UQ mobileが夕方に1勝返すも本家が強い――「格安SIM」2サービスの実効速度を比較(au回線5月編)通信速度定点観測(2/2 ページ)

» 2016年06月03日 11時30分 公開
[小林誠ITmedia]
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昼のアイティメディア社内は「LTE NET」が圧倒的な速度で勝利! MVNOは惨敗……

 東京都内のアイティメディア社内でも、ランチタイムに測定している。ネットワークが混雑しやすい時間帯だ。

アイティメディア社内での測定結果

 上の表を見れば一目瞭然、下り平均39.94MbpsでLTE NETの圧勝だ。本家は混雑時に強い。ただし、4月が62Mbpsだったことを考えると遅くはなっている。もっとも、数10Mbpsの測定値になると、実際に使用しているときは違いが分かりにくいかもしれない。

 一方、UQ mobileは下り平均1.45Mbpsと低調。それでも、4月は1Mbps未満だったので、若干回復している。上りの速度は、平均で10Mbpsを超えており、頼もしい数字だ。

 mineoは下り平均0.63Mbpsとこれまた低調だが、こちらも4月と比べると回復傾向にある。ただし、1Mbps未満では使っていて遅さを感じることが多々ありそうだ。それでも上り速度は平均8Mbps台と良好なので、アップロード中心のサービスを利用するなら快適だろう。

アイティメディア社内での計測結果
計測開始時刻 下り平均(Mbps) 上り平均(Mbps)
UQ mobile 12:26 1.45 10.15
mineo 12:32 0.63 8.02
au(LTE NET) 12:20 39.94 7.96

5月は「au(LTE NET)」の強さが目立つ 「UQ mobile」「mineo」もいつも通り?

 au系MVNOでは、本家のLTE NETの強さが毎回目立つ。今回も、4回の測定のうち3回で圧勝している。横浜駅前夕方の測定で1勝を獲得したUQ mobileは、4月よりは調子が良くなった、ということころか。 逆に、4月に1勝を得たmineoは5月は0勝で、なかなか良いところが見られなかった。

 5月のau系MVNOの傾向を簡単にまとめると以下のようになる。

  • UQ mobile……夕方の強さに自信あり
  • mineo……全体的に速度がイマイチ
  • au(LTE NET)……5月も安定して強い

 5月の結果は3サービスともいかにも「らしい」結果といえそう。LTE NETは圧倒的に強く、安定。UQ mobileはランチタイムに速度が大幅に落ちるものの、下りでは1Mbpsを切らないところで踏ん張っている。mineoは混雑時には下り1Mbpsを切り、どうしても3番手のイメージとなってしまうが、ドコモ系MVNOの様子を見ていれば、こちらの方が「MVNOの普通の姿」であるといえるだろう。

 今回の測定結果はあくまで参考データの1つとして役立てていただき、他のさまざまな情報も踏まえて、より良いMVNOを選んでほしい。

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