帰ってきた「Let'snote LIGHT R3」は4万6990円一番輝いていたLet'snoteをもう一度(2/2 ページ)

» 2008年07月18日 17時00分 公開
[長浜和也,ITmedia]
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心配なのはバッテリー……、けっこう元気じゃない

R2世代の4セルから6セルに増えたバッテリーパックのおかげで、駆動時間は5時間から9時間に伸びている。GENOの中古再生品もバッテリーパックは元気だった

 Let'snote LIGHT Rの最新世代となるCF-R7をレビュー記事がPCUSERに掲載されているが、そこで紹介されている最新のスペックとCF-R3のスペックを比べてみると、さほど違いがないことに気がつく。HDDの容量こそ、CF-R7の店頭モデルで80Gバイト、直販モデルで最大250Gバイトと、CF-R3の40Gバイトとは比べ物にならないほどの大容量だが、そのほかはCPUの動作クロックが店頭モデルで1.20GHz、メモリ容量も1Gバイト(ただしCF-R7は標準だが)と違わない。そして、バッテリー駆動時間はCF-R3の9時間に対してCF-R7は7.5時間と短くなっていたりする(ただ、CF-R7ではキーボード全面防滴や100キロ荷重に耐えるホディなど、CF-R3には施されていない「堅牢性能」を持っていることは覚えておくべきだ)。

 ただ、GENOのLet'snote R3が中古再生品ということで「バッテリーパックが劣化しているんじゃないの?」と心配するユーザーもいるだろう。そこで、「YbInfo」を使って評価用の機材に搭載されていたバッテリーパックのステータスを確認してみたところ、「設計容量53280ミリワットアワー」「フル容量53280ミリワットアワー」と、いたって元気であることが分かった。「じゃ、2005年モデルのPentium Mノートのパフォーマンスに不安はないのか」ということで、PCMark05を使ったベンチマークテストの結果も紹介しておこう。同じ条件で測定したベンチマークテストの結果として、少し前のモデルになるがLet'snote LIGHT R7プレミアムエディション2007年秋冬モデルで測定したレビュー記事を掲載しているので、パフォーマンスが気になるユーザーはそちらと比べていただきたい。

 ただし、Let'snote LIGHT R3では、グラフィックス系のベンチマークテストを行うことができなかった。これは、搭載しているIntel 855GMEチップセットに統合されているグラフィックスコア「Intel Extreme Graphics2」がコアクロック200MHz、パイプライン1本とと非力であるためで、ここは、2005年モデルであるLet'snote LIGHT R3の限界ということになる。しかし、そういう用途に使わなければ、その性能はいまでも現役として通用する。

電力管理設定 常にオン ポータブル 最大バッテリー利用
PCMark05 PCMarks 1197 1197 828
PCMark05 Physics and 3D 29.2 29.2 27.9
PCMark05 VideoEncoding 89.2 89.2 45.7
PCMark05 Image Decompression 7.2 7.3 3.6
PCMark05 HDD VirusScan 5.9 5.7 5.5

液晶輝度 電力管理 消費電力(ミリワット)
高輝度 常にオン 10920
高輝度 Portable 9850
中輝度 Portable 7810
低輝度 Portable 5260
低輝度 最大バッテリー活用 5180
中輝度 最大バッテリ利用&PCMark05 Multithreaded Test3 11530
中輝度 常にオン&PCMark05 Multithreaded Test3 13770


 GENOによってよみがえったLet'snote LIGHT R3は、軽量小型、長時間のバッテリー駆動、そして、ファンレスと、“古きよき時代”のLet'snote LIGHTの特徴をすべて備えている。確かに中古再生品ではあるが、そのおかげで「安い!」という、いま最もユーザーから求められている要素も加わることになった「帰ってきた」Let'snote R3は、ある意味、最強の携帯ノートPCということができるのではないだろうか。いやー、ホント、これ欲しいなっ。

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