラマキ端末」を入手――楽天モバイル、年内1000万契約達成は確実か (2025年11月30日)
  6. 三つ折りスマホ「Galaxy Z TriFold」の実機を触ってみた 開けば10型タブレット、価格は約38万円 (2025年12月04日)
  7. ドコモが「dアカウント」のパスワードレス認証を「パスキー」に統一 2026年5月めどに (2025年12月05日)
  8. 楽天ペイと楽天ポイントのキャンペーンまとめ【12月3日最新版】 1万〜3万ポイント還元のお得な施策あり (2025年12月03日)
  9. 「楽天ポイント」と「楽天キャッシュ」は何が違う? 使い分けのポイントを解説 (2025年12月03日)
  10. ドコモも一本化する認証方式「パスキー」 証券口座乗っ取りで普及加速も、混乱するユーザー体験を統一できるか (2025年12月06日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー