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» 2009年06月05日 12時28分 公開

Netbookを完全に超えた? 「Aspire Timeline」を徹底チェックついに発売!(2/2 ページ)

[後藤治(撮影:矢野渉),ITmedia]
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ベンチマークテストで性能を検証

Windows エクスペリエンス インデックス

 Aspire Timelineの最大の特徴は圧倒的な価格対性能比だ。超低電圧版のCore 2 Duoを搭載し、薄型軽量のボディと標準約8時間のバッテリー駆動を実現しつつ、実売8万9800円という価格は、かつての高性能モバイルノートPCの基準を大きく塗り替える可能性を秘めている。ここでは前回と同じように、「Adamo(DESIRE)」と「MacBook Air(MB940J/A)」、「VAIO type P(VGN-P70H)」、「HP Pavilion Notebook PC dv2」を比較対象として取り上げ、定番のベンチマークテストを実施した。なお、Windows エクスペリエンス インデックスとPCMark05の結果、およびスペック比較表も再掲しておく。

CPU-Z 1.50の画面。CPUには超低電圧版のCore 2 Duo SU9400(1.4GHz)が採用されている。チップセットはIntel GS45 Express。メモリはDDR3で、評価機にはSamsung製の2Gバイトモジュールが実装されていた

今回比較したノートPCの主要スペック
モデル名 Aspire Timeline(AS3810T) Adamo(DESIRE) MacBook Air(MB940J/A) VAIO type P(VGN-P70H/R) HP Pavilion Notebook PC dv2
CPU Core 2 Duo SU9400(1.4GHz) Core 2 Duo SU9400(1.4GHz) Core 2 Duo SL9400(1.86GHz) Atom Z520(1.33GHz) Athlon Neo MV-40(1.6GHz)
メモリ 2Gバイト(DDR3) 4Gバイト(DDR3) 2Gバイト(DDR3) 2Gバイト(DDR2) 2Gバイト(DDR2)
チップセット Intel GS45 Express Intel GS45 Express GeForce 9400M Intel SCH US15W ATI Radeon Xpress 1250
液晶ディスプレイ 13.3型ワイド光沢 13.4型ワイド光沢 13.3型ワイド光沢 8型ワイド光沢 12.1型ワイド光沢
画面解像度 1366×768ドット 1366×768ドット 1280×800ドット 1600×768ドット 1280×800
ストレージ 250GバイトHDD 128GバイトSSD 128GバイトSSD 60GバイトHDD 120GバイトHDD
有線LAN ギガビット対応 ギガビット対応 −(専用アダプタ経由) 100BASE-TX/10BASE-T
無線LAN IEEE802.11b/g/n(nはドラフト準拠) IEEE802.11a/b/g/n(nはドラフト準拠) IEEE802.11a/b/g/n(nはドラフト準拠) IEEE802.11b/g/n(nはドラフト準拠) IEEE802.11b/g
Bluetooth Bluetooth 2.1+EDR Bluetooth 2.1+EDR Bluetooth 2.1+EDR Bluetooth 2.1+EDR
USB USB 2.0×3 USB 2.0×3(うち1基はeSATA兼用) USB 2.0×1 USB 2.0×2 USB 2.0×3
外部出力 HDMI、アナログRGB DisplayPort×1(DVI変換アダプタ付き) Mini DisplayPort×1 −(専用アダプタ経由)
Webカメラ
バッテリー駆動時間 約8時間 約5時間 約4.5時間 約4.5時間 約3時間
ボディサイズ 322(幅)×228(奥行き)×23.4〜28.9(高さ)ミリ 331(幅)×242(奥行き)×16.4(厚さ)ミリ 325(幅)×227(奥行き)×4〜19.4(厚さ)ミリ 245(幅)×120(奥行き)×19.8(高さ)ミリ 293(幅)×240(奥行き)×9〜30(厚さ)ミリ
重量 約1.6キロ 約1.81キロ 約1.36キロ 約0.634キロ 約1.79キロ
OS Windows Vista Home Premium(SP1) 64ビット版Windows Vista Home Premium(SP1) Mac OS X 10.5 Windows Vista Home Basic(SP1) Windows Vista Home Basic(SP1)
価格 8万9800円前後 27万6000円 29万8800円 10万円前後 6万円前後
PCMark05(写真=左)/3DMark06(写真=中央)/FFベンチ(写真=右)の結果

 ベンチマークテストの結果を見ると、ストレージの部分でSSDを採用するAdamoやMacBook Airに差をつけられているものの、それ以外の部分ではほぼ同等の性能を発揮しているのが分かる。実売8万9800円前後のモバイルノートPCとして考えると非常に満足できる結果だ。一方、グラフィックス性能はチップセット内蔵コア(GMA 4500MHD)に頼るため、負荷の高い3Dゲームなどを楽しむのはさすがに難しいだろう。ちなみに、今後オプションとして提供される予定のATI Mobility Radeon HD 4330は、同社によると「3倍以上の性能」を持つということだが、ちょうどMacBook Airがほぼ3倍のスコアをマークしており、同じくグラフィックス統合型チップセットながらGeForce 9400Mの性能の高さがうかがえる。

熱や騒音、バッテリー駆動時間をチェック

 Aspire Timelineの特徴として、「Laminar Wall Jets Technology」と呼ばれる冷却技術(システムの熱源と底面の間に設けた空洞にエアフローを発生させて冷却を行う)を採用している点も挙げられる。ノートPCをひざに載せて利用しても不快な熱がないのは、モバイルノートPCとしては魅力的だ。そこで実際に複数のベンチマークプログラムを走らせ、システムに高い負荷をかけた状態で騒音やボディの発熱もチェックしてみた。

 まず、アイドル状態では冷却ファンが低速で回転し、非常に静かで底面の熱も感じない。一方、システムに負荷をかけると徐々にファンの回転数が上がり、左側面の排気口から熱風がはき出され、深夜の静かな部屋ではファンノイズがはっきりと聞こえた。もっとも、オフィスや屋外などの騒々しい場所ではほとんど気にならないレベルだ。熱は、CPUとチップセットから排気口へつながるボディの左側全体が熱を持つ傾向で、ヒザの上に載せるとやはり暖かさを感じた(我慢できないほど熱くはないが)。ただし、キートップやパームレストなどの手が触れる部分はわずかに熱を持つ程度で、排熱設計は非常に優秀と言える。実際に非接触型温度計で熱を計測したところ、キーボードが左36度/右33度、パームレストが左32度/右30度、タッチパッドが36度、底面の最も熱い部分(ボディ中央からやや左寄り)が42度という結果になった。

 最後にバッテリー駆動時間を計測する。AS3810Tは、インテルのDPST(Display Power Saving Technology)や、独自の省電力化機能によって、標準の6セルバッテリーで約8時間の長時間駆動をうたっている。ここでは「BBench 1.01」(海人氏作)を用いて、実際にバッテリー駆動時間をテストした。BBenchは、10秒ごとにキーボード入力、60秒ごとに無線LAN(IEEE802.11g)によるWebサイト巡回(10サイト)を行う条件で、電源オプションは「バランス」、輝度は最高に設定した。

BBench 1.01

 結果は6時間21分と公称値には届かなかったものの、標準バッテリーの駆動時間としては頭一つ抜け出ているのが分かる。また、今回は比較機種にあわせて電源オプションを「バランス」に変更し、画面の輝度を最大にしてテストしたが、通常はバッテリー駆動に移行すると「Acer PowerSmart Manager」が自動的に省電力設定に変更し、画面の輝度を調節するので、バッテリー駆動時間はさらに延びると思われる。これだけ持てば外出先でバッテリー残量を心配する必要はまずないだろう。


 以上、Aspire Timeline AS3810Tを見てきたが、実売8万9800円という価格ながら、性能だけでなく、デザインや使い勝手の面でも、非常に満足できる1台だと感じた。難点を挙げるとすれば、約1.6キロの重量くらいだ(ACアダプタと一緒に常時携帯するのはやや重い)。このクラスの製品では、MSIの「X-Slim Series X340」やASUSの「U Seires/UX Series」など、Netbook市場を掘り起こしてきた台湾ベンダーが相次いで参入しており、CULV版CPU以外でもHPがYukonプラットフォームを採用した「HP Pavilion Notebook PC dv2」を投入している。“Netbookの次”を予感させるこの価格帯のスリムノートPCが2009年の主戦場になりそうだ。Aspire Timelineは本日(6月5日)から発売されているので、是非店頭でチェックしてみてほしい。

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