なくしたタブレットをめちゃくちゃ追跡/SIMフリーに「おサイフ」「VoLTE」は広がるか?Mobile Weekly Top10

» 2017年02月06日 21時15分 公開
[井上翔ITmedia]

 今回のITmedia Mobile Weekly Top10は、2017年1月30日から2月5日までのアクセスランキングを集計しました。

スマホ・タブレット検索サービス 万が一に備えてセットアップしておきたいスマホ・タブレット検索サービス(左がAndroid用の「Androidデバイスマネージャー」、右がiOS用の「iPhoneを探す」)

 ランキングの1位は、2016年末にAndroidタブレットを紛失した上司へのインタビュー記事「なくしたタブレットが謎の移動を開始 GPSでめちゃくちゃ追跡してみた」でした。

 スマートフォン・タブレットは個人情報の塊。紛失・盗難の際に受ける「ダメージ」はいろいろな意味で甚大です。それだけに、紛失・盗難時の備えは非常に重要です。

 幸い、Android端末には「Androidデバイスマネージャー」、iOS端末には「iPhoneを探す(Find my iPhone)」という無料で使える端末位置検索・遠隔初期化(ワイプ)サービスが用意されています。ただし、あらかじめ端末側の設定が必要なので、各サービスのヘルプをよく読んで機能を有効にしておきましょう。

 ちなみに、両サービスには専用アプリもあります。同じOSの端末を複数台持っている人は、インストールしておくと位置検索・ワイプ作業が楽になります。

au VoLTE対応のスマホは増えていますが…… au VoLTE対応のスマホは増えていますが……

 ランキングの5位には、ファーウェイ・ジャパンのデバイスプレジデントを務める呉波(ゴ・ハ)氏へのインタビュー記事「『おサイフケータイは必須』『VoLTEにも対応する』――ファーウェイ呉波氏に聞く、2017年の端末戦略」が入りました。

 今後のHuawei端末について、呉氏は日本市場独特の需要である「おサイフケータイ」や、auネットワークにおける利便性を高めるために必須である「VoLTE」への対応に意欲を示しています。ハードウェア面において、これらの機能に対するバリア(障壁)はほぼなくなっているので、そう遠くない時期に対応モデルが出たとしても不思議ではありません。

 しかし、懸念要素もあります。まず、おサイフケータイについては「モバイルSuica」に対応できるか心配です。

 モバイルSuica対応に当たっては、JR東日本(東日本旅客鉄道)が定める改札機の通過性能試験に合格する必要があります。過去にはこの試験に合格できずに非対応となった機種ハードウェアとソフトウェアの両方を改修しないと対応できなかった機種も存在しました。

 特に海外メーカーがおサイフケータイに対応する場合、このテストが「重荷」になる可能性があります。ただし、ファーウェイについては過去に「Ascend HW-01E」と「Ascend D2 HW-03E」でモバイルSuicaに対応しています。その時のノウハウを生かせれば、そこまで心配することはなさそうです。

 もう1つの心配要素は「VoLTE」です。VoLTEに対応するSIMロックフリースマホは増加傾向にありますが、ほとんどが“単なる”VoLTEではなく「au VoLTE」への対応となっています。言いかえれば、ドコモやソフトバンク(Y!mobile)のSIMカードではVoLTEが使えない機種が多いのです。

 そこである日、筆者はある端末メーカーの関係者に「VoLTE対応のSIMロックフリースマホの多くがau VoLTEにしか対応していないのはなぜか?」と聞いてみました。すると、このような答えが返ってきました。

VoLTEそのものは、GSMA(業界団体)において標準化(PDF形式)されています。日本国内の3キャリアとも、この規格にのっとってVoLTEを実装していますが、実装面でキャリアごとに微妙な差異があるため、それらを全部吸収してどのキャリアのVoLTEにも対応できるように端末を作るとなると、非常に大きな手間とコストがかかります。当然、それは本体価格に跳ね返ってきます。

ですから、W-CDMA(3G)でも通話ができるドコモさんやソフトバンクさんは置いておいて、VoLTEがないと通話ができないauさんのVoLTEに対応することを最優先に開発しているのではないでしょうか。

 確かに納得の行く答えではあります。しかし、せっかく機能を備えているのに使えないというのはもったいなく感じてしまいます。国内全キャリアのVoLTEに対応できるSIMロックフリースマホは「夢のまた夢」なのでしょうか……。

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