インタビュー
» 2016年11月15日 06時00分 公開

端末ラインアップを大きく拡充させたUQ mobile――野坂社長が語る最新戦略MVNOに聞く(2/3 ページ)

[石野純也,ITmedia]

WiMAXとのセット割は?

―― CMの放送も開始し、いよいよ本格展開という印象を受けました。

野坂氏 埋没すると厳しいので、少しエッジが立つものが欲しかった。できるだけ映画っぽいような、そんなイメージです。

UQ mobile 深田恭子さん(長女)、多部未華子さん(次女)、永野芽郁さん(三女)の3姉妹と、ピンクガチャ(ママ役)、ブルームク(パパ役)が出演するCM

―― Y!mobileにぶつけているようにも見えます。

野坂氏 そう言われる方もいますが……どの辺が似てますか?

―― 70年代を意識したところなどでしょうか。Y!mobileのCMは80年代ですが。

野坂氏 ああ、なるほど。そういうことですか(笑)。いろんなことをはやして立てていただくのは、むしろいいかもしれません。

―― 逆に音声通話の回数無制限化は、Y!mobileがUQ mobileの発表にぶつけてきました

野坂氏 当日当てられましたね。むしろ、そこまで意識してもらえるのかと思ったほどです(笑)。今の力関係は、そういうレベルではないですけどね……。

―― ただ、やはりY!mobileはMNOで、どうしても競争上、不利になるのではないでしょうか。

野坂氏 構造が違うということは、やっぱりあります。ただ、それでも気概として頑張らないといけないですし、WiMAXをやってきたMNOとしての自負や心根もあります。今すぐにとはいきませんが、うちの営業マンもみんなそう思っています。

―― 今おっしゃったように、UQコミュニケーションズはMVNOである一方で、WiMAX、WiMAX 2+に関してはMNOでもあります。ここを生かす手はないのでしょうか。例えば、ヘビーユーザーに「ギガ放題」のSIMカードを使ってもらうようにするなど、何かありそうな気がします。

野坂氏 4380円でギガ放題をやっていますが、ちょっと(UQ mobileのプランとは)値段が違いすぎる。そんなに単純にはいかないと思います。ただ、両方持っていただくとすると、ローエンド端末とルーターという組み合わせはあるのではないでしょうか。そのくらいの感覚の方が、気が楽というのはあると思います。

―― セット割などがあってもいいような気がします。

野坂氏 今はスマホを売るのに1時間ぐらい、ルーターを売るのに40分ぐらいかかっていて、スマホを売るのがうちのスタッフにとって簡単ではありません。これからもっとスマホを売るとなると、そちらに寄せなければいけない。まずは1個1個をきっちり売る。そのスキルチェックをしながら、売れるようになったらですね。

 2つあれば安いというのは、ある意味簡単な売り方です。ですが、それをやるには、まず1個で売ってみないと、アンドの議論ができません。

端末が10万円だったら買わない

―― 「マンスリー割」で端末の実質価格がかなり安くなります。こちらの反響や効果はいかがですか。

野坂氏 みんな安いのがいいのであって、端末が10万円だったら買わないですよね。せっかく格安スマホにしているのは有意差があるから変えているのであって、最初に5万円となると「やっぱりいいや」となってしまいます。月額で、そこそこ安くならないと手を出しにくいのではないでしょうか。

 UQ mobileには「端末購入アシスト」と「マンスリー割」があり、合わせて買えるよさがあります。やはり通信と端末は一緒に使うものですからね。

 総務省のフォローアップ会合で(MVNOの実質0円も規制すべきと)議論するのはいいのですが、これは時間軸を考えてほしい。今のわれわれはルール通りにやっていますが、いきなり穴をつぶして、息の根が出ないようにするのはどうかと思います。まずはルールをはっきりさせ、もともとが高額なものと低額なものでは差をつければいいのではないでしょうか。

―― iPhone 5sを7月に出されたばかりですが、他の端末(iPhone)はいかがでしょうか。

野坂氏 ノーコメントです。Appleさんの世界は、下手なことを言えない。これは、いかに僕の口が軽くても言えません(笑)。

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