これはお買い得な地デジPCだ――「HP TouchSmart PC IQ700」シリーズ:代替わりはしたけれど(3/3 ページ)

» 2008年07月27日 11時44分 公開
[坪山博貴,ITmedia]
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バランスのとれたパフォーマンスを発揮

評価機のWindowsエクスペリエンスインデックス画面

 最後に、PCとしてのパフォーマンスにも触れておこう。評価機の主なスペックは、CPUがTurion 64 X2 TL-64(2.2GHz)、チップセットがGeForce 6100、メモリが2Gバイト(PC2-5300対応1Gバイト×2)、HDDが500Gバイト(7200rpm)、GPUがGeForce Go 7600(グラフィックスメモリは256Mバイト)だ。前述したように、本機はデュアルコアCPUに加えて、グラフィックス機能もチップセット内蔵コアではなくGPUで提供されるため、性能のバランスは良好だ。ゲーマー向け仕様ではないが、古めの定番ゲームなどであれば、そつなくこなせそうだ。上位グレードだけでなく、全モデルでGPUを搭載しているのも1つのポイントといえる。

 Windows Vistaのエクスペリエンスインデックスは最小のサブスコアがゲーム用グラフィクスの4.4だが、5を超えるサブスコアも多くバランスも悪くない。PCMark05のPCMarksは4408と、PCの一般的な利用には十分な性能を示している。3DMark06の3DMarksは2351と決して高くはないが、3ケタ台も珍しくない一般的なチップセット内蔵のグラフィックス機能と比較すれば上々だ。FINAL FANTASY XI for Windowsオフィシャルベンチマークソフト3の結果を見ても、古めの定番ゲームを楽しむレベルなら必要十分なパフォーマンスであることが分かる。

左からPCMark05、3DMark06(解像度は1280×800ドット)、FFベンチの結果

家族で使うPCとして魅力的な存在

 本機のコンセプトは、パーソナル方面に注力している国内ベンダー製PCで見かけなくなりつつある「ホームPC」だが、ハードウェア、ソフトウェアの両面でしっかりとそのコンセプトを具現化している。細かく改善してほしいと思う部分もあるが、タッチパネルと専用ソフトで実現した使い勝手は、PCは苦手という層でも使ってみたくなるのではないだろうか。少なくとも、コンセプトと製品のズレが非常に小さい点は大いに評価できると思う。

 第2世代となるTouchSmart PC IQ500シリーズも店頭販売が始まったが、こちらはスリムさを追求し確かに“スマート”になってはいるものの、光学ドライブやメモリカードスロットなどが側面に配置されるなどデザイン重視となり、ホームPCとしては少し退化したと取れなくもない面もある。もちろん、さらにソフトウェア面も大幅に強化されるなど正常進化はしているのだが、筆者の個人的な目で見ると競合製品を強く意識したであろうデザインは「えっ」と思ったのも事実。ホームPCとしての分かりやすさという観点では、本機が勝る部分もまだまだある。加えて、第2世代の地デジモデルは投入が遅れており、しばらく時間がかかりそうだ。

 そして何より、本機は数度の価格改定を経ることで、登場初期に比べるとかなり買いやすくなった。同社の直販チャンネル「HP Directplus」では、地デジチューナーとOffice Personal 2007を搭載した評価機の構成で11万9700円、これらを省いたベーシックモデルなら7万9800円と非常に安価だ。家族で使うのでとにかく使いやすいPCを、と思っている人には、第2世代が登場した今だからこそ絶好の買い時を迎えたといえるかもしれない。

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