2009年1月31日、マイクロソフトによるWindows XP DSP版の提供が終了した。これにより、2月以降は流通在庫のみが出回る状況となっており、複数のPCパーツショップでそのことを知らせるPOPが張られている。
この状況をうけて、いくつかのショップではWindows XPの駆け込み需要が増加しているようだ。フェイス本店は「特に売れているのはWindows XP Home Editionですね。Professionalよりも7000円程度安いうえ、単体で使うならほとんど機能差がないので根強い人気があります」と語る。T-ZONE.PC DIY SHOPも「人気はHome Edition、Professional、Media Center Edition、64ビット版Professionalの順です。ただ、Media Center Editionと64ビット版Professionalを買うならVistaを選ぶという人が大半なので、実質的には上位2バージョンの人気が加速しているといった印象です」。
気になるのは流通在庫がいつ枯渇するかだ。複数のショップに聞いたところ、3月末ごろとの予測が大半だった。クレバリー1号店は「企業による大量購入が頻発したら時期が早まりますが、今のところは潤沢にそろっています。それでも4月以降に探すのは厳しい状況でしょう」とコメントした。
OSはライセンスを購入者に提供する形態の商品なので、PCパーツのように中古品を調達するのも難しい。ただし、某中古ショップの店長は実情を明かす。「グレーゾーンと思いますが、過去のOSがライセンス付きで入荷することはあります。実際、日曜日になるとWindows 95/98などを売っている露天商が出てくるでしょ? 私のところでも、滅多に入りませんが、Windows XPが入荷したらすぐに売れますね。今でも人気があるOSはWindows 98SEと2000、XPです」とのことだ。
ちなみに、Windows Vista各バージョンの売れ行きも好調というが、「普通のタイプが売れるので、限定パッケージはまだ残っています。1本、どうですか?」(フェイス本店)という状況だとか。
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