「iPhone SE」は誰に向けた製品か? 購入すべきか迷っている人へ(2/2 ページ)

» 2016年03月23日 06時00分 公開
[杉本吏,ITmedia]
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 現在でこそSIMフリー端末の選択肢は増えたが、それは主にAndroidでの話。新品のiPhoneをSIMフリーで使いたい場合、Apple Storeでの購入価格は6s(64GB)で9万8800円とほぼ10万円近い価格だった。※価格は全て税別

 それがSEでは、6sとほぼ同等のスペック、同ストレージ(64GB)で6万4800円と、6sよりも3万4000円も安い。スペックがかなり落ちる5sと比べても、SEはまだ割安なのだ。もちろん、5sを中古で求めるなどすれば、より低価格でのSIMフリー運用は可能だが、スペックを含めた条件面で考れば「SEのSIMフリー版」はかなり有力な選択肢だ。(ちなみに余談になるが、いくら安くても16GBモデルはおすすめできない。理由は下記関連記事を参照)

Androidやガラケーからの乗り換えユーザー

 現在Android端末を使っているユーザーや、ガラケーを使っていてスマホを使ったことがないユーザーにとってはどうだろう。iPhoneへの乗り換えを検討している場合、“初めてのiPhone”としてiPhone SEは適しているだろうか。

 前提として、ここ数年iPhoneは「4 → 4s → 5 → 5s(5c) → 6 → 6s」という具合に、ナンバリングを変更する「大きなアップデート(数字が1つ進む)」と、旧モデルから方針を変更せずに完成度を高める「小さなアップデート(数字の後ろにsが付く)」を1年置きに繰り返してきた。

 大きなアップデートがされたiPhoneは、ボディーの形状が変わったり、斬新な機能が搭載されたりして新しモノ好きの心をくすぐる一方で、半分“実験的”な側面があることも否めない。その逆に小さなアップデートの場合は、斬新さには欠けるが、既に旧モデルの評価が定まっている分「長所を伸ばし、短所を補う」、つまり地味だがかゆいところに手が届く改善がされることが多い。

 SEは直接的にはこのアップデートの流れから外れるが、実質的には「iPhone 5sの強化版」といって問題ない。ここは筆者の主観も入るが、どちらかといえば初心者におすすめなのは「小さなアップデート」の方のiPhoneだ。その意味で、SEは“初めてのiPhone”として十分考えられるモデルだと思う。ベースとなっている5sが、一部では名機といわれるくらい評価が高いのも安心感につながっている。

(撮影協力:松村太郎)

「iPhone 7」を待つべきか?

 冒頭で述べた通り、iPhone SEはこれまでの「最新・最高スペックの新モデル」とは異なる文脈にある製品であり、それがうまくハマる人とハマらない人に分かれると思う。ここで挙げたような理由から「自分には“買い”だな」と判断する人もいるだろうし、今後登場が予想される「iPhone 7(仮)を待つべきだな」と考える人もいるだろう。あるいは、正直に言って「今のままのモデルでも十分だな」という人もいることと思う。

 新しい製品というのはいつでもわくわくさせられるものだが、自分がどんな製品を求めていて、この製品は果たしてそれを満たしてくれるのか? という観点にさかのぼって考えてみれば、きっと自分なりに納得のいく答えが見つかるはずだ。

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