6月2日、NECの夏モデル第2弾として新たに登場したのが「VALUESTAR E」だ。同社の液晶一体型PCは、フルHD表示に対応した21.5型ワイド液晶/1440×900ドット表示の19型ワイド液晶ディスプレイを搭載した「VALUESTAR N」シリーズ、22型ワイド液晶ディスプレイを搭載したクアッドコアCPUモデル「VALUESTAR W」シリーズで構成されていたが、今回登場した「VALUESTAR E」はそのエントリーモデルに位置づけられる新製品だ。ラインアップは「VALUESTAR E VE570/TG」の1モデルのみとなっている。
「マイルームがもっと快適になる、お手軽・地デジ+パソコン」というコンセプトが掲げられているように、本機はスリムボディに地上デジタルテレビチューナーとレコーダー、そしてPCをまとめているのが特徴だ。ボディサイズは458(幅)×155.5(奥行き)×339.3(高さ)ミリ(本体最小傾斜時)とスリムで、重量も約4.9キロと軽量だ。
採用される液晶ディスプレイは18.5型ワイド光沢(スーパーシャインビューEX液晶)で、解像度はアスペクト比16:9の1366×768ドット表示に対応する。チルトは背面に9度のみ行えるが、アークラインを取り入れたスリムボディなので画面位置の変更は手軽にできる。
エントリーモデルゆえ、上位モデルが搭載しているAVCRECやH.264での録画はできず、録画番組の配信や受信はできないが、地上デジタル放送に対応したテレビチューナーと、DVD±R DL対応のDVDスーパーマルチドライブを内蔵するほか、最長約125時間の長時間録画(MPEG-2/約8.5Mbps)が可能だ。また、ダビング10の対応をはじめ、新番組のおまかせ録画機能、フォルダ振り分け機能、動画の簡易編集(カット)機能、外付けHDD録画機能などは上位モデルを継承している。
内部システムは、デュアルコアCPUのAthlon X2 3250e(1.5GHz)、メモリは2Gバイト(PC2-5300対応SO-DIMM/1Gバイト×2)、チップセットはグラフィックス機能を統合したAMD M690Vとなる。HDD容量は500Gバイト(5400rpm)で、ギガビット対応の有線LANとIEEE802.11b/g/n(nはドラフト2.0準拠)の無線LAN機能を標準で装備する。
インタフェースは6基のUSB 2.0(うち左側面の1基はパワーオフUSB充電機能付き)と、SDメモリーカード(SDHC対応)/メモリースティックPRO対応のメモリカードスロット、PS/2ポートだ。なお、テレビ操作が可能な赤外線リモコンが付属し、ECOボタン付きキーボードとチルトホイールに対応したUSBレーザーマウスはいずれも有線タイプとなっている。
OSはWindows Vista Home Premium(SP1)で、オフィススイートのOffice Personal 2007(SP1)がプリインストールされる。発売は6月11日で、実売価格は15万円前後の見込みだ。
VALUESTAR Eシリーズの概要(その1) | ||||||||
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シリーズ名 | モデル名 | タイプ | 従来比較 | CPU | メモリ | HDD | OS | 実売 |
VALUESTAR E | VE570/TG | 液晶一体型 | 新シリーズ | Athlon X2 3250e(1.5GHz) | 2048MB(DDR2) | 500GB | Home Premium(SP1) | 15万円前後 |
VALUESTAR Eシリーズの概要(その2) | ||||||||
シリーズ名 | モデル名 | 液晶 | 解像度 | チップセット | 光学ドライブ | GPU | TV機能 | 重量 |
VALUESTAR E | VE570/TG | 18.5型ワイド | 1366×768 | AMD M690V | 2層対応DVDスーパーマルチ | チップセット内蔵 | 地デジ | 約4.9キロ |
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