東京都内のアイティメディア社内でも、ランチタイムに測定している。ネットワークが混雑しやすい時間帯だ。
上の表を見れば一目瞭然、下り平均39.94MbpsでLTE NETの圧勝だ。本家は混雑時に強い。ただし、4月が62Mbpsだったことを考えると遅くはなっている。もっとも、数10Mbpsの測定値になると、実際に使用しているときは違いが分かりにくいかもしれない。
一方、UQ mobileは下り平均1.45Mbpsと低調。それでも、4月は1Mbps未満だったので、若干回復している。上りの速度は、平均で10Mbpsを超えており、頼もしい数字だ。
mineoは下り平均0.63Mbpsとこれまた低調だが、こちらも4月と比べると回復傾向にある。ただし、1Mbps未満では使っていて遅さを感じることが多々ありそうだ。それでも上り速度は平均8Mbps台と良好なので、アップロード中心のサービスを利用するなら快適だろう。
計測開始時刻 | 下り平均(Mbps) | 上り平均(Mbps) | |
---|---|---|---|
UQ mobile | 12:26 | 1.45 | 10.15 |
mineo | 12:32 | 0.63 | 8.02 |
au(LTE NET) | 12:20 | 39.94 | 7.96 |
au系MVNOでは、本家のLTE NETの強さが毎回目立つ。今回も、4回の測定のうち3回で圧勝している。横浜駅前夕方の測定で1勝を獲得したUQ mobileは、4月よりは調子が良くなった、ということころか。 逆に、4月に1勝を得たmineoは5月は0勝で、なかなか良いところが見られなかった。
5月のau系MVNOの傾向を簡単にまとめると以下のようになる。
5月の結果は3サービスともいかにも「らしい」結果といえそう。LTE NETは圧倒的に強く、安定。UQ mobileはランチタイムに速度が大幅に落ちるものの、下りでは1Mbpsを切らないところで踏ん張っている。mineoは混雑時には下り1Mbpsを切り、どうしても3番手のイメージとなってしまうが、ドコモ系MVNOの様子を見ていれば、こちらの方が「MVNOの普通の姿」であるといえるだろう。
今回の測定結果はあくまで参考データの1つとして役立てていただき、他のさまざまな情報も踏まえて、より良いMVNOを選んでほしい。
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