「なんでもアリ!?」のMVNO 「FREETEL」の魅力を徹底解説:SIM通

» 2017年01月11日 06時00分 公開
[SIM通]
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 FREETELは(いい意味で)変わったMVNO、見ていて飽きることがありません。そんなFREETELのユニークな魅力と背景を徹底解説します。

「FREETEL」の魅力を徹底解説

柔軟性に富むFREETELの料金プラン

 FREETELのデータ量定額プランは1GBから50GBまでの10段階あり、さらに基本料299円からスタートの従量プランも用意。そのうえ、音声通話付プランでは大手キャリア並みの端末代込みのプランや、かけ放題がセットになったプランもあります。かけ放題も「1回1分で無制限」「1回5分で無制限」「常時通話料が半額」などなど、バリエーションが豊富。また、別のタイプのプランでは以前の大手キャリアのような「基本料に○時間分の通話料が含まれている」サービスも提供しています。

 さらに、超大型新規参入であるLINEモバイルがLINEのカウントフリー(該当する通信量をカウントしない=無料で使い放題)としたり、他のMVNOでAppStore利用が無料になるSIMがあったり、Pokemon放題SIMなんてのが登場したりすると、対抗するように基本的なプランではLINE、AppStore、WeChat、WhatsApp、PokemonGOをカウントフリーとし、さらに12月20日からはTwitter、Facebook、Messenger、Instagramも自動的にカウントフリーに追加されることになっています。

自社開発のユニークな端末に注目

 FREETELはMVNOとしてはかなり異端で、端末の多くを自社開発し、販売しています。他のMVNOがSIMフリー端末を推奨したり、SIMフリーとして一般販売されているモデルを代理店的に取り扱っているのとは、きわめて対称的です。

Priori

 たとえば「Priori」。端末価格は1万円台ととてもリーズナブルです。だからといってエントリーモデル程度のスペックかというと、さにあらず。大手キャリアのスマホのミドルクラス以上のスペックを誇ります。さらに、大手キャリアでもしばらくは二の足を踏んでいた、Android7.0への対応予定を早い段階で宣言するなど、スマホ初心者だけでなく中級者以上のニーズにもしっかり対応しています。

KIWAMI(極)2

 他方、最新の「KIWAMI(極)2」という独自端末は、10コアCPUと4GBのRAM、64GBのストレージを持つというAndroid端末です。デザインや質感にも手を抜かず、フルメタルボディによる高級感を演出。さらには、デュアルSIMデュアルスタンバイ(以下、DSDS)を搭載し、それぞれのSIMのキャリア/MVNOに同時に待ち受け出来るようになっています。何より(同クラスの大手キャリア製に比べれば驚くほど)安い!

KATANA 02

 その低価格さでマニアの度肝を抜いたのが「KATANA 01/02」。この端末は、Androidではなく、Windows 10 MobileをOSに採用。新しいプラットフォームで遊んでやろうと手ぐすねを引いているマニアに対して、1万円台前半という破格を提案したエポックメイキングな端末でした。

MUSASHI

 もう一つ挙げるなら「MUSASHI」。宮本武蔵になぞらえて「二刀流」をうたうこの端末、ボディ形状はまさに折りたたみ式のガラケーで、テンキーやカーソルキーを備えつつも、いわゆるガラホではなく、きちんとフルスペックのAndroidを搭載した変態端末。ガラケー的な使い勝手とAndroidの自由さを同時に、という欲張りな人向けた独自路線の端末です。この端末も低価格です。

 こうした国内一般ユーザ向けのサービスを充実させる一方で、訪日外国人向けに短期間契約のSIMも提供しています。「Prepaid Data SIM for Japan」という名前で提供されているこのサービスは、「7日間」と「30日間」の二通りのプランから選べる、日本に短期滞在する人にうれしいプラン。もちろんこれだけなら大手キャリアで提供されることもありますが、なんとTwitter、FacebookなどのSNSカウントフリーが付いてくるので、Facebookなどで旅の写真を共有するくらいであれば、基本のデータ量をほとんど消費せず、ほぼ使い放題になってしまうというサービスなのです。

FREETELはどうしてこんなキャリアになったの?そして今後は?

 このように、思いつくまま一息に紹介してしまうと、おなかがいっぱいになってしまうFREETEL。過去には、通話しかできない超シンプルなケータイ「Simple」をSIMフリーで市場に投入し、(その後の顛末も含めて)大きな話題になるなど、とにかくユニークさが際立つ面白いキャリアなのです。なぜFREETELはそんなキャリアになったのでしょうか?そのカギは、FREETELの会社としての大きな目標にあります。

 FREETELの目標は「日本発のサービスや端末で世界に打って出て、No.1を目指す」こと。特に、端末事業ではFREETELをSIMフリー端末の一大ブランドとして展開していきたいという考えです。つまり、FREETELにとって日本市場は足がかりに過ぎないともいえます。

 しかし、日本のモバイル市場はとても奇妙で、他の国々の市場の「ななめ上を行く」ことが多々あります。過去にはこうした日本の市場を「ガラパゴス」と呼び、揶揄するような流れもありました。しかし、i-modeのように、スマートフォン的なシステムを10年近く先取りしていた例もあります。このケースでは、世界各国のテクノロジーが成長したことで、無理なく日本独自のシステムをより一般化してスマートフォンが生まれました。こうした事例のように、FREETELは率先して変態的なサービスや端末を投入して、世界に通用するか試金石としているのだろうとも考えられるのです。

 過去にドコモがi-modeをひっさっげて海外に進出し、大失敗をしたという話をご存知の方には、FREETELのこうした動きを心配してしまう向きもあるかもしれません。しかし、i-modeの失敗は、とにかく「変態といえるほどユニークすぎるシステムだった」こと。海外メーカーが誰一人追随できないほどi-modeはシステムとして変態(独特)過ぎたのが問題です。一方、FREETELは、どこでも手に入るモジュールやシステムを組み合わせた端末とサービスを、とにかく安く提供することに主眼を置いています。誰にでもまねできるけれど誰もまねしない、そんなものを提供することでオンリーワンになろうとしているように見えます。

 FREETELのサービスを使って遊ぶ人は、ある意味でFREETELに遊ばれているといえるのかもしれません。それでもそんなところも含めて、とにかく先が楽しみなMVNOであるFREETEL。わくわく感をケータイで久々に感じてみたい人に、ぜひおすすめしたいと思います。

◆ FREETEL

(文:記者M)

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